甘栄堂さんの「くるみ餅」

春日野道商店街 甘栄堂さんのくるみ餅

春日道商店街にある甘栄堂さんは贈答用の和菓子が充実していて、コバルトでもコーヒー豆&和菓子ギフトセットでどら焼きを使用してます。

でも実は、丁寧に作られた朝生菓子も相当数あって、朝9時の開店と同時にお店の外に置かれたワゴンに並びます。

今回はその中のひとつ「くるみ餅」です。

朝生菓子のほとんどが季節限定の中、このくるみ餅は通年で提供されており、のぼりも出ていて、看板商品と言ってよい菓子なのだと思います。

【色々なくるみ餅】

俺が「くるみ餅」と聞いて、真っ先に浮かぶのは、大阪堺のかん袋さんの物です。

大阪在住時に何度かいただいたことがありますが、青大豆のゆるい餡でくるんでいるから「くるみ餅」であって、胡桃は全く使われていません。

一方、ググって出てくるのは、胡桃のペーストを餅にかけて食べるタイプや、胡桃ゆべしと同じようなタイプが多いです。

このように「くるみ餅」という和菓子は全国共通では無く、地域やお店によって様々なのが面白いです。

【甘栄堂さんのくるみ餅】

では、甘栄堂さんのはというと、それらのどれでも無く、胡桃と小豆餡を白い餅で包んだ和菓子です。

薄く柔らかい生地から透けて見える胡桃と上品な小豆濾し餡の相性がとても良く、コバルトのコーベー「かやぶき」を開発した時の参考になりました。

コーヒーが合うという点では、前述のくるみ餅たちの上をいっているように感じます。

一緒に楽しむコーヒーの焙煎度はシティローストぐらい、今コバルトにある豆の中では、ホンジュラス ラス クチージャス あたりがいいと思います。

新鮮な和菓子には新鮮なコーヒーを( ´∀`)つc□~

春日野道商店街 甘栄堂さんのくるみ餅

 

コーヒーにベストな柏餅

和菓子の日に柏餅

先週の6月16日は和菓子の日でした。

「嘉祥元年6月16日に仁明天皇が16個のお菓子などをお供えして、病気がなくなり、健康で幸せに暮らせるように祈った」というのが由来だそうです。

コーヒーの日も、これぐらいちゃんとした由来があると良いのですが(;´∀`)

とはいえ、16個はさすがに多すぎるので、俺は一番好きな和菓子1個に絞って、和菓子の日にいただくようにしています。

それは「柏餅」です。

【柏餅選びのジレンマ】

過去に、白(こし餡)、緑(蓬&粒餡)、桃(味噌餡)の中では、白が一番コーヒーに合うという結果が出ていますので、今回も白にするつもりでした。

でも、単に小豆餡としての比較では、こし餡より粒餡の方が好きなんですよね。

これは決して俺が変わっているわけでは無く、ネット上のアンケート結果を見ても、関西は粒あん派が多いようです。

また、和菓子屋さんは、粒餡は自家製でも、こし餡は製餡所から仕入れるというパターンが多いので「そのお店の餡を味わいたい」と思うと粒あんを選びたくなるという事もあります。

そんなわけで、店頭で悩んだ結果、当初の予定に反し、緑を取ってしまいました。

柏餅を選ぶ時に陥りがちな、「コーヒーとの相性を重視して白にするか」or「粒あんを重視して緑にするか」のジレンマです。

和菓子の日に柏餅

【コーヒー好きにとって理想の柏餅】

このジレンマを解決するのは、ずばり、粒あんが入った白い柏餅です。

これがコーヒーと粒あんが好きな人にとって理想の柏餅だと思います。

なんだ、そんな事か┐(´∀`)┌、と思ったでしょ?

しかし、これがありそうでなかなか無いのです。

少なくとも、今シーズン柏餅をいただいた8軒の和菓子屋さん(味正堂さん、甘栄堂さん、月ヶ瀬さん、つるや本舗さん、ナダシンさん、双葉堂さん、美吉堂本舗さん、幸福堂さん)にはありませんでした。

そこで、「柏餅ならココ!」と思う和菓子屋さんに、「粒あんの入った白い柏餅」をオーダーメイドで作っていただいて、「コーヒーにベストな柏餅(仮称)」としてコバルトで提供することを考えています。

とりあえずは、継続的に提供するのでは無く、イベントや記念日などでのピンポイントでの提供になると思います。

柏餅シーズンが終わったばかりで、いぶ先になりそうですが、「遅くとも来年の和菓子の日までには!」と思っていますので、ご期待ください。

「柏餅」にコーヒー

もうすぐ端午の節句。

柏餅をこよなく愛する者ととしてテンションがあがるシーズンです。

和菓子屋さん、スーパー、あちこちに柏餅が並び、これから手に入れようという方も多いと思います。

そこで、今回のテーマは「柏餅にコーヒー」ですが、柏餅にはいくつか種類があり、それぞれでかなり風味が異なります。

「どのコーヒーが合うか」といういつもの観点では無く、コバルトブレンド(フルシティローストのコーヒー)はどの柏餅にしっくり来るかという観点で相性チェックしてみました。

