久々のマメネタ その2 「よく煎り大豆のとっておきアレンジ」

今まで出会った煎り大豆の中で、最も好みなのが太陽神戸さんの煎り大豆です。
よく煎っているので、見た目はキレイとは言えないけど、食感&香ばしさともに、節分の時期にスーパー等で見かける上品なのとは一線を画しているように感じます。
太陽神戸という業者さんの名前も、神戸市民としては懐かしくてよいです。

そんなこんなですっかり惚れ込んでしまって、店のお客さんにも紹介したくなり、コバルトで「よく煎り大豆」という名で提供しています。

よく煎り大豆のアレンジ

さて、その「よく煎り大豆」ですが、最近とっておきのアレンジを見つけたので、今回はそれを紹介します。

至極簡単で、バージンココナッツオイルをかけた上から粗塩を振りかけるだけです。
せっかくの煎り大豆がグショっとなるのではと思いがちですが、油なので水のように豆に染み込まず、カリッとした食感は失われません。

あの人気商品プリッツをより美味しく&よりヘルシーにしたような豆菓子が出来上がります。
おまけに、プリッツっぽくなることで、コーヒーとも合わせやすくなります。

簡単そうでしょ?
ココナッツオイルが室温で液体になっている今の時期なら、本当にあっという間に出来ますよ。

この記事を偶然にも目にされたならば、お試しいただければ幸いです。

なつなつなつなつココーナーツ♪
夏も心地よいコーヒー時間を過ごして参りましょう( ´∀`)つc□~

久々のマメネタ その1 「ナチュラレッサとはじき豆」

最近ヒットなペア。
それは、はじき豆とエクアドルナチュラレッサ

はじき豆とはそら豆を素焼き(煎っただけで味付けしていない)にしたもので、落花生や大豆など他の素焼きの豆と比べても、より素朴。
そして、かなり硬い。

そら豆を油で揚げたいかり豆に比べ、知名度は低く、食べたことが無いという方も多い。
どうやら古き良き豆菓子のようで、購入されるのは「歯は大丈夫かな?」と失礼ながら心配してしまうような60代以上の女性が多い。

正直、コーヒーの友としては素朴すぎる印象もあったけど、最近焼き始めた浅煎りのナチュラレッサとは相性がすこぶるよい。
ルックスも色や表面の質感がどことなく煮ていて、なんだか微笑ましい。

健康面でも、雑豆類の中ではタンパク質多めだし、いかり豆よりカロリー低めだし。コーヒーのあてとしてなかなかよい一品になると思う。

コーヒー豆屋の「おついたち」「じゅうごんち」

草大福とコーヒー

大安亭市場の和菓子屋「味正堂」さんから、毎月1日と15日に赤飯を食べる風習が、古くから日本にあると教わった。

いまだに商売やっている人には根強く残っていて、日頃の感謝をこめて神社参りし、赤飯を食べるんだそうな。

これに応えて、味正堂さんでは定休日の火曜日でも1日とかぶる時は営業してくださるというサポートっぷり。

なんともありがたい。

俺も商売人なので、これにあやかり、1日と15日に赤飯をいただきつつ、日頃の感謝に加え、2週間スパンでの計画立案とその振り返りをやる事にした。

しかし、さほど好物でもない赤飯を月2回というのは、食傷気味になりがち。

それに、赤飯に合うコーヒーとなると、ミディアムローストやハイローストといったあっさりしたコーヒーになるのだが、コーヒー豆屋としてはその時に余っている豆を消費したい等の事情もある。

そこで、コーヒー豆屋の「おついたい」「じゅうごんち」はこうする事にした。

『赤飯に限らず、小豆と米で出来た物をコーヒーといただく(^_^;) 』

井村屋さんも赤飯の枠を越えて、毎月1日を「小豆の日」としているのだ。

(参照) 毎月1日は あずきの日 | あずきについて | 井村屋株式会社

草大福とコーヒー

早速、今日のじゅうごんちは、草大福をイタリアンローストのコーヒーいただいた。

やっぱり深煎りのビターなコーヒーには、赤飯より、しっかり甘い粒あんのほうがいい。

そして、次のおついたちまでの習慣化目標は「字を自分が読めるように書く」ことにした。

次のおついたちは元旦なので、次回も小豆を使った持物になるに違いない。

豆の選択と集中

黒目豆(ブラックアイビーンズ)の乾燥豆

暑くなってきましたが、お元気にマメってますか?

