砥部焼を求めて

砥部焼 公水窯のカップ

突然ですが、コーヒーを飲むカップはどういう物を使ってますでしょうか?

俺はSNS等に投稿したりするため、色々変えてますが、デフォルトは砥部焼のカップです。

砥部焼は茶碗など食事用としては昔から使ってましたが、数年前からコーヒー用としても愛用しています。

コーヒー用としていいなぁ思うのは以下の点です。

①白い磁器で有ること

コーヒーずきのオッサンにとっては、「陶器では無く磁器」というだけでは無く、抽出液の色がわかりやすい白色である事もほぼマストになります。

せめてカップの内側だけでも白くないと、ヘビロテ入りは難しいです。

②白い事が特徴である事

有田焼などの磁器にも白いカップはあるのですが、どうせなら白い事がその地域の焼き物の特徴になっているものに惹かれます。

白い事が特徴の磁器となると、砥部焼の他に、わが兵庫県にも出石焼がありますね。

③デザインが好みなこと

砥部焼の厚みと、白地に青い柄がヒジョーに好みです。

作品数が多いので、頑張って探せば気に入った形&柄の一品を見つけれるのもいいです。

愛媛は遠いので、百貨店等でのイベントで物色するのですが、ここ数年やってた大丸神戸店のイベントが今年は無さそうです。

「他に無いのか?」と探したところ、あるじゃないですか、大阪に。

しかもイベントでは無く常設!

その名も「愛媛県大阪事務所

これは行くしか無いでしょ。

猛暑の中を大阪駅から歩くこと20分、やっとたどり着いたそこには、ジャーン!

なかなかの品揃え!

愛媛県 大阪事務所 の砥部焼

今回は公水窯という窯元さんのカップをゲットしました。

SNS等であまり情報発信していない窯元さんの作品は普段目にする機会も無いので、こういう所で出逢えるのは良いですね~。

砥部焼 公水窯のカップ

ちなみに、道路を挟んだ向かいは最近出来たシアトル発のベーグル専門店

砥部焼&ベーグル好きにはオーサムな場所です。

「シアトル?」と思いつつも、突撃した事は言うまでもありません。

そういえば、インスタ見てると、愛媛はベーグル盛り上がってるみたいですね~。

次は愛媛で砥部焼&ベーグルツアー!、と行きたいもんです。

Eltana (エルタナ) のベーグル

餃子にコーヒーゼリー

餃子+コーヒーゼリー

ネットで何度か見かけていた、「餃子にコーヒーゼリーを入れるとコクが増すよ~」って話。

 コクがアップ!餃子の隠し味にはコーヒーゼリーがおすすめ (AISSY株式会社 味博士の研究所)

餃子好き&コーヒー好きの俺としては、機会があらば試そうと思いつつ、先延ばしになってました。

しかし、機会は待つのでは無く作るもの!

このたび、意を決して実施に踏み切る事にしました。

といっても、餃子を自分で作るのはハードルが高いので、コーヒーゼリーのみ自分で作り、それをテイクアウトの餃子と同時に食べるという方法で替えることにしました。

【今回の餃子】

コバルト近くの餃子の王将 三宮旭通店さんでテイクアウトしました。

こちらの王将は時々利用しているのですが、料理も雰囲気もサービスも良く、数ある王将の中でもお気に入り店舗なんです。

今回は裏メニューの両面焼きをオーダー。

両面焼きにしたのは、ノーマルのより平らになるので、コーヒーゼリーを載せやすいからです。

【今回のコーヒーゼリー】

コーヒー豆屋なので、自分とこの豆から抽出したコーヒーに砂糖を加え、アガーで固めました。

ゼラチンだと餃子の熱で溶けてしまう懸念があります。

寒天のゼリーはあまり好みじゃありません。

そういう訳でのアガー選定です。

【試食方法】

(1) 小皿に餃子に付属のタレを入れる
(2) その上に餃子を置く
(3) その上にコーヒーゼリーを載せる
(4) パクッ!

