残った赤飯のリメイクでは無く最初から赤飯おはぎ

赤飯おこげ

今日は新月。

新月→月知らず→搗き知らず→おはぎ

ということで、今年も「新月におはぎ」を続けていこうと思ってます。

さて、そのおはぎにもいろいろ種類がありますよね。

小豆のつぶあん、こしあん、きなこ、黒ゴマといったとこが定番ですが、他にも抹茶、果物、芋類といった変わり種も見かけます。

そんな中、個人的にはおはぎの最高峰で、見かけるとほぼ買ってしまうのが、半づきにした赤飯で小豆餡を包んだ「赤飯おはぎ」です。

中も小豆、外も小豆(orささげ)、という小豆ずきにはラマランおはぎです。

大阪にいた頃に時々買っていたのですが、神戸に移ってから全く見なくなってしまいました。

そこで、今年初の新月はこの「赤飯おさぎ」を自作することにしました。

【自作範囲】

自作といっても、赤飯と小豆餡が必要なので、まずはどこまで自作するか決めないといけません。

材料は小豆はあるけどもち米が無いので、餡は自作、赤飯はレトルトで済ませる方針としました。

しかしここで問題発生。

某スーパーで買ってきたレトルトのパックを開けてみると、小豆がパッケージの写真よりだいぶ少ないのです(;´∀`)

豆好きとしては、これでは寂しいので、餡とは別に煮た小豆を半づきにした赤飯に混ぜる事にしました。

予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯
予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯

【小豆の煮豆を入れるメリット】

煮豆によって想定外の手間が増えましたが、良い点もありました。

それは、赤飯を半づきにした後に煮豆を混ぜるので、つぶれずに豆の形のままで残ることです。

また、豆だけを煮るので硬さや甘さは自在に調整できます。

調子にのって煮豆を入れすぎましたが、とても自分好みな赤飯おはぎとなりました。

【エピローグ】

残ったバゲットでラスク

残った食パンでフレンチトースト

残った豆腐で厚揚げ・・・

等と同様に赤飯おはぎも残った赤飯のリメイク品であり、最初からそのためだけに赤飯を炊くのはイマイチに思え、これまで実行せずにいました。

でも今回、レトルト赤飯で簡単に美味くできたので、またの新月にでもリピしようかと思ってます。

お気に入りのおはぎを友に、ほっこりコーヒータイムを過ごしてまいりましょう( ´∀`)つc□~

赤飯おこげ

緑豆(リョクトウ)であんこ

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン

2018あんこ炊き納めは緑豆(リョクトウ)です。

日本では、ブラックマッペ(ウラド豆)同様にもやしの原料として使われる豆ですが、インド料理屋の豆カレーやベトナム料理屋のチェーなどエスニック料理でも見かけます。

よく行く神戸のインド料理屋さんでも、ダルカレー、ダルチキン、ダルパラックなどの豆はすべて緑豆なんですが、これが美味しいのです。

それなのに家では発芽させたもやししか使わないのは勿体ないと思い、あんこにしてみました。

【使用した豆】

神戸のスパイスストア、ハラル食品店などでは皮付きと皮無しの両方が売られています。

皮付きを粒餡にするか、皮無しを漉し餡にするか悩むところですが、今回は皮無しを選択。

やはり、「小豆だと手間がかかる漉し餡がダルからいとも簡単に作れてしまう」のがスパイス屋さんで海外の豆を入手するメリットだと思うのです。

【調理特性】

20分ぐらいは煮る必要があり、皮無しのレンズ豆よりは柔らかくするのに時間がかかります。

圧力鍋なら加圧時間は多分5分ぐらいで済むと思います。

圧力鍋はせめて5分は加圧しないと使う価値が無いと思ってるのですが、緑豆はギリギリ価値がありそうです。

【風味評価】

適度なねばりがある食感が良いです。

味は甘味料だけだと少し独特の癖が目立ち、好き嫌いが分かれそうです。

俺は甘味料だけでもいけますが、シナモンを少し加えるとより美味しいと思いました。

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン
緑豆の漉し餡。やや固めの状態で煮終えたものを、八ツ橋スプーンで。