久しぶりの豆関係の投稿です。

ご無沙汰しておりましたが、その間も、様々な豆でいろんな事を試しておりました。

元号が変わり、季節も夏に変わりましたので、そろそろ豆の「選択と集中」を行い、より充実した豆ライフを楽しんでいく事にします。

自分で調理する豆は以下の3つに厳選することにしました。

1.黒ひよこ豆(desi)

これを選んだポイントは、まず風味の美味しさです。

栗の風味をよりハッキリさせたような香味で食感もよいので、あんにして和菓子やパンに使うととても美味しいです。

あと、個人的にはインドの物は扱っていきたいという思いがあるので、原産地がインドである事が多いのもよい点です。

インド産小粒種ひよこ豆を使った最中「でしもなか」
黒ひよこ豆のあんこで最中を作ると、小豆あんの無い栗だけの栗最中みたいになります。

2. 黒目豆 (ブラックアイビーン)

これはささげで、色は違えど、香味は小豆に似てるので、小豆大好きな俺には間違いない美味しさの豆です。

小豆より高タンパク質、低糖質な点が血糖値高止まり中の身にはありがたいです。

さらに、小豆より煮崩れしにくくて煮豆に向いているのもよいです。

煮豆なら、砂糖の代わりにパルスイートを使っても遜色が無いので、米や麦に代えて豆を主食にする事が多い俺にはありがたいです。

ブラックアイビーンズ(黒目豆)の甘煮
糖質低めの豆にパルスイートで甘味を付ければ、糖質低めの甘煮になります。

3. 大豆

市販品の豆腐、納豆を買うだけで十分ではあるのですが、故郷に佐用もち大豆という特産品を持つ者として、煮豆、蒸し豆も作り続けようと思います。

大豆の煮豆や蒸し豆は手間と時間がかかって大変なイメージがありますが、俺の場合は、煮豆は浸水せずに圧力鍋で5分、蒸し豆も熱湯に1時間浸してレンチン7分、といったレシピなので、労なく作れるのです。

佐用もち大豆(夢さよう)
店主の故郷 佐用町の名産品、在来種の大豆です。

エピローグ

他にも後ろ髪をひかれる思いの豆があるのですが、思い切って断捨離します。

小豆も自分では炊かずに、和菓子などの完成品を買うことに徹します。

そうすることで、上の1~3を極めていきたいと思います。

心地よい豆ライフを過ごして参りましょう ○_( ´∀`)_●

 

緑豆を使った善哉「ぶんずぜんざい」

ぶんずぜんざいとコーヒーと砥部焼

豆を扱うようになってから、日本豆類協会から出ている豆類時報に目を通すようにしています。

豆類時報(巻別一覧) | 公益財団法人 日本豆類協会

年4回の発行で最新号が先月掲載されたので、早速ダウンロードして見てたら、面白い豆料理を発見しました。

それは小豆では無く緑豆を使った「ぶんずぜんざい」。

ちょうど、インドの緑豆でのあんこに取り組んでたので、見た瞬間「ピッ!」と来ました。

岡山県笠岡市のおやつとして紹介されていましたが、ググってみたらトップに出たのは倉敷市のWEBサイト。

ぶんずぜんざい/食育ポータル/倉敷市

倉敷でも同様に食べられていて、原材料の緑豆は玉島地区、真備地域などで作られているとのこと。

「真備」という地区名に、またピッときました。

神戸では阪神淡路大震災があった1月は減災月間となっていて、いろんなイベントが催されています。

コバルト近くのJICA関西食堂では「被災地を忘れない」と題し、国内外の被災地の代表的な料理をセットメニューにして提供しているんです。

昨年まではこのセット目当てにJICAへ行ったりしてたんですが、最近はほとんど外食しない事が習慣になっており、今年は自分で「ぶんずぜんざい」を作ってみる事にしました。

【作り方の概要】

まず家にあった緑豆はダルだったので、ホールをいつものスパイス屋さんでゲット。

やっぱりぜんざいは煮豆もしくは粒あんでないとダメですよね。

次に、水に浸けず洗っただけの緑豆から圧力鍋加圧5分で甘煮をさくっと作り置き。

続いて、白玉粉&豆腐で白玉団子をさくっと作り置き。

翌日んび煮豆と団子を一緒に水に浸して、レンチンで出来上がり!

緑豆と大豆、もやしの材料としてはライバルの共演が、素敵ではないでしょうか?

ぶんずぜんざいとコーヒーと砥部焼
岡山の笠岡や倉敷で作られている、ぶんずぜんざいです。

【エピローグ】

味の方はというと、皮付きなのでダルより緑豆の個性的フレーバーが主張している感じです。

例えるなら、同じ緑色のグリーンピースのようなフレーバーです。

俺はなかなかイケルと思いましたが、相方はイマイチだったようで、好き嫌い分かれそうです。

自分としては緑豆のレパートリが増えて満足。

いつか倉敷で味わってみたいものです。

豆(マメ)もあります

佐用もち大豆(夢さよう)