【今回の柏餅】

コバルト近辺は和菓子屋さんは多いのですが、柏餅の種類があまり多くありません。

白だけというお店が多く、時々緑があるという状況で、桃にいたってはほとんど見かけません。

今日は休みだったので、3種類とも提供されている美吉堂さんまで遠征してきました。

美吉堂さんの3種類は以下のとおりです。

・白(漉し餡)
・緑(よもぎ+粒餡)
・桃(味噌餡)

葉を表裏逆にして味噌餡を示すという話は聞きますが、美吉堂さんのは粒餡だけが表裏逆なのが面白いです。

柏餅にコーヒー

【ペアリング結果】

「1位 白、2位 桃、3位 緑」となりました。

●白

ベーグル担当

鉄板! 無難!
「餡は粒餡に限る!」って人で無い限り、これで決まりでしょ。


コーヒー担当

安定の組み合わせに違いない。コーヒーに合わないものが入って無いからなぁ。


●緑

ベーグル担当

ヨモギが強力で、アフターテーストはヨモギ一辺倒になる感じ。
日本茶があるなら敢えてコーヒーは淹れないかも。

コーヒー担当

基本的にヨモギ、モロヘイヤなどの草系はコーヒーにはもうひとつな物なんだろうな。
それが、小豆餡マジックでコーヒーに合う一品に変身するが、マジックの効果が消滅するとピンチ。

●桃

ベーグル担当

正直期待してなかったけど、予想以上にいけるね!
味噌が強く主張していないからだと思う。
もっと塩辛いと思ってたわ。

コーヒー担当

今回のはコーヒーと口内ミックスして美味しく楽しめるけど、味噌餡はお店ごとの個性が強いので、一概には言いにくい。

【エピローグ】

どんなもんでしょか?

柏餅選びの一助になれば光栄です。

GW中のコーヒータイムは美味しい柏餅と良いコーヒーでほっこりしてください( ´∀`)つc□~

柏餅にコーヒー
「真ん中が味噌餡」と思うでしょう?ところがどっこいでした。

「あんフライ」にコーヒー

あんフライ, あんドーナツ, フライ饅頭

今回は「あんフライ」です。

パンなのか、洋菓子なのか、それとも和菓子なのか、神戸のあちこちで見かけます。

フライ饅頭の名は和菓子屋さん、あんドーナツの名はパン屋さんで主に使われていますが、あんフライの名はどちらでも見かけます。

そんなあんフライですが、このブログを書いてる奴は和菓子ずきなので、今回はセンタープラザ地下の三宮市場にある和菓子屋さん「双葉堂」さんのでいきます( ´∀`)

双葉堂さんのは漉し餡で、生地はドーナツのようなつまり具合で、砂糖はまぶしているのとまぶしていないのを選べるよう2種類用意してくれています。

【合わせるコーヒー】

コーヒーは以下の3種類の焙煎度で用意しました。

・ハイロースト(中煎り) 「東ティモール レテフォホ
・フルシティロースト(深煎り) 「東ティモール レテフォホ
・イタリアンロースト(極深煎り) 「ブラジル ダテーラヴィラ

あんフライ、あんドーナツ、フライ饅頭

【ペアリング結果】

「同着!甲乙つけ難し!」となりました(;´∀`)

「いいかげんな!」と思われるかもしれませんが、ホントにどれも同じぐらい合う、オールマイティなコーヒーの友です。

なので、あんフライとの相性は置いておいて、好みの焙煎度のコーヒーを選べばいいと思います。

【エピローグ】

餡の種類(粒か濾しか)や生地のつまり具合が多少違っても、小豆餡を小麦粉生地で包んで揚げたものであれば、結果はさほど変わらないでしょう。

幅広いコーヒーに対応し、どこでも手に入る、とても便利なコーヒーの友だと思います。

前からそう思ってました俺は、コバルト近隣のあんフライ、フライ饅頭、あんドーナツの類は、ほぼ全て体験済みですので、またの機会に紹介する記事を書こうと思います( ´∀`)つc□~

あんフライ, あんドーナツ, フライ饅頭

 

 

「豆大福」にコーヒー

豆大福とコーヒー

今回は豆大福です。

大福も多種多様ですが、やっぱり豆大福は美味しいです。

京都に有名なお店がありますが、神戸もほとんどの和菓子屋さんで作っておられ、お店ごとの個性のある豆大福をいただくことができます。

ただ、今日はフードペアリングということで、数が必要な事と、極端な個性の無い、普通な感じのを選びたいという思いがあったので、ローソンストア100の3個入りのやつです(;´∀`)

 

【合わせるコーヒー】

コーヒーは以下の3種類の焙煎度で用意しました。

・ハイロースト(中煎り) 「東ティモール レテフォホ
・フルシティロースト(深煎り) 「コバルトブレンド
・イタリアンロースト(極深煎り) 「ブラジル ダテーラヴィラ

 

豆大福とコーヒー

 

