コーヒーには多種多様の淹れ方がありますが、コバルトではペーパードリップによる透過法(とうかほう)を紹介しています。
透過法とはコーヒー豆を挽いた粉の層に繰り返し湯を通過させることで、コーヒーの成分を湯に溶かし出し抽出する方法です。
安定さに欠ける面はありますが、ご家庭などで手軽に楽しくコーヒーを淹れるのにむいた方法だと思います。
【前提条件】
・水・・・軟水
・挽き方・・・中粗挽き(粒径: 約1mm) ← 通常これで挽いてお渡ししています。
・抽出量・・・150ml
【抽出条件】
グループ | 焙煎度 | 粉の量 | 湯温 | 抽出時間 |
兎組🐰 | ミディアム, ハイ, シティ | 15g | 90-85℃ | 2分30秒-3分 |
亀組🐢 | フルシティ, フレンチ, イタリアン | 15g | 85-80℃ | 2分30秒-3分 |
※抽出量が変わる場合、粉の量と、湯の注ぎ方を変えてみてください。(挽き方, 湯温, 抽出時間は変えないでください。)
【淹れ方】
- カップやサーバの上に、ドリッパ、ペーパ、コーヒー豆を挽いた粉をセットする。
- 粉全体を湿らせ、ポタポタ下に落ちる程度の湯をかけて、蒸らす。
蒸らし時間は湯をかけている時間も合わせて40秒間とります。 - 1分(1回目), 1分20秒(2回目), 1分40秒(3回目)・・・と、20秒毎に湯を注ぐ。
※5回目(2分20秒)の注湯で目標の抽出量に達するように、注ぐペースを調整します。 - 抽出量に達したらドリッパをはずす。
※5回目までに抽出量に達してしまった場合は、その時点でドリッパをはずしましょう。5回目で抽出量に達しない場合は6回目(2分40秒)に突入しましょう。それでも達しない場合は、7回目には突入せず、ポットに残ってる湯で割りましょう。 - 撹拌してから口に含む。
【留意事項】
- 紙に湯を直接かけない。
- コーヒー豆(粉)の層を壊さないように、そっと湯を落とす。
- ひたひた以上にならないように湯を注ぐ。
- 粉の層が深い中心部分へは多め、浅い外よりの部分は少なめに湯を落とす。
(15g程度の粉なら、よく言われる “「の」の字” のように注げば大丈夫です。)
[update 2021.9.5]
以前の淹れ方だと蒸らし後の一投目の注湯で粉の層がくずれてしまうという苦情^^;をいただく事がありましたので、蒸らしの時間を延長しました。
また、単純化のため、焙煎度によらず、目標の抽出時間を同じにしました。
それらの影響で、蒸らし以降の注ぎ方(ペース、量)を調整しました。(動画は後ほど取り直す予定です。)