豆屋コバルトと言っているわりに、主要取扱い品であるコーヒー豆は実はマメではありません。

豆の形をしているからそう呼ばれていますが、実際は木の実の種です。

でも現在は本当のマメも少し取り扱っていますので、紹介させていただきたいと思います。

【いかり豆(皮無し)】

いかり豆とはそら豆を揚げたものです。

飲み物はお茶と合わせがちかもしれませんが、皮を取り除くことで、コーヒーとの相性が飛躍的にアップするように感じます。

特にハイローストからシティローストぐらいの中煎りのコーヒーがいいと思います。

甘くないコーヒーの友をお探しの方は試してみる価値ありかもしれません。

皮取り いかり豆
コーヒーに豆といえばピーナッツ(落花生)が定番だと思いますが、いかり豆も好いです。

【煎り大豆】

大豆を焙煎した物ですが、コバルトで焙煎しているわけではなく、焙煎済みの物を仕入れているだけです。

正直、外観はそんなにキレイではありません。

最上級品とまではいかない素材を、技術で美味しく仕上げている印象を受けます。

スーパー等にある物と比べると、こんがり深めに煎られており、カリッと硬めで香ばしく、個人的には食べだしたら止まらない美味さです。

お安いので、節分の豆まきなど食用以外にも使いやすいのではないでしょうか。

煎り大豆
素材より技術で勝負といった感じがする煎り大豆です。

【佐用もち大豆】

故郷 佐用の在来大豆です。

兵庫県の名産品として有名な大豆で、特に加工した味噌は人気があり、神戸でも百貨店、北野、元町商店街などにある兵庫県の物産品店などで見かけます。

人気があるのは喜ばしいのですが、佐用もち大豆の「大粒でモチモチした食感」という特徴は、味噌だとわかりにくくなってしまうように思います。

それらを体感していただくには、煮るなり蒸すなりご自由に調理していただくのが一番と思い、乾燥豆の状態で提供中です。

今年のお正月に黒豆(黒大豆)を煮た人なら、まずは単純に置き換えてみていただければと思います。

時間がかかって面倒ってかたは、韓国風のシワシワで硬い煮豆はいかがでしょう?

圧力鍋でサクッと作れますよ。

2ヶ月前に楽天レシピにアップしたのを参考までに。(写真ほとんど無いです(;´∀`))

圧力鍋で韓国風大豆煮 by 豆屋コバルト|簡単作り方/料理検索の楽天レシピ

佐用もち大豆(夢さよう)
店主の故郷 佐用町の在来大豆です。

【エピローグ】

以上簡単ですが、現在、コバルトにあるマメの紹介でした。

コーヒー豆ともどもよろしくお願いします。

よい豆で心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

モスビーン(moth bean)であんこ

モスビーンあんバター

2019年の煮豆ライフは予定どおり日本伝統の小豆で初めました。

そろそろ新しい豆での施行を再開する事にします。

今回はミャンマー産のモスビーンです。

【使用した豆】

モスビーンは亜属レベルまでは小豆と同じでササゲ属アズキ亜属です。

これまでに試したウラド豆、黒目豆(ブラックアイ)も同じです。

行きつけのスパイスストアでは、ウラド豆はミャンマー産のホール、インド産の挽き割り、ダル(挽き割りの皮が無いもの)という複数形態で提供されていますが、モスビーンはミャンマー産のホールだけでしたので、それを使って粒あんを作る事にしました。

まずは、お決まりの八ツ橋スプーン!

【調理特性】

小豆と比べると柔らかく煮えるまでに時間がかかります。

小豆ほど皮が破れないので、あんこより煮豆にするほうが向いている気がします。

【風味評価】

小豆と同じアズキ亜属に属する豆は、これまでウラド豆、緑豆を試しましたが、むしろササゲ亜属の黒目豆(ブラックアイ)のほうが香味が小豆に似ている印象でした。

しかし、このモスビーンは小豆っぽい香味があって、小豆が好きな人ならモスビーンも美味しく感じると思います。

俺は渋切りしなくても美味しくいただけました。

これまで試してきたササゲ属の豆を、小豆と香味が近い順に並べると以下のような感じです。

小豆 > 黒目豆 > モスビーン >>> 緑豆 >>>>> ウラド豆

モスビーンあんバター
モスビーンの粒あんであんバターベーグルサンド。小豆の代わりが十分務まります。

【その他】

コーヒー屋的にはコーヒーで煮なくてもコーヒー色の餡になるのがお気に入り。

栄養面では Wikipedia によると鉄分がかなり豊富みたいです。

豆の中で特に鉄分が豊富と言われるレンズ豆や大豆で乾燥豆100g中に鉄9mgなのに対し、モスビーンは10mg超えてるんです。

貧血な人には良い豆かもしれません。

モスビーンでぜんざい!

【エピローグ】

小豆っぽい香味の煮豆を作る場合、血糖値高めの俺には、小豆よりタンパク質が多くて炭水化物が少ない黒目豆が筆頭だったのですが、今回のモスビーンかなり気に入りました。

貧血のため、献血を断られてしまう可愛そうな相方には、このモスビーンを煮てあげようと思います。