餃子+コーヒーゼリー

【個人的感想】

コーヒーゼリーの苦味と甘味が加わることで味が複雑になります。

「コク」とは基本五味の総和の事とすると、たしかに「コクが増す」といえると思います。

でも、「コクが増す」=「美味しくなる」とは限りません。

コーヒー単体でもコクはあるけど美味しいとは思わないコーヒーってありますよね?

一般的に「コクがある」=「美味しい」というイメージがあると思いますが、美味しく感じるかどうかは人それぞれです。

俺は、餃子だけ完食した後に、食後のデザートとしてコーヒーゼリーをいただきたいと思いました (;´∀`)

興味ありましたら、チャンレンジしてみてください。

もしかすると「うまいぞぉぉぉーーーっ!」となるかもしれませんよ  ( ´∀`)つc□~

藤江屋分大さんの「うすぐも」

藤江屋分大@明石の蒸しきんつば「うすぐも」

藤江屋分大さんは明石の老舗和菓子屋さんですが、そごう神戸店に出店されています。

先週の土用の丑の日にいたっては、大丸神戸店でも分大さんの土用餅が並んでいました。

神戸にも和菓子屋さんはあるのですが、やはり洋菓子の街ですので、ここぞという時はお隣の城下町に根付いた和菓子が台頭してくるようですね。

ありがたみが薄れるのかもしれませんが、明石まで足を運ぶこと無く、近所でサッと入手できるのは素直に「グッジョブ!」と言いたい気がします。

さて、そのデパ地下の分大さんへ先日「たこつぼ」目当てで行った時に目についたのが「うすぐも」というお菓子です。

後日再訪してゲットしましたので、今回はそれを紹介したいと思います。

藤江屋分大@明石の蒸しきんつば「うすぐも」

「うすぐも」は季節菓子で、4月上旬から9月下旬の間、看板商品の「分大餅」と入れ替わりで登場するようです。

分大餅の代打みたいな位置づけなんだと思いますが、俺はまだ「分大餅」をいただいた事が無く、「うすぐも」のほうが先になりました。

さて、その「うすぐも」ですが簡潔に表現すると「低い円柱形の蒸しきんつば」となります。

これまでの和菓子ライフでは、きんつばは出入橋きんつば屋さん、松永製餡さん、本高砂屋さんといったところの物をいただいて来ました。

いずれも直方体の焼いてあるタイプでしたので、円いのも、蒸してあるのも、「うすぐも」が初体験です。

調べてみたところ、形についてはむしろ円いのが原形で、日本刀の「つば」のように円く平らな円型になっているから「きん”つば”」なんだそうです。

今となっては少数派ですね。

蒸した皮はモチモチしていて、焼売や餃子(焼いてない側)の皮を彷彿させる、和菓子ではあまり遭遇しない食感が楽しいです。

その皮に包まれている粒あんは淡い色をしていて、しっかりした甘味を感じました。

先週から全国的に猛暑&晴天が続いてます。

日差しが和らぐことを期待し、「うすぐも」とアイスコーヒー、なんていかがでしょう( ´∀`)つc|_|

本高砂屋さんの「鮎」

本高砂屋さんの若鮎「鮎」

本高砂屋さんといえば神戸を代表する和菓子屋さんですが、全国あちこちにありすぎて、神戸の店ということを知らない方も意外に多くいらっしゃるみたいです。

神戸風月堂さんみたいに「神戸」が付いてないですもんね。

代表的な和菓子は何と言ってもきんつばですが、俺がいただくのは夏に登場する「鮎」です。

本高砂屋さんでは単に「鮎」ですが、一般的には「若鮎」というようです。

Google画像検索でいろんな和菓子屋さんの「若鮎」を眺めてみましたが、本高砂屋さんの「鮎」の造形の美しさは目立っているように思います。

特にエラが焼印でなく生地を折りたたんで表現しているところがツボなんですよね。

本高砂屋さんの若鮎「鮎」

中身についても、求肥がこしあんで包まれているのが小豆あん好きにとっては素敵です。

鮎の和菓子なら、普段お世話になっている春日野道や水道橋の和菓子屋さんでも作っておられるのですが、皮の中は求肥のみなんです。

あずきラバーとしてはやっぱりあんこが入っていて欲しいもの。

さらに、塩焼きの鮎のはらわたを好む者として、和菓子の鮎にも黒いものが入っていて欲しいのかも。。

それはともかく、小豆あんが入る事でコーヒーとの相性がアップするのは確かだと思いますよ~

甘栄堂さんの「雪餅」

甘栄堂さんの「雪餅」

「雪餅」という和菓子をご存知でしょうか?

