ゆで卵とアイスコーヒーの相性問題を何とかしてみる

ゆで卵とアイスコーヒー

7月になり暑い日が増えてきました。

普段コーヒーはホットでも夏の間はアイスコーヒーに切り替えるという方も多いと思います。

俺も日によって朝のコーヒーをアイスコーヒーにする事がありますが、その時に生じる問題のひとつが、ゆで卵に合わない事です(;´∀`)

些細な問題かもしれませんが、「朝食はパンとゆで卵にコーヒー」という喫茶店モーニング世代にとっては由々しき問題です。

今回はその原因と対策についてです。

【ゆで卵にアイスコーヒーが合わない理由】

液体の温度が冷たいからというより、苦いからだと考えられます。

以前に評価しましたように、ゆで卵にはイタリアンローストのように極端な深煎りで苦いコーヒーは相性が悪いのです。

アイスにしてもそれは変わらないどころか、むしろ人の味覚は冷たいと苦味を感じやすくなるそうなので、ますます合わなくなると思います。

ゆで卵とアイスコーヒー
ゆで卵とアイスコーヒー

【ゆで卵とアイスコーヒーを合わせる時の対策】

苦さが原因となれば、その苦さを軽減するようにすればいい事になります。

ずばりミルクを入れれば、相性がずっと良くなるように感じます。

注意すべきは砂糖です。

よく苦いと砂糖を加える方がいらっしゃいますが、コーヒーは苦味に対してはミルク、酸味に対しては砂糖で味を調整するのが基本です。

想像してみても、一般的に塩を付けて食べるゆで卵に甘いコーヒーが合うとは思えないじゃないじゃないですかぁ。

まずは、ミルクで試されたほうがいいと思います。

ゆで卵とアイスオレ
たっぷりのアイスオレにLLサイズのゆで卵はとても良い組み合わせだと思いますよ~。

【エピローグ】

低価格なのに、栄養価が高く、簡単に作れる、コーヒーの友のド定番がゆで卵。

なんとかアイスコーヒーでも仲良くやっていきたいところですね ( ´∀`)つ|_|

平野屋本舗さんの「炭酸御幸せんべい」

平野屋本舗 炭酸御幸せんべいの餡サンド

神戸は和菓子より洋菓子のイメージですが、敢えて神戸を代表する和菓子を挙げるとすれば、瓦せんべいか、この炭酸せんべいでは無いかと思います。

瓦せんべいは中央区は兵庫区などの繁華街で作られているのに対し、炭酸せんべいは有馬温泉で作られています。

でも、さんちかとそごうに販売所があるため、一部は有馬温泉まで行かなくとも手に入ります。

そのひとつが今回紹介する平野屋本舗さんの御幸せんべいです。

炭酸せんべいの原材料は小麦粉、砂糖、澱粉、食塩、重曹というのはどこも大体同じですが、その配分や焼き方によってそのお店の個性が少しの差となって現れています。

平野屋本舗さんの御幸せんべいは、他よりカリッとクリスピーな食感と、塩が効いてる事で甘さを引き立てているのが特徴のように感じます。

【お供にするコーヒー】

プレーンな炭酸せんべいに合うコーヒーは、シティローストぐらいの焙煎度のものがいいです。

コバルトに今ある豆なら、アクアブレンドあたりが良い感じです。

【エピローグ】

炭酸せんべいは少なくとも20枚ぐらいは入ってますから、一部はそのまま味わいつつ、残りを好みでアレンジするのが楽しいのです。

俺のお気に入りアレンジは、砂糖無添加のピーナッツバターか、小豆あんをサンドした物です。

小豆あんの場合は、煎餅が水分を吸って柔らかくなりやすいので、こんなふうに写真を撮ってる暇があったら、早く食べましょう!

新鮮な炭酸せんべいには新鮮なコーヒーを( ´∀`)つc□~

平野屋本舗 炭酸御幸せんべいの餡サンド

ハンドドリップ最大の難所の越えるための2つのコツ

ハンドドリップ 蒸らし後の一投目は垂直に中央へ

コーヒーをハンドドリップで淹れる上での最大の難所はどこでしょうか?

