体を温めるコーヒー

スパイス

暖冬も1月になって流石に寒くなってきましたね。

「寒い日は熱いコーヒーで凌ぎましょう!」

と言いたいところですが、実はコーヒーは淹れたての高温で一時的には温まりますが、その後はむしろ体を冷ますと言われています。

お酒の熱燗などと同じですね。

そういうわけで、寒さを凌ぐためにコーヒーを飲むのなら、体を温める効果のある物を加えるのもありかと思います。

「コーヒーに何か混ぜるなんて邪道!」という硬派な愛飲家からの声も聞こえてきそうですが、俺が寒さに耐えれなくなった時に利用している「混ぜ物」を軽く紹介したいと思います。

【体を温めるコーヒー混ぜ物】

1. ココアパウダー

フルシティ以上の深煎りのコーヒーと相性がいいと思います。

カカオ100%のは単独だとかなりビターなので、砂糖やミルクなども合わせたほうが美味しいと思います。

2. ジンジャーパウダー

寒さ対策の定番ですね。
1とは反対に、ミディアムローストからシティローストぐらいのコーヒーと相性がいいと思います。

3. シナモンパウダー

浅煎りから深煎りまで幅広いコーヒーに適用できるのがこれ。

砂糖を入れなくても、ほんのり甘みが増すように感じられるのも良いところでは無いでしょうか。

4. チリパウダー

3.とは反対に、浅煎りから深煎りまで、どのコーヒーとも合わないのがこれ(;´∀`)。

ただし1のココアパウダーとの組み合わせは定番なので、常にココアパウダーと一緒にコーヒーに入れるといいと思います。

スパイス
Five Spice Powder / Tim Sackton / CC BY-SA 2.0

体を冷やすと言われるコーヒーも体を温めるスパイス等を加えれば、全体としては体を温める事ができるのではないかと思います。

 

【エピローグ】

どんなもんでしょか。

スパイスストアやハラル食品店が充実している神戸では良いものを安く入手しやすいと思います。

地の利を活かして、ほっこりコーヒータイムを過ごしてまいりましょう( ´∀`)つc□~

残った赤飯のリメイクでは無く最初から赤飯おはぎ

赤飯おこげ

今日は新月。

新月→月知らず→搗き知らず→おはぎ

ということで、今年も「新月におはぎ」を続けていこうと思ってます。

さて、そのおはぎにもいろいろ種類がありますよね。

小豆のつぶあん、こしあん、きなこ、黒ゴマといったとこが定番ですが、他にも抹茶、果物、芋類といった変わり種も見かけます。

そんな中、個人的にはおはぎの最高峰で、見かけるとほぼ買ってしまうのが、半づきにした赤飯で小豆餡を包んだ「赤飯おはぎ」です。

中も小豆、外も小豆(orささげ)、という小豆ずきにはラマランおはぎです。

大阪にいた頃に時々買っていたのですが、神戸に移ってから全く見なくなってしまいました。

そこで、今年初の新月はこの「赤飯おさぎ」を自作することにしました。

【自作範囲】

自作といっても、赤飯と小豆餡が必要なので、まずはどこまで自作するか決めないといけません。

材料は小豆はあるけどもち米が無いので、餡は自作、赤飯はレトルトで済ませる方針としました。

しかしここで問題発生。

某スーパーで買ってきたレトルトのパックを開けてみると、小豆がパッケージの写真よりだいぶ少ないのです(;´∀`)

豆好きとしては、これでは寂しいので、餡とは別に煮た小豆を半づきにした赤飯に混ぜる事にしました。

予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯
予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯

