専用器具に頼らない水出しコーヒー

だいぶ前に流行し、既に一段落した感のある水出しコーヒーでしたが、アメリカ(Cold Brew)の影響か、昨年ぐらいからまた水出し用の器具などがいろいろ出てきています。

Coffee Lover が暑い日本の夏に汗だくにならずにコーヒーを楽しむ方法は主に次の2つだと思います。

・エアコンで部屋を涼しくしてホットコーヒーを飲む

・エアコンはつけずにアイスコーヒーを飲む

俺は昔は前者だったのですが、地味にCO2削減や東日本大震災後の節電に取りくんだりしているうちに、後者が増えてきました。

アイスコーヒーの淹れ方にしても、「ホットで淹れて急冷」一辺倒だったのが、この頃は加熱する必要が無い水出しで時々淹れてます。

【専用器具にたよらない水出し】

さて、その水出しコーヒーですが、店のお客様からも水出し用の器具を置いてないか、聞かれることがちょくちょく出てきました。

そのうち何かしら器具を仕入れようかと考えてはいます。
ただ、一般的な水出しの淹れ方というのは、水とコーヒー豆(粉)を混ぜて、しばらく置いたのを濾すだけですので、特別な器具が無くても簡単にできます

例えば、ハンドドリップでホットコーヒーを淹れてるかたなら、ドリッパーをお持ちだと思いますので、それで濾せばOKです。

ハリオのV60は穴が大きくて落ちるスピードが速いので、この用途にむいていると思います。

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コーヒー用のサーバーを使っていますが、必要量が入る容器であれば何でもいいです。

【手順】

(1) 適当な容器に粉と水を淹れて、粉全体に水が染みるように軽く混ぜます。
(今回は粉40g,水470gにしてみました。)

(2) 8時間ほど冷蔵庫で放置。

(3) 4杯用のV60ドリッパーで濾して完成。

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専用器具じゃ無くても、仕組みは同じなので、味に遜色はありません

もし ドリッパーが無くても、麦茶用のパックやキッチンペーパーなど家にあるもので、代用できると思います。

以上は浸けて濾すだけのタイプの場合ですが、点滴タイプの水出し(ウォータードリップ)についても、ちょっと難易度があがりますが、前に紹介した氷出しで近いことはできます。

いたずらにモノを増やしたくない場合は、あるものでできないか工夫してみてください(^^)

より良く韻を踏むために

ここんとこマジメなブログ投稿が続いたので、今日はレベルダウン気味にいってみたいと思います(^_^;)

InstagramやFacebookの投稿で時々韻を踏むようにしてるのですが、我ながらイマイチ感があり、改善ポイントを考えてみました。

この投稿を題材に、どうすればもっと良くなるかについて2点あげてみました。

1) 最初の文字か、最後の文字、どちらかは音を合わせたほうが良い

上の投稿の場合、「豚肉」「スライス」「ブラジル」の母音が全て「うあいう」です。
4文字 x 3箇所の韻になっていて、構成としてはそれほど悪くないように思います。

でも音読してみると、韻ならではの心地よさがあまり感じられません。
どうやら、それは真ん中の「スライス」が原因のようです。

例えば「豚肉(ブタニク)」と「ブライス(※)」、あるいは「豚肉(ブタニク)」と「スライク(※)」のように、最初か最後の音が一致していれば改善されるようです。
※ そんな語はありませんが、気にしないで下さい。

「スライス」と「ブラジル」も同様に、「ブライス」と「ブラジル」あるいは「スライル」と「ブラジル」ならマシになるようです。

ただのダジャレに成り下がらない程度の距離感がツボなようです。

2) 伝えたいメッセージを込める

今回の一番の問題は「豚肉のスライスとブラジル?それが何?」と思われて当然の、ナンセンスな文になっていることだと、思います。

韻を踏むことにとらわれ、言いたいことも言えない事をポイズンと呼ぶらしいです (^_^;)

きちんと伝えたいメッセージが伝わるように、ポイズンにならないように心がけていきたいです。

明け方のガテマラ #韻 #自家焙煎コーヒー #三宮東 #神戸 A photo posted by Ayato Shinomiya (@coffeemeetsbagels) on

以上2点に気をつけ、これからも踏んでいきたいと思います (^^)

Clever Stopper (クレバーストッパー)

Clever Coffee Dripper & Mr. Clever

 【Mr. Clever  (ミスタークレバー)】

台湾から Mr. Clever という抽出器具を取り寄せてみました。
当店の試飲で使っている Clever Coffee Dripper (クレバーコーヒードリッパー) とほとんど同じものです。

Clever Coffee Dripper & Mr. Clever
左が Clever Coffee Dripper, 右が Mr. Clever です。

違いは、形が微妙に違うのと、色のバリエーションが増えたぐらいでしょうか。
今回はネイビーを調達しましたが、黒、水色、赤などもあるようです。
ニセモノでは無く、同じメーカーが作っていようですので、Clever Coffee Dripper の後継(もしくは先行?)といっていいのかもしれません。