最初に春日野道の広島屋菓子舗さんで見かけた時は、独自の菓銘かと思ってたんですが、その後に甘栄堂さんでも発見。

大阪で夏になると登場する和菓子のようで、それがたまたま神戸の春日野道にある菓子屋さん2軒ともに提供されているようです。

「夏なのに雪」というのが面白いですねぇ。

これは試してみないといかんでしょ。

甘栄堂さんの「雪餅」

お店によって若干の違いはあるようですが、共通するのは、粒あんをわらび餅風の生地で包んで、その上から笹の葉を巻いてある事です。

今回試した甘栄堂さんの雪餅は、タピオカ粉を使った生地で、口に含んだら溶けそうなぷるぷるした口当たり。

「なるほど夏の和菓子だ」と納得させられました。

雪といっても、ガッツリ積もった北国の雪というより、都会に数センチほど積もった水っぽい雪という印象です。

コーヒーはしっかりビターなアイスコーヒーがぴったりだと思います。

暑い夏に雪餅とレイコー、いかがでしょう( ´∀`)つc|_|

 

グアテマラ メディナ ナチュラルは他のどの豆に近いか

エチオピア モカ イルガチェフェ ナチュラル 選別

今月からスタートしました新コーヒー豆のグアテマラ メディナ ナチュラル。

コーヒー豆の需要が下火になる時期にも関わらず、焙煎→ご購入→焙煎・・・と順調に回転しております。

ありがとうございます( ´∀`)

順調に回ると焙煎する間隔が短くなるので、よりフレッシュな状態で提供する事ができるんです。

そんなメディナ ナチュラルですが、「これから試しみようかな?」という方もいらっしゃると思いますので、コバルトで扱っていた(扱っている)豆の、どれを気に入ってる方なら合いそうかを書いてみます。

比較的多くご支持いただいていた以下の4つに絞りますが、考え方は他の豆でも同じです。

ご参考になれば幸いです。

グアテマラ ヌエバグラナダ (シティ)
東ティモール レテフォホ (フルシティ)
エチオピア (モカ) イルガチェフェ ナチュラル (フルシティ)
ブラジル プレミアムショコラ (フルシティ)

(1) グアテマラ ヌエバグラナダ (シティ)

「同じ生産国なので似てるだろ」と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
実際にグアテマラという生産国名だけでコーヒー豆を探されてる方も結構いらっしゃいます。

でも、コーヒーの味、特に苦味&酸味への焙煎度の影響は産地の違いなどよりずっと大きいです。

メディナ ナチュラルはフルシティで焼いてますので、ヌエバグラナダ(シティ)より酸味は消え、苦味が強めに出ているコーヒーです。

なので、味がたいぶ違うと予想していただいたほうがいいです。

(2) 東ティモール レテフォホ (フルシティロースト)

アジアと中米ですので産地は大きく離れますが、焙煎度が同じですので、上のヌエバ グラナダよりむしろ味は近いと感じるはずです。

焙煎度が同じだと、次に物を言うのが生豆の加工方式です。

レテフォホは湿式(ウォッシュト)に対し、メディナ ナチュラルは乾式ですので、香りにはっきりした違いが出ます。

具体的には果物の果肉が発酵したような、レテフォホには無い独特の香りがあります。

(3) ブラジル プレミアムショコラ (フルシティロースト)

ブラジル プレミアム ショコラ (フルシティ)