【エピローグ】

小豆と比べ、低価格で漉し餡がさくっと作れるのが良いところですね。

個人的にはタンパク質が多めなのも良い点です。

やや癖の強い香味が気に入れば、あんこの材料としても有用な豆だと思います。

漉し餡でも十分個性的ですが、皮付きを使った粒餡にもチャレンジしてみようと思います。

ひよこ豆であんこ

ひよこ豆のあんこで最中

レンズ豆の次はひよこ豆(ヒヨコマメ)です。

これはレンズ豆とはうってかわり、レストラン、カフェ等でしばしば見かけますね。

フムス、ファラフェルといった中東の料理のメイン食材ですが、最近は普通にサラダやスープなどにも入ってるのを目にします。

自分で調理する乾燥豆もスパイスストアやハラル食品店に行けばほぼ確実にあり、アクセスしやすい豆となっています。

【使用した豆】

ひよこ豆には北米などで作られる大粒のカブリと、インドなどで作られる小粒のデシの2種類があるが、神戸のスパイス屋さんでは後者が主流。

デシの中でも、今回は調理時間短縮と、漉し餡の作りやすさという観点で、皮無し半割りになっているのを選択。

【調理特性】

これまで試した豆の中では煮込み時間が長く、皮無し半割りでも圧力鍋で30分ぐらいの加圧時間が必要。

煮込み時間は長いが、その後は、マッシュ状と化した豆に甘味料を加えて混ぜれば出来上がり。

他の豆に比べ糖質が多めのせいか、砂糖が少な目でもネットリした餡が作れる。

【風味評価】

レンズ豆ほど独特の風味は無く、無難な万人受けのお味。

「くり豆」と言われるが、香味の面では栗よりサツマイモに近い。

食感はともかく香味の観点では、前回のレンズ豆のほうが栗っぽく感じた。

【コーヒー餡への適性】

小豆を使ったパン、和菓子とコーヒーは相性がいいが、小豆をコーヒーで煮込むと今ひとつ。

それに対し、ひよこ豆はコーヒーで煮るのに相性がいい印象。

今のところ、コーヒー餡を作るならベースはひよこ豆の一択。

ひよこ豆のあんこで最中
小豆餡の無い栗最中みたいになりました🌰

【エピローグ】

甘味料だけの味付けではややパンチ不足も、コーヒー餡などのベースとしては重宝しそうです。

入手しやすい点、低価格な点も良いのですが、問題は調理時間の長さですね。

あと、炭水化物系の豆の中でも特に糖質多めなので、血糖値高止まり中の俺にはちょっと配慮が必要です(;´∀`)

次はキマメか緑豆を正月休みに試そうと思います。

年末年始も心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

レンズ豆であんこ

レンズ豆こし餡の最中

黒目豆(ブラックアイ)、ウラド豆(ブラックマッペ)と来てとまってましたが、久しぶりの更新はレンズ豆です。

ややマイナーでしょうか?

神戸ではレストランでは見かけませんがスパイスショップやハラル食品店などではよく置いてある豆です。

【使用した豆】

皮むき加工されたレンズ豆で、Red と呼ばれているもの。

呼び名のとおり、レッドのようなオレンジのような鮮やかな色をしている。

鉄分などの豊富で、乾燥豆の中でも最も栄養豊富と評される。

【調理特性】

これまでのところ、最短の煮込み時間で餡が作れた。

浸水なしでも10分ほど煮込めば、餡が作れるぐらいの柔らかさになるので、圧力鍋を使うまでも無い。

煮込むと綺麗なレッドが地味な黄緑に変わるのが理科の実験のようで面白い。

元から皮むき加工されているので、皮を取る手間も無く、漉し餡が完成する。

水っぽくなりがちだが、水分を飛ばす程度、砂糖の量などで調整はできそう。

【風味評価】

栗に少し異臭が加わったような独特の香りで、栗以上に好き嫌いが分かれる。

【コーヒー餡への適性】

コーヒーで煮込むのには向かない。

試したみた味付けでは、ジンジャー、シナモンのほうが相性が良かった。

レンズ豆こし餡の最中
レンズ豆の漉し餡を最中に使ってみました。栗餡のような風味です。

【エピローグ】

短時間、簡単、低コストに漉し餡を作れる点は便利だと思います。

栄養が豊富(らしい)のも、豆を主食として食する俺みたいな人にはありがたいと思います。

コーヒー餡に拘らず、元の個性的な風味をいかした菓子やパンにしたほうが良さそうです。

初の「リピ確定」となりました。

 

月ヶ瀬さんの「豆大福」

月ヶ瀬さんの豆大福(つぶ&こし)

豆大福の豆といえば大体、赤エンドウ豆か黒大豆のどちらか。

大体この2種類で普通の白い大豆とか見かけたことありません。

その2つの中でも主流は赤エンドウ豆のほうで、黒大豆のほうは「黒豆大福」という「黒」付きの名で提供されていたりします。

しかし、コバルトの近所(旧葺合区)では逆になっていまして、黒大豆を使った豆大福を作られている和菓子屋さんのほうがが圧倒的に多いのです。

たぶん唯一赤エンドウ豆で作っておられるのが、二宮商店街の月ヶ瀬さん。

いつ行っても先客がいらっしゃる人気店です。

コバルトが定休日の火曜日は月ヶ瀬さんも閉まっていることが多いのですが、今日は営業中!

そりゃ、当然のごとく吸い寄せられます。

【月ヶ瀬さんの豆大福】

豆大福は通年菓子ではなく、秋になると登場するみたいです。

豆餅以外にも柏餅、桜餅、おはぎ、栗羽二重餅・・・と魅力的!

