コーヒー豆の商品説明で記載している「認証」について、概要を紹介します。詳細は各団体のWEBサイトを参照ください。
国際フェアトレード(FLO)認証
認証基準はコーヒーやカカオといった定番はもとより、野菜、フルーツ、綿、サッカーボールなど、幅広くカバーしています。
ラベルが保証するのは以下の項目です。
1. 生産者への適正な価格と長期的な取引
2. 生産者の社会的・経済的な発展
3. 生産物の品質と技術の向上
4. 生産者の労働環境と労働条件
5. 生産地の環境保全
他の認証システムと比較して特徴的なのは1, 2 です。
1 では、国際価格が下落しても、生産者が生産・整形を維持できるよう最低価格を保証することが求められています。
例えば水洗式アラビカコーヒーの場合は、140セント/1ポンドが最低保証価格として定められています。
2では、フェアトレードプレミアムと呼ばれる上乗せ価格が輸出価格とは別に支払われます。
水洗式アラビカコーヒーの場合は、20セント/1ポンドがフェアトレードプレミアムになっています。
フェアトレードプレミアムによって得た収入は、生産者組織が民主的に管理し、社会開発のために使われるように求められています。
レインフォレスト・アライアンス認証
認証基準はコーヒーやカカオといった定番はもとより、野菜、フルーツ、綿、サッカーボールなど、幅広くカバーしています。
ラベルが保証するのは以下の項目で、環境保護を主目的としています。
社会・環境管理システム
生態系の保護
野生生物の保護
水の保全
労働者の公正な処遇と良好な労働環境
職場の健康と安全
地域社会との関係
作物の総合的管理
土壌の管理と保全
廃棄物の総合的管理
FLO(国際フェアトレード)認証と比べると、FLOが生産物の取引を重視するのに対して、RAは農園の管理に重点が置かれています。
労働者への最低賃金の支払いこそ求めているものの、FLOのような最低価格やプレミアムの規定はありません。「生産者が認証を通して品質と生産性を向上させれば、おのずと高く売れる」という考え方です。
UTZ Certified
UTZ Certified の特徴は以下のとおりです
・大規模生産者向け
・安全性、トレーサビリティ重視
・大規模生産者向け
・安全性、トレーサビリティ重視
フェアトレードのような最低価格保証はありませんが、市場情報を提供し、買い手側が市場価格しか払わないような場合には警告を発し、従わなければ登録を取り消すというような援護射撃のようなことはやられています。
オランダ発祥の認証システムで欧米では広く浸透しているようです。日本ではグッドインサイド認証という名で知られてたりしていましたが、現在この認証ラベルはあまり見かけません。
有機JAS認証
化学的に合成された肥料および農薬の使用を避けることを基本として播種または植え付け前2年以上(多年生産物の場合は、最初の収穫前3年以上)の間、堆肥等による土作りを行った圃場において生産された農産物が取得できる認証。
※コーヒーは多年生産物なので3年のほうに該当します。
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