インド モンスーンマラバール 19/20

インド国旗
エリアカルナータカ州マイソール地方
標高1,300-1,450m
生産者シャラダ農園, ガナパティ農園,
収穫時期2019年12月-2020年1月
加工方式モンスーン
品種Arabica-S795,Cauvery, SLN9
認証

インドは紅茶生産国として名高いですが、コーヒーも世界8位(2019年時点)の生産国です。
その歴史はエチオピア、イエメンについで長く、17世紀にババブータンというムスリムがイエメンから7粒のコーヒー豆を持ち帰ったのが始まりと言われています。
その後、イギリスの植民地支配によってコーヒーの生産&輸出が盛んになります。

Karnataka coffee beans / Abdulla Al Muhairi / CC BY 2.0

当時、コーヒー豆はインドからヨーロッパに帆船で半年かけて輸送され、船倉に長期保管された豆には湿度で独特の外観と香味が生じました。
蒸気船への移行、スエズ運河開通により航海日数が大幅に短縮された現在では、当時のインドコーヒーを懐かしむ声に応えるべく、乾式加工の生豆を人為的に高湿度のモンスーンにさらす事で再現しています。

左がモンスーン処理された生豆 (右奥は普通の乾式加工の生豆)

ケニア レナ 19/20

エリアケニアハイランド
(Aberdare Range, Kisli, Nyanza, Bungoma,Nakuru and Kericho)
標高1,500-1,950m
生産者小農家
収穫時期2020年6月
加工方式水洗式
品種SL28, SL34, ルイル11
認証

ケニアはコーヒー発祥エチオピアに隣接していながら、そのコーヒーの歴史は浅く、19世紀の終わりにヨーロッパの宣教師によってもたらされたのが始まりと言われています。

現在も生産量は多くありませんが、品質に関して世界最高評価のコーヒー生産国のひとつとして君臨しています。

ケニア - コーヒーチェリー

一般にケニアのコーヒー豆はその大きさで分類されています。

このケニア レナはABというグレードでAAより少し小ぶりですが、他の果物と同様に、大きいほうが美味しいとは限らないのがコーヒーです。

KENYAN COFFEE BERRIES ARE THE WORLDS BEST / Eliasmusya / CC BY-SA 4.0

インドネシア マンデリン リントンニフタ 19/20

National Flag of Indonesia
エリアスマトラ島北部 リントンニフタ地区
標高1,300m
生産者小農家
収穫時期2019年10月~2020年3月
加工方式ウェットハル(スマトラ式)
品種
認証

「マンデリン」とはそのまま特定のコーヒー生産地を表す名称ではなく、スマトラ島北部で生産されるアラビカコーヒーの総称です。

そのためマンデリンの生産地は広大なスマトラ島北部に広がり、小農家から寄せ集める事に起因するバラツキが生じがちで、品質管理が難しくなっています。

その点、このコーヒ豆は輸出業者の間で優良産地として名高いリントンニフタで栽培&収穫されたコーヒーチェリーに限定されています。

それらをサイズ、重量で選別した後、さらにハンドピックを3回繰り返す事で、とても高品質なマンデリンとなっています。

(さらに当店でも焙煎の前と後に繰り返しハンドピックしています。)

東ティモール レテフォホ 20/21

エリアエルメラ県レテフォホ村
標高1,450-2,100m
生産者カフェ・タタマイラウ
収穫時期2020年6月~9月
加工方式ウォッシュト
品種ティピカ, etc.
認証有機JAS, Euro Leaf, USDA

標高1450メートルを超える高地にあるエルメラ県レテフォホ村でつくられているコーヒーです。

東ティモールはアラビカ種とカネフォラ(ロブスタ)が自然交配したハイブリッド品種のコーヒーが多く栽培されていますが、このコーヒーはアラビカの伝統品種ティピカを主としています。

日本のNGO(Peace Winds Japan)が、東ティモール独立後の自立を支援するフェアトレードコーヒーとして2003年からスタートしました。

現在では単にフェアトレードコーヒーという枠にとどまらず、コーヒー栽培の理想郷とも言える豊かな土壌で育まれた高品質なオーガニックコーヒーへと発展し、安定供給を続けてくれています。

Peace Winds Japan による動画です。このコーヒーへの取り組みや想いがレテフォホの風景と共に語られてています。

ラオス ティピカ 19/20

National Flag of Laos
エリアチャンパサック県ボラベン高原
標高900-1,300m
生産者ジャイ・コーヒー生産者協同組合
収穫時期2019年11月-2020年2月
加工方式水洗式
品種ティピカ
認証

ラオスではGDPの22%を農業が占め、その中でもコーヒーは輸出される農作物のトップです。

アジアの他国より生産量が特別に多いという事はありませんが、日本にとってはラオスから最も輸入しているのがコーヒーであり、日本のコーヒー輸入先としても2019年は第10位でした。

それにも関わらず国内で一あまり知られていないのは、インスタントコーヒー等に使われるロブスタ種の輸入が大部分で、ラオスのコーヒーとして店頭に並ぶ機会が少ないためです。

そんな中、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)では2004年からアラビカ種コーヒー豆の生産支援、輸入を続けています。

今回コバルトで焙煎&提供するのは、アラビカ種の中でもアジアでは希少なティピカ100%のコーヒー豆です。

二大原品種のひとつであるティピカは香味に非常に高い評価がある一方で、病害虫に弱く生産性は良くないのですが、このコーヒー豆は化学合成農薬&化学肥料を使用しない地球&人に優しい農法で手間ひまかけて作られています。

ブラジル ゴールデンマウンテン 20/21

ブラジル国旗
エリアミナスジェライス州カルモデミナス地区マンチケラ
標高1,100-1,300m
生産者ヴァーレ ド リオ ヴェルデ 生産者組合
収穫時期2020年6月~7月
加工方式乾式 (ナチュラル)
品種イエローブルボン
認証

マンチケラはミナスジェライス州の南、長さが約500㎞もあるマンチケラ山脈のミナスジェライス側に位置しています。

世界最大のコーヒー生産国だけに栽培エリアも多岐に渡りますが、その中でも近年品評会などで高い評価を得ている地域です。

ブラジルのコーヒーというと大規模農園による生産をイメージしがちですが、このコーヒーは小規模農家主体で作る希少種イエローブルボンのコーヒー豆を集めたロットです。

黄色い果実となるイエローブルボン種は完熟の見極めが難しいと言われますが、生産者組合(COCARIVE)の技術指導によって、良い品質のコーヒー豆が作られています。

黄色いコーヒーチェリーを果肉がついたまま乾燥させます。

ニカラグア サンタアナ 19/20

ニカラグア国旗
エリアヒノテガ県 ラ・フンダドーラ地区
標高1,200m
生産者サンタアナ農園
収穫時期2019年10月-2020年2月
加工方式水洗式
品種カトゥーラ, ビジャサルチ, etc.
認証

ニカラグアのコーヒー生産は19世紀に始まり、現在では第一位の輸出品となっています。
輸出先は欧米が多く、日本のコーヒー生豆輸入先としては2019年は16位でした。

今回紹介するサンタアナ農園はニカラグア北部ヒノテガ県にある90年以上の歴史を有する農園です。

創業から3代目となる現農園主は女性のリラさん。
女性ならではきめ細かな管理の下で、熟度にこだわって精選されたコーヒー豆が生まれています。