【小豆の煮豆を入れるメリット】

煮豆によって想定外の手間が増えましたが、良い点もありました。

それは、赤飯を半づきにした後に煮豆を混ぜるので、つぶれずに豆の形のままで残ることです。

また、豆だけを煮るので硬さや甘さは自在に調整できます。

調子にのって煮豆を入れすぎましたが、とても自分好みな赤飯おはぎとなりました。

【エピローグ】

残ったバゲットでラスク

残った食パンでフレンチトースト

残った豆腐で厚揚げ・・・

等と同様に赤飯おはぎも残った赤飯のリメイク品であり、最初からそのためだけに赤飯を炊くのはイマイチに思え、これまで実行せずにいました。

でも今回、レトルト赤飯で簡単に美味くできたので、またの新月にでもリピしようかと思ってます。

お気に入りのおはぎを友に、ほっこりコーヒータイムを過ごしてまいりましょう( ´∀`)つc□~

赤飯おこげ

緑豆(リョクトウ)であんこ

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン

2018あんこ炊き納めは緑豆(リョクトウ)です。

日本では、ブラックマッペ(ウラド豆)同様にもやしの原料として使われる豆ですが、インド料理屋の豆カレーやベトナム料理屋のチェーなどエスニック料理でも見かけます。

よく行く神戸のインド料理屋さんでも、ダルカレー、ダルチキン、ダルパラックなどの豆はすべて緑豆なんですが、これが美味しいのです。

それなのに家では発芽させたもやししか使わないのは勿体ないと思い、あんこにしてみました。

【使用した豆】

神戸のスパイスストア、ハラル食品店などでは皮付きと皮無しの両方が売られています。

皮付きを粒餡にするか、皮無しを漉し餡にするか悩むところですが、今回は皮無しを選択。

やはり、「小豆だと手間がかかる漉し餡がダルからいとも簡単に作れてしまう」のがスパイス屋さんで海外の豆を入手するメリットだと思うのです。

【調理特性】

20分ぐらいは煮る必要があり、皮無しのレンズ豆よりは柔らかくするのに時間がかかります。

圧力鍋なら加圧時間は多分5分ぐらいで済むと思います。

圧力鍋はせめて5分は加圧しないと使う価値が無いと思ってるのですが、緑豆はギリギリ価値がありそうです。

【風味評価】

適度なねばりがある食感が良いです。

味は甘味料だけだと少し独特の癖が目立ち、好き嫌いが分かれそうです。

俺は甘味料だけでもいけますが、シナモンを少し加えるとより美味しいと思いました。

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン
緑豆の漉し餡。やや固めの状態で煮終えたものを、八ツ橋スプーンで。

【エピローグ】

小豆と比べ、低価格で漉し餡がさくっと作れるのが良いところですね。

個人的にはタンパク質が多めなのも良い点です。

やや癖の強い香味が気に入れば、あんこの材料としても有用な豆だと思います。

漉し餡でも十分個性的ですが、皮付きを使った粒餡にもチャレンジしてみようと思います。

ネイビーブレンドのベースがマンデリンからベトナム ダムダに替わりました

今週からネイビーブレンドのベースがインドネシア マンデリンからベトナム ダムダに変えています。

コバルトの場合、ブレンドのベースとなるコーヒー豆は下記条件を満たすようにしています

・ブレンドを構成する豆の中で最も割合が高い

・少なくとも40%を占めている

ちなみに、コーヒー業界では3割がブルーマウンテンで7割がブラジルでもブルーマウンテンでも「ブルーマウンテンブレンド」として良いことになっています^^;

【マンデリンのおさらい🇮🇩】

マンデリンはインドネシアのスマトラ島で作られるアラビカ種コーヒー豆で、昔から日本で人気の銘柄です。

近年は世界中で人気が高まった上に、現地での生産不安定性もあり、年々価格が上昇傾向にあります。

品質が向上して価格があがっているのなら納得ですが、残念ながらそういう印象は受けません。

マンデリンの特徴としてよく言われるのは以下のようなものです。

・「土のような」と例えられる独特の香り(個人的にはなめし革のように感じます)

・(同じ焙煎度で他の豆と比較すると)苦味、ボディがある

これらの特徴は、産地の土壌、気候条件、栽培品種ではなくスマトラ式(ウェットハル)という独自の加工方法に起因していると言われています。

【ベトナムアラビカでの置き換え🇻🇳】

今月から始めた新コーヒー豆ダムダはベトナム産ですが、ベトナム式コーヒーで使われるロブスタ種では無くアラビカ種のコーヒー豆で、加工方式はマンデリンと同じスマトラ式が採用されています。

上述の理屈によると、マンデリンに近い風味の特徴があるはずで、よいマンデリンが入らない時の代替えになりそうなコーヒー豆です。

コバルトのお客様にも飲み比べてみていただきたいと思うのですが、単品のマンデリンは指名買いのお客様が多く、いきなりダムダに替えるのは躊躇しました。

まずはネイビーブレンドのベースをベトナム ダムダで替えてみましたので、お試しいただければ幸いです。

せわしなくなりがちな年末も、心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

ブレンドコーヒー豆 ネイビーブレンド

クリスマス向けのコーヒーなんてあるのか

クリスマスですね!

今日ご来店いただいたお客様から「クリスマス向けに何かいいコーヒー豆ありますか?」とお問い合わせいただきました。

特にありません^^;

うちは、特に「クリスマスブレンド」とか作ってませんし。

食べ物に合わせて、焙煎度で選んでいただければいいと思います。

【ローストチキン、フライドチキン】

浅煎りか中煎りぐらいのコーヒーが合うと思います。

今ある中なら、パプアニューギニア ハイランドスイートなんていかがでしょう?