プレミアムショコラは乾式(ナチュラル)で精製された豆です。

製法、焙煎度が同じなので、メディナ ナチュラルも似た香味がすると思われそうですが、ところがどっこい、かなり違います。

一般的にブラジルの乾燥工程は、広い乾燥場に重ならないように均一にコーヒーチェリーが並べて、乾燥ムラにならないように掻き混ぜつつ乾燥されます。

スムーズに乾燥されますので、前述したような発酵臭はほとんど出ません。

ブラジル プレミアム ショコラ(ナチュラル)の乾燥工程000000
【ブラジル プレミアム ショコラ(ナチュラル)の乾燥風景】

(4) エチオピア モカ イルガチェフェ ナチュラル (フルシティロースト)

はい! 一番近いのはコレです。

エチオピアでは般的にコーヒーチェリーは狭い所で重なった状態で乾燥されるため、乾燥に時間がかかったり、重なってる下の方が過発酵したりして、いわゆる「モカ臭」と呼ばれる独特の発酵臭を生じます。

前述したメディナ ナチュラルの発酵臭はこのモカ臭と呼ばれるものに似ていて、むしろ、モカ臭にインスパイアされて敢えて乾式で精製していると言っていいぐらいだと思います。

エチオピア モカ イルガチェフェ ナチュラル 乾燥

 

【エピローグ】

長くなってしまいましたが、エチオピア イルガチェフェ ナチュラルを気に入ってくださってた方なら、今回のグアテマラ メディナ ナチュラルも「美味しい!」と感じる可能性は高いと思います。

他の3つは、味や香りに結構な差がありますので、思い切って違いを楽しむぐらい気持ちでチャレンジしてみてください。

もちろん他の豆同様に試飲していただけますので、お時間あるようでしたらご利用ください( ´∀`)つc□~

味正堂さんの「柏餅」

味正堂 - 柏餅(緑)

好きな和菓子は色々あれど、「一番好きな和菓子は?」と聞かれても、迷わず答えれるのが「柏餅」です。

普通のパンより噛みごたえのあるベーグルが好きな人が好む和菓子はやっぱり柏餅なんでしょう。 

そんな柏餅ですが、端午の節句に先立って4月ぐらいから店頭に並び、5月末ぐらいで姿を消すという和菓子屋さんが多いです。

「いくらニーズがあっても節句が過ぎればサッと消えるのがをかし」というのはわかります。

でも、柏餅を一番好きな和菓子と言い切る者にとって、長きに渡って提供してくれるお店はとてもありがい存在です。

夏になると、葛餅、わらび餅、水ようかん、水まんじゅうと、軒並み瑞々しくて柔らかい和菓子へと移っていきます。

これらは和菓子らしい季節感が出ていて良いなあと思う一方で、噛みごたえのある餅物を好む俺としては、わずかの物足りなさを感じる時もあります。

そんな時に拠り所となるのが、大安亭市場にある味正堂さんの柏餅です。

味正堂さんの柏餅(白)
味正堂さんの柏餅。白はこしあんです。

味正堂さんでは通年ではありませんが節句が過ぎても夏まで作り続けてくださってます。

濾し餡を白い餅で包んだものと、ヨモギが練り込まれた緑の餅で粒あんを包んだものと2種類。

粒あん派としては緑ですが、コーヒーと楽しむなら白で、いつも悩みどころです。

形は丸ではなく、一般的な二つ折り。

新 和菓子噺 」という本によると記録に残っている最も古い柏餅は鳥子(卵)型だそうですが、近くの和菓子屋さんでは二宮商店街の月ヶ瀬さん以外は二つ折りタイプです。

新 和菓子噺
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さっぱりした甘すぎない餡の柏餅のお供にするコーヒーはフルシティぐらいのコーヒーがいいと思います。

しっとりした柏餅には暑くてもアイスコーヒーよりホットのほうがいいと思いますよ~。

新鮮な柏餅には新鮮なコーヒーを ( ´∀`)_c□~

味正堂 - 柏餅(緑)
味正堂 さんの柏餅。緑は粒あんです。