それら全てが「つぶあん」or「こしあん」を選べるところがまた魅力的!

あんこを使った菓子は「つぶあん」か「こしあん」か選べます

とりあえず今日は豆大福の「つぶ」「こし」両方いっときました。

千載一遇のチャンスですから、血糖値高い事には目をつむるのです。

そして、目をつむった事を決して後悔させない、安定の豆大福なのでした。

月ヶ瀬さんの豆大福(つぶ&こし)

【豆大福とコーヒー】

それにしても、豆大福はコーヒーとの相性抜群です。

今日はタンザニア エデンキリマンジャロという中煎り(シティロースト)のコーヒーと合わせてみたのですが、ベストフレンドでしたよ~。

和菓子の中でも日本茶と合わせがちなのが豆大福だと思いますが、ぜひコーヒーと試していただきたいです。

ナイスペアリングで心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

八ツ橋スプーン

ウラド豆(ブラックマッペ)のつぶあんと八ツ橋スプーン

世界の豆を使ったあんこ作りは、まだウラド豆(ブラックマッペ)とレンズ豆が残っていて、他の豆に進めていません。

でも、自作したあんこの消費方法として、「これはイイのでは!」というのがあったので、今回はそれを紹介したいと思います。

それは「八ツ橋スプーン」です。

これまで、自分で作った餡は次のような方法で消費していました。

(上から頻度が高い順)

  1. そのままスプーンですくって
  2. 最中
  3. カスピ海ヨーグルトに入れる
  4. パンにぬる
  5. 大福
  6. 生八ツ橋

上位2つの「そのままスプーン」「最中」に匹敵するというか、両方をかけ合わせたような、革新的な食べ方が「八ツ橋スプーン」です。

【八ツ橋スプーンとは】

方法は簡単。

(生八ツ橋じゃ無い硬いほうの)八ツ橋をスプーンとして使ってあんこを食べるだけ。

最後はスプーンもろとも食べることは言うまでありません。

ウラド豆(ブラックマッペ)のつぶあんと八ツ橋スプーン
今回はウラド豆(ブラックマッペ)のつぶあんを八ツ橋スプーンでいただきました。

【エピローグ】

どんなもんでしょか?

  • 用意は簡単(八ツ橋ゲットするだけ)
  • 後片付けも簡単(スプーンを洗わなくて済む)
  • 低コスト(最中種との比較)

と、イイことづくしで、シナモンが好きな人にはかなりオススメです!

あんこ以外にも、クリームチーズ、煮豆、ピーナツバター、もろみ、アイスクリーム、佃煮、プリン、ジャム、ヨーグルト、等々いろいろ楽しめそうです。

お気に入りのコーヒーの友を用意して、心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

大豆煮ログ

ブログにあんこばかり書いているので、炭水化物系の豆ばかり調理しているように見えるかもしれませんが、実は圧倒的に多いのは大豆です。

マメ類で唯一タンパク質が炭水化物より多い大豆はとても貴重な食材です。

サラダやシチューなどに入れて使うこともありますが、甘めに味付けした大豆自体を目的にすることが多いです。

今回は、これまでブログに取り上げてなかった大豆煮についての取り組みをまとめて書く事にしました。

【これまでの大豆煮への取り組み】

1. 関西風のふっくら&柔らかい黒豆煮

2017年秋に篠山のお客様から乾燥黒大豆をいただいたのが始まり。
最初は基本に忠実におせち料理によく出てくるやつを作ってみた。
元々おせち料理の中で好きな一品というわけでもないので、可もなく不可もなく。

2. 関東風のシワあり&硬めの黒豆煮

何でも硬めが好きなので、関西風は早々に卒業し、関東風にチャレンジ。
煮た後に砂糖を入れることで、数段好みに近づいた。

3. コンチャバン(콩자반)

韓国料理にもコンチャバンというシワシワの黒豆煮があることを発見。
煮る前に浸さないので、関東風よりさらに固め&さらにシワシワになって、ますますよくなった。
白ゴマとの相性も好い。

4. 白いコンチャバン

週2回ぐらい作るようになり、黒大豆の消費量が増加。
黒色にこだわる必要も無いので、普通の白い大豆に変えた。
味、食感とも黒大豆に遜色なし。

5. ネガポジ反転コンチャバン

白い大豆に白ゴマだと見た目が地味すぎるので、黒ゴマに変更。
元々のコンチャバンと白黒が逆になったので、ネガポジ反転コンチャバンと勝手に命名。

今ここ!

ネガポジ反転版コンチャバン(콩자반)
コンチャバンよいですよ~。
浸けておく必要が無いので、圧力鍋があれば15分ほどで作れます。

【エピローグ】

まだ始めて1年ですが、早くもほぼ完成の域に達した感があります。

あとは、間もなく新物が出るであろう、佐用もち大豆(品種名:夢さよう)に変えて、終着駅とする予定です。

何かの機会にお出ししようと思いますので、味見してみて下さいね~。