新鮮なコーヒー豆を使用している人であれば、大体意見が一致します。

それは、蒸らしの後の最初の注湯です。

豆の内部にあったガスが、浸透した湯によって追い出され、泡となって上がってきて、雪崩のように粉の層を崩してしまう事がよく起きるんです。

先週のコーヒーレッスンでもこの場面に何度か遭遇しましたので、今日はこの対策について書いてみたいと思います。

【1】 垂直に落とす

雪崩は湯が落ちる方向に起きます。

つまり、注湯に勢いがついて、湯が手前から向こう側に落ちれば、手前から向こうへ崩れます。

逆に、注湯が弱すぎて、注湯口から手前に伝うように湯が落ちれば、向こうから手前へ崩れます。

したがって、「粉面に対し垂直に湯を落とす」というのが肝要です。

そのためには、先の細いドリップに適したケトルを用意するだけで無く、それに適量の湯を入れておく必要があります。

中の湯が多すぎると少しケトルを傾けただけで湯が落ちるので、向こうから手前に湯がつたうように落ちがちです。

逆に中の湯が少なすぎると、だいぶ傾けないと湯が落ちないので、手前から向こうへ勢い良く湯が落ちてしまいます。

ハンドドリップ 蒸らし後の一投目は垂直に中央へ

【2】真ん中で粘る

よく「のの字」と言われるように、注湯は最初に真ん中に落とした後、円を描くように回転させます。

この時、【1】と同じように、回転方向に雪崩を起こしてしまう事があります。

この対策は、泡が上に浮いてくるまでは、回さず真ん中に落とし続ける事です。

経験の浅い方ほど気がはやり、すぐに回そうとしがちですが、意識して粘ってみてください。

【エピローグ】

以上、コツを2点書いてみましたが、これらを実践する上で必要なのは集中力です。

2投目からは単純作業の繰り返しなので、蒸らしとその後の第1投に集中してみてください。

大丈夫です。

わざわざブログ記事に書くほど、難しい事ではありません。(じゃ、書くなよ!)

集中してやれば、10回もしないうちにできます。

You can do it! ( ´∀`)つc□~

広島屋菓子舗さんの「ロールカステラ」

和菓子の本やWEBサイトを見ていると、「カステラはれっきとした和菓子なんですよ」という主張を見かけます。

その理由は「南蛮菓子が日本で独自に発展を遂げたもので完全に別物」「ケーキのようにバターやクリームを使用していない」「膨張剤に頼らず天然材料の力で膨らませている」などのようです。

ひろしま

広島屋さんの主要商品のロールカステラは、膨張剤は使っていませんが、バターやクリームは入っていて、外観的にも中身的にもカステラとロールケーキの中間のような感じです。

俺は「カステラ」と付くものは、ロールカステラも、ベビーカステラも、みんな和菓子に分類してますが、当の広島屋さんは「和洋 御菓子 広島菓子舗」ですので、どちらでも良いのだと思います。

さて、そのロールカステラは、保存料等を添加せずとも、しっとりした食感を長く楽しむ事ができ、贈り物に使い勝手がいいお菓子です。

食べきりサイズなので、自分一人だけのコーヒータイムにもバッチリはまります。

【お供にするコーヒー】

層の接合部にはイチゴジャムが塗られていて、生地の甘さと合いまり、しっかりした甘味を感じますので、コーヒーはフルシティローストぐらいの深めの焙煎度のコーヒーがちょうどいいです。

今コバルトにある豆から選ぶなら、「主力商品には主力商品を」ということで、東ティモール レテフォホあたりを推したいところです🇹🇱

新鮮な和菓子には新鮮なコーヒーを( ´∀`)つc□~

日本のコーヒーとは

近年、日本のコーヒー飲用文化はアメリカの真似みたくなってきて、日に日に個性が失われてきているように感じます。

日本だけでなく、まわりのアジアの国も同じような感じになりつつあり、各国オリジナルのコーヒー文化が廃れていくのは残念に思います。

そこで、我が国、日本のコーヒーの個性とはどういったものか考えてみました。

現状はそんな特徴は無く、こうなればいいなという願望もありますがΣ(´∀`;)

【豆の産地】

地理的に近いアジアの生産国、その発展に日本からの移民が貢献したブラジル、古くから日本で愛着があり日本への輸出が多いタンザニア、のシェアが大きい。

【豆の焙煎度】

軟水で幅広い焙煎度に柔軟に適応できるため、浅煎りから深煎りまで幅広い焙煎度のコーヒー豆が揃っている。

【淹れ方】

ドイツで生まれ日本で発展を遂げたハンドドリップが用いられる。

アイスコーヒーはホットで入れて急冷して作られる。

【コーヒーの友】

和菓子や小豆餡を使ったパンとコーヒーのペアが嗜まれる。

大安亭市場 味正堂さんの鹿の子
大安亭市場 味正堂さんの鹿の子

【コーヒーカップ】

伊万里焼、砥部焼、出石焼などの磁器が好んで用いられる。

出石焼と砥部焼のコーヒーカップ
出石焼(左)と砥部焼(右)のコーヒーカップ

 

【作業範囲】

自分で煎る人、自分で淹れる人が他国に比べ多い。

【エピローグ】

どんなもんでしょか?