【ペアリング結果】

「1位 フルシティロースト、2位 ハイロースト、3位 イタリアンロースト」となりました。

●ハイロースト

餡の甘さに酸味がやや強調されます。

不可ではないですが、元々コーヒーの酸味が好きな方でないと合わないかもしれません。

香りは特に問題ありません。

●フルシティロースト

今回も安定&安心のフルシティ。

相性バッチリ!だと思います。

もう、小豆餡のものに関しては、これ以上試す必要が無さそうです。

●イタリアンロースト

強い苦味は問題無いですが、スモーキーな香りが素朴な豆大福を覆ってしまう感じです。

これは避けたほうが良さそうです。

【エピローグ】

やっぱり小豆餡にコーヒーは美味しい組み合わせですね。

上用饅頭、おはぎ、どら焼き、豆大福とやってきました。

あとは、たい焼き、フライ饅頭ぐらいをやって、小豆餡系は一旦終わりにしようと思いますので、おすすめのたい焼き情報お待ちしてます( ´∀`) 

特に新しい情報が無ければ、ブルメールHAT神戸のになると思います( ´∀`)つc□~

大安亭市場 味正堂さんの豆大福

 

 

「カステラ」にコーヒー

カステラに合うコーヒーは?

今回はカステラです。

洋菓子のようですが、ポルトガルから伝わったお菓子が日本で独自に発展したもので、和菓子に属すようです。

神戸でも専門店以外では、和菓子屋さんで提供されているのを良く目にします。

今回も、新神戸にある和菓子屋「つるや本舗」さんの「かすていら」を調達してきました。

【合わせるコーヒー】

コーヒーは以下の3種類の焙煎度で用意しました。

・ハイロースト(中煎り) 「東ティモール レテフォホ
・フルシティロースト(深煎り) 「東ティモール レテフォホ
・イタリアンロースト(極深煎り) 「ブラジル ダテーラヴィラ

カステラに合うコーヒーは?

 

 

【ペアリング結果】

「1位 イタリアンロースト、2位 フルシティロースト、3位 ハイロースト」となりました。

●ハイロースト

コーヒー単体なら心地よい程度の酸味が、カステラの甘さによって際立ち、少しエグくなってくるようにッ感じます。

これは避けたほうが良さそうです(;´∀`)

●フルシティロースト

相変わらずのオールマイティーぶりです。

「とりあえずフルシティにしておけば大丈夫だろ」という安定感があります。

●イタリアンロースト

甘いカステラにはイタリンアローストのビターさがマッチします。

スモーキーな香りが平気なら、これが一番だと思います。

カステラは卵の香りが少しする程度ですので、たぶん大丈夫でしょう。

パサついた感じの、水分を吸い取られそうなカステラなら、薄めにたっぷり淹れるといいと思います。

【エピローグ】

日本では最初に長崎に伝わったと言われる、このコンビ。

「和菓子にコーヒー?」と訝しむ人でも、「これは大丈夫そう」と思える組み合わせでは無いでしょうか?

実際のところ、とても無難ですので、「カステラにはコーヒー」で行ってみてください( ´∀`)つc□~

つるや本舗 - かすていら (カステラ)

「干し柿」にコーヒー

今回は干し柿です。

自分の田舎は佐用というとこなんですが、手に入るのは普通の甘い柿ばかりで渋柿を自分で干す機会がありませんでした。

ところが、昨年、篠山のお客様が渋柿をくださったのをきっかけに、自分で作ってみたら意外に簡単に作れて、美味しく、すっかり気に入ってしまいました。

今年も同じお客様から渋柿を送っていただいて作った約30個を昨日食べきったところです。

最初干すのに少し手間がかかりますが、干してしまえばほぼ放置ですよ。

何と言っても、1日1個ずつ取って食べると、日々変わっていく風味を楽しめるのがいいです。

【合わせるコーヒー】

コーヒーは以下の3種類の焙煎度で用意しました。

・ハイロースト(中煎り) 「東ティモール レテフォホ
・フルシティロースト(深煎り) 「コバルトブレンド
・イタリアンロースト(極深煎り) 「ブラジル ダテーラヴィラ

 

干し柿とコーヒーのフードペアリング

【ペアリング結果】

「1位 フルシティロースト、2位 イタリアンロースト、3位 ハイロースト」となりました。

●ハイロースト

酸味、フレーバーが干し柿と合わず、違和感を感じます。
とりあえず、これは避けたほうが良さそうです(;´∀`)

●フルシティロースト

ダントツ1位でした。
とても相性がいいと思います。
干し柿にはフルシティで決まりでしょう( ´∀`)_c□~

●イタリアンロースト

干し柿はしっかり甘いので、イタリアンローストの苦味とは調和しますが、スモーキーな香りが干し柿に合わないです。

今回はスタッフ1名が干し柿が苦手のため、店主一人での評価です。

よって、いつも以上に主観まみれですので、ほんのご参考程度に Σ(´∀`;)

コーヒーの友も含めてのコーヒータイム。

自分で一手間かけた季節の和菓子となら、よりコーヒーが美味しくなるのではないでしょうか ( ´∀`)つc□

干し柿とハンドドリップ