使用方法も同じで、ペーパーに粉をセットして、湯を注いで数分待ち、カップに乗せるだけという、淹れるのも片付けるのも簡単楽ちんな抽出器具です。

ここでタイトルの Stopper (ストッパー) ですが、Dripper (ドリッパー) の間違いでは?と思われたかもしれません。
でも、敢えて Stopper とした理由があります。
止めて欲しいものがあるからです。

【Clever Stopper】

今回仕入れた Mr. Clever の1台は店内での試飲用です。
既存の Clever Coffee Dripper と2台構成になることで、よりスピーディに試飲していただけるはずです。

それ以外にも何台か販売用に仕入れました。
何故取り扱ってみようと思ったかというと、レギュラーコーヒー(豆から淹れるコーヒー)からインスタントコーヒーへの逆戻りを止めたかったからです。
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家飲みコーヒーは、以下の様な流れでステップアップしていくことが多いと思います。

「インスタントコーヒー」 → 「 コーヒーメーカ」 → 「ハンドドリップ」

ステップアップするにつれ、コーヒーの美味しさ&面白さにハマっていきます。
嗜好品の類は一度良いものを知ってしまうと、前にはなかなか戻れないものだと思います。

でも、やむを得ない事情で戻ることがあります。
たとえば、加齢、病気、多忙などによるものです。

うちの親も、ハンドドリップをやめ、コーヒーメーカになり、ついにはコーヒーメーカの洗い物が多い事が面倒になり、インスタントコーヒーまで戻ってます。

妥協を決断する時というのは結構悲しい気持ちになると思います。

料理が好きな人が、これからはインスタント食品で済ませることにする。
車が大好きな人が、もう運転しないことにする。

インスタントコーヒーへの逆戻りも、そんな感覚に近いんじゃないかと思います。

コーヒーが好きで、コーヒーを豆から淹れている人が、インスタントコーヒーへ戻ることを踏みとどまり、「豆から淹れる」コーヒーライフを送り続ける。

Clever がそれに役立てばいいなと思いました。

もちろん、以上の事は抜きにしても、オフィス等での利用に便利な器具ですので、特に Stopper の必要に迫られていない方もどうぞ ^_^

カップの乗せるだけでコーh-が落ちてくる簡単器具です。
カップに乗せるだけでコーヒ-が落ちてくる簡単器具です。(下ろせば落ちなくなります。)

Taste the difference between Natural & Washed

絶賛焙煎中のコーヒー豆 中国 シンジャイですが、オマケにつけてましたギシルが無くなる寸前です。(コーヒー豆はまだありますよ(^^))

そこで、オマケ第二弾として、同じ豆のウォッシュト加工のものをつけることにしました。

ウォッシュトの豆を20gおつけします。
ウォッシュトの豆を20gおつけします。

【おさらい:ナチュラルとウォッシュト】

ナチュラルとは果肉がついたままのコーヒーチェリーを乾燥させた後に、中の生豆を取り出す方式です。
現在、商品として提供中のシンジャイはこちらです。

ナチュラル(自然乾燥式)
ナチュラル(自然乾燥式)

これに対し、ウォッシュトとは果肉をとってから乾燥させる方式です。
※細かく言うと、果肉のさらに内にあるヌルヌルをどう処理するかで、さらに加工方式が細分されるのですが、今回は簡単にひとくくりでウォッシュトとしています。

ウォッシュト(水洗式)
ウォッシュト(水洗式)

【See  the difference】

  • 産地: 雲南省 保山地区 シンジャイ村
  • 品種: S288
  • 収穫時期: 2016年春

以上の条件は同じですが、加工方式が違っているので、見た目や風味に違いが出てきます。

【焙煎前】

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ナチュラル(左)のほうがやや黄ばんだ色をしてますね。

【焙煎後】

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ナチュラルは真ん中のライン(センターカットといいます)が黒っぽいですね。

【抽出後】

これは、ぜひ、みなさんでお試しください。
そのためのオマケですので 。

Let’s taste the difference (  ´∀`)ノ

ベーグルで作るキャラ弁 (パックマン編)

当店のお客様には主婦の方が多くいらっしゃいますが、キャラ弁を作るのが大変という話をしばしばお聞きします。

なんでも、他の家のと比較されるので、まあまあちゃんとしたものを作らないといけないが、同じのばかりというわけにもいかず、かなり苦労されているようです。

そこで、微力ではありますが、ベーグルを使って簡単に作れるキャラ弁を考えました。

第一弾は懐かしのパックマンです。

【材料】

・ベーグル1個

大きな具材を巻きこんでいないものならなんでもOKです。
今回は昨日売れ残ったハーブを使用しました。

ハーブベーグル
プレーンじゃなくても、小さい具材が混ぜ込んでる程度なら大丈夫です。

【手順】

(1) ベーグルの一部(5分の1ぐらい)をカットします
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(2) カットしたベーグルをさらにカットします。
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(3) 並べたら完成です。
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所要時間1分!