クリスマスの定番 ローストチキン

【クリスマスケーキ、シュトーレン、パネトーネ】

どれもしっかり甘い物なので、深煎りのコーヒーで間違いないと思います。

インドネシア マンデリン コンコルディアなんていかがでしょう?

クリスマスの定番 シュトーレン

【エピローグ】

強いていうと、エチオピアはグレゴリオ暦1月7日がクリスマスですので、やや不適かもしれません。

温かいコーヒーでほっこりとクリスマスタイムをお過ごしください( ´∀`)つc□~

 

ひよこ豆であんこ

ひよこ豆のあんこで最中

レンズ豆の次はひよこ豆(ヒヨコマメ)です。

これはレンズ豆とはうってかわり、レストラン、カフェ等でしばしば見かけますね。

フムス、ファラフェルといった中東の料理のメイン食材ですが、最近は普通にサラダやスープなどにも入ってるのを目にします。

自分で調理する乾燥豆もスパイスストアやハラル食品店に行けばほぼ確実にあり、アクセスしやすい豆となっています。

【使用した豆】

ひよこ豆には北米などで作られる大粒のカブリと、インドなどで作られる小粒のデシの2種類があるが、神戸のスパイス屋さんでは後者が主流。

デシの中でも、今回は調理時間短縮と、漉し餡の作りやすさという観点で、皮無し半割りになっているのを選択。

【調理特性】

これまで試した豆の中では煮込み時間が長く、皮無し半割りでも圧力鍋で30分ぐらいの加圧時間が必要。

煮込み時間は長いが、その後は、マッシュ状と化した豆に甘味料を加えて混ぜれば出来上がり。

他の豆に比べ糖質が多めのせいか、砂糖が少な目でもネットリした餡が作れる。

【風味評価】

レンズ豆ほど独特の風味は無く、無難な万人受けのお味。

「くり豆」と言われるが、香味の面では栗よりサツマイモに近い。

食感はともかく香味の観点では、前回のレンズ豆のほうが栗っぽく感じた。

【コーヒー餡への適性】

小豆を使ったパン、和菓子とコーヒーは相性がいいが、小豆をコーヒーで煮込むと今ひとつ。

それに対し、ひよこ豆はコーヒーで煮るのに相性がいい印象。

今のところ、コーヒー餡を作るならベースはひよこ豆の一択。

ひよこ豆のあんこで最中
小豆餡の無い栗最中みたいになりました🌰

【エピローグ】

甘味料だけの味付けではややパンチ不足も、コーヒー餡などのベースとしては重宝しそうです。

入手しやすい点、低価格な点も良いのですが、問題は調理時間の長さですね。

あと、炭水化物系の豆の中でも特に糖質多めなので、血糖値高止まり中の俺にはちょっと配慮が必要です(;´∀`)

次はキマメか緑豆を正月休みに試そうと思います。

年末年始も心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

レンズ豆であんこ

レンズ豆こし餡の最中

黒目豆(ブラックアイ)、ウラド豆(ブラックマッペ)と来てとまってましたが、久しぶりの更新はレンズ豆です。

ややマイナーでしょうか?

神戸ではレストランでは見かけませんがスパイスショップやハラル食品店などではよく置いてある豆です。

【使用した豆】

皮むき加工されたレンズ豆で、Red と呼ばれているもの。

呼び名のとおり、レッドのようなオレンジのような鮮やかな色をしている。

鉄分などの豊富で、乾燥豆の中でも最も栄養豊富と評される。

【調理特性】

これまでのところ、最短の煮込み時間で餡が作れた。

浸水なしでも10分ほど煮込めば、餡が作れるぐらいの柔らかさになるので、圧力鍋を使うまでも無い。

煮込むと綺麗なレッドが地味な黄緑に変わるのが理科の実験のようで面白い。

元から皮むき加工されているので、皮を取る手間も無く、漉し餡が完成する。

水っぽくなりがちだが、水分を飛ばす程度、砂糖の量などで調整はできそう。

【風味評価】

栗に少し異臭が加わったような独特の香りで、栗以上に好き嫌いが分かれる。

【コーヒー餡への適性】

コーヒーで煮込むのには向かない。

試したみた味付けでは、ジンジャー、シナモンのほうが相性が良かった。

レンズ豆こし餡の最中
レンズ豆の漉し餡を最中に使ってみました。栗餡のような風味です。

【エピローグ】

短時間、簡単、低コストに漉し餡を作れる点は便利だと思います。

栄養が豊富(らしい)のも、豆を主食として食する俺みたいな人にはありがたいと思います。

コーヒー餡に拘らず、元の個性的な風味をいかした菓子やパンにしたほうが良さそうです。

初の「リピ確定」となりました。