せっかく考えてみたからには、焙煎度、産地などは意識しつつ豆屋を営んでいきたいと思います。

 

甘栄堂さんの「くるみ餅」

春日野道商店街 甘栄堂さんのくるみ餅

春日道商店街にある甘栄堂さんは贈答用の和菓子が充実していて、コバルトでもコーヒー豆&和菓子ギフトセットでどら焼きを使用してます。

でも実は、丁寧に作られた朝生菓子も相当数あって、朝9時の開店と同時にお店の外に置かれたワゴンに並びます。

今回はその中のひとつ「くるみ餅」です。

朝生菓子のほとんどが季節限定の中、このくるみ餅は通年で提供されており、のぼりも出ていて、看板商品と言ってよい菓子なのだと思います。

【色々なくるみ餅】

俺が「くるみ餅」と聞いて、真っ先に浮かぶのは、大阪堺のかん袋さんの物です。

大阪在住時に何度かいただいたことがありますが、青大豆のゆるい餡でくるんでいるから「くるみ餅」であって、胡桃は全く使われていません。

一方、ググって出てくるのは、胡桃のペーストを餅にかけて食べるタイプや、胡桃ゆべしと同じようなタイプが多いです。

このように「くるみ餅」という和菓子は全国共通では無く、地域やお店によって様々なのが面白いです。

【甘栄堂さんのくるみ餅】

では、甘栄堂さんのはというと、それらのどれでも無く、胡桃と小豆餡を白い餅で包んだ和菓子です。

薄く柔らかい生地から透けて見える胡桃と上品な小豆濾し餡の相性がとても良く、コバルトのコーベー「かやぶき」を開発した時の参考になりました。

コーヒーが合うという点では、前述のくるみ餅たちの上をいっているように感じます。

一緒に楽しむコーヒーの焙煎度はシティローストぐらい、今コバルトにある豆の中では、ホンジュラス ラス クチージャス あたりがいいと思います。

新鮮な和菓子には新鮮なコーヒーを( ´∀`)つc□~

春日野道商店街 甘栄堂さんのくるみ餅

 

コーヒーにベストな柏餅

和菓子の日に柏餅

先週の6月16日は和菓子の日でした。

「嘉祥元年6月16日に仁明天皇が16個のお菓子などをお供えして、病気がなくなり、健康で幸せに暮らせるように祈った」というのが由来だそうです。

コーヒーの日も、これぐらいちゃんとした由来があると良いのですが(;´∀`)

とはいえ、16個はさすがに多すぎるので、俺は一番好きな和菓子1個に絞って、和菓子の日にいただくようにしています。

それは「柏餅」です。

【柏餅選びのジレンマ】

過去に、白(こし餡)、緑(蓬&粒餡)、桃(味噌餡)の中では、白が一番コーヒーに合うという結果が出ていますので、今回も白にするつもりでした。

でも、単に小豆餡としての比較では、こし餡より粒餡の方が好きなんですよね。

これは決して俺が変わっているわけでは無く、ネット上のアンケート結果を見ても、関西は粒あん派が多いようです。

また、和菓子屋さんは、粒餡は自家製でも、こし餡は製餡所から仕入れるというパターンが多いので「そのお店の餡を味わいたい」と思うと粒あんを選びたくなるという事もあります。

そんなわけで、店頭で悩んだ結果、当初の予定に反し、緑を取ってしまいました。

柏餅を選ぶ時に陥りがちな、「コーヒーとの相性を重視して白にするか」or「粒あんを重視して緑にするか」のジレンマです。

和菓子の日に柏餅

【コーヒー好きにとって理想の柏餅】

このジレンマを解決するのは、ずばり、粒あんが入った白い柏餅です。

これがコーヒーと粒あんが好きな人にとって理想の柏餅だと思います。

なんだ、そんな事か┐(´∀`)┌、と思ったでしょ?

しかし、これがありそうでなかなか無いのです。

少なくとも、今シーズン柏餅をいただいた8軒の和菓子屋さん(味正堂さん、甘栄堂さん、月ヶ瀬さん、つるや本舗さん、ナダシンさん、双葉堂さん、美吉堂本舗さん、幸福堂さん)にはありませんでした。

そこで、「柏餅ならココ!」と思う和菓子屋さんに、「粒あんの入った白い柏餅」をオーダーメイドで作っていただいて、「コーヒーにベストな柏餅(仮称)」としてコバルトで提供することを考えています。

とりあえずは、継続的に提供するのでは無く、イベントや記念日などでのピンポイントでの提供になると思います。

柏餅シーズンが終わったばかりで、いぶ先になりそうですが、「遅くとも来年の和菓子の日までには!」と思っていますので、ご期待ください。