【おしまいに】

とても簡単でしょ?

問題はこの隙間だらけのパックマンをどうやって弁当箱に詰めるのかということですよね?

すいません。そこまでは考えておりませんでした (^_^;)

弁当というより自宅用ですね。

これに懲りず、第二弾を考えたいと思いますので、お楽しみに (^.^)

 

コーヒーゼリーのベストパートナー

みなさん、コーヒーゼリーはお好きですか?

うちの店でもたまに提供してますが、ゼラチンや寒天があれば簡単に作れるので、ご自分で作られるかたも結構いらっしゃるのではないかと思います。

さて、そんなコーヒーゼリーですが、なかなか悩ましいのが、「セットドリンクを何にするか?」ではないでしょうか。

俺もいろいろ試してきましたが、今回ようやく、ひとつのゴールにたどりついた気がします。

coffee jelly + iced qishr

【人気の組み合わせ】

本題に入る前に、まずは世間一般の人気どころを見てみます。
以前に何かで見たアンケート結果だと、人気ベスト3は以下のようでした。

1位: コーヒー
2位: ミルク
3位: 水

以下個人的な感想です。

(1) コーヒー

「コーヒーゼリー+コーヒー」はコーヒーコーヒーしすぎているような気が(^_^;)
「ヨーグルト+飲むヨーグルト」、「豆腐+豆乳」のように、ちょっとやり過ぎ感が漂います。
コーヒー味の菓子やパンにコーヒーの組み合わせならいいんですが、コーヒーゼリーは単にコーヒーを固めたものなので、合わせた時にくどい感じがするのではないかと思われます。

(2) ミルク

ミルクはセットドリンクというより、少量をトッピングしてからめるだけで十分な気が(^_^;)

(3) 水について

俺は今までほとんどコレでした。
ウイスキーをストレートで味わう時のチェイサーのような感じです。
サッパリしますね(^.^)
ただ、「他に合うものが無いので水」という消去法的な印象は否めません(^_^;)

【たどりついたベストパートナー】

では、今回ついにたどりついた(と思っている)ペアリングを発表します!

ジャジャーン!

それは、アイスギシル(カスカラ, コーヒーチェリーティー) です。

ギシルとはコーヒーチェリーの果肉を乾かしたものから抽出するお茶のようのものです。

濃厚なコーヒーゼリーの後味をさっぱりさせてくれる、寿司とガリのような相性の良さもさることながら、「種はゼリーに。果肉はドリンクに。」とコーヒーチェリー丸ごとを余すこと無く取り入れていることが、コーヒー好きにはたまらない感じです。

コーヒチェリーも余すこと無く使ったセットです。
コーヒチェリーを余すこと無く使ったセットです。

もし俺が喫茶店をやるなら、絶対にセットメニューにしたい組み合わせです。
それを惜しげも無く晒してみました(^_^;)

機会がありましたらお試し下さい(^.^)

 

ハンドピック用の照明を新調したはいいが・・・

ハンドピック用の照明を新調しました。

実は、つい最近に省エネ目的でLEDのデスクライトに切り替えたばかりだったのですが、想定より暗くて、早々に買い換えることにしました。

以下のAからBに変えたのですが、めちゃ明るくなりましたよ。

照明A
色温度: 5500K
照度: 約600lx
全光束: 記載無し

照明B
色温度: 5000K
照度: 500lx以上
全光束: 940lm

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ハンドピック用の照明の場合、まず色温度が大事です。

焙煎後の豆を不良かどうか判断する観点はいくつかありますが、その中でも一番ウエイトが置かれるのが「色」です。

そのため、本来の色を変に青白く見せたり、赤く見せたりする照明は適しません。

上の2つは5000K,5500Kなので、どちらでも大丈夫そうでした。

次に明るさです。いくら色温度が適正でも、暗いと色の違いがわかりにくくなります。

これを判断する材料が、照度、全光束なんでしょうが、上の2つで照明Aのほうが照度が大きかったので、安易にポチッとやってしまいました。

照度は1平方メートル当たりの光束だそうですので、部分的にはAのほうが明るいという事もあるのかもしれません。

でも、トレイ全体としては、Bに替えたことで圧倒的に明るくなりました。

これは買う前にはなかなか判断しづらいように思います。

照度、全光束が両方明記されていれば、比較検討しやすいですが、商品やショッピングサイトによって記載項目はまちまちです。

結論としては、「ランニングシューズと照明は実際に試してから買ったほうがいいですね」となりました (^_^;)

少し回り道をしてしまいましたが、良い照明を手に入れることができましたので、バシバシ不良豆をはじいていきます。

結果、今まで以上に雑味の少ないクリーンなコーヒーに通じるはずだと思います。
きっと (^^)

ご期待くださいませ。

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なんか、このフリー写真の使用機会が多いようが気がします (^_^;)