無理なく持続可能性に貢献できるコーヒー

完熟コーヒーチェリー

今日の神戸はどうやら30度に届かず、久しぶりに真夏日を脱した模様です。

「今年は猛暑だったけど、来年はこんなこと無いだろう」と楽観視したいところですが、残念ながら期待薄のようです。

COP21のパリ協定で世界が取組む目標として合意されたのは、「2100年時点の気温を産業革命時代から2度以内の上昇に抑える」ことです。

先日のNASAの発表では今年の気温は既に産業革命時代から1.1度高くなっているとのことですので、あと0.9度までの上昇に抑えるのが世界共通目標ということになります。

つまり、世界がこれから取り組もうとしているのは、気温を今より0.9度上げないようにすることであって、気温が今より下がるなんてことは現実的では無いということです。

そりゃ、1年単位で見れば、「去年より気温が下がった」なんて年も今後出てくると思いますが、基本的には上昇基調です。

取り組もうとしているのは、温暖化の「抑止」ではなく「緩和」ということです。

さて、その緩和についてですが、温室効果ガスの排出量を減らすというアプローチに目がいきますが、吸収量を増やす(減らさない)というアプローチも忘れてはいけないことのように思います。

climatechange

昨日(9/4)のツキイチコンボで抜擢した「グアテマラ ヌエバグラナダ」と明後日(9/7)のブラジルイベントで対象となっている「ブラジル ダテーラサンライズ」は、どちらもレインフォレスト・アライアンス認証のコーヒー豆です。

レインフォレスト・アライアンスは(温室効果ガスを貯蔵することができる)森林を保護する取り組みですので、上記図(水色部分)の「吸収量を増やす(減らさない)」に貢献できるコーヒーなのだと考えています。

地球温暖化対策などは、日々の暮らしの中で無理なく取り組めることが大事だと思います。

コーヒーでいうと、いくら地球温暖化の緩和に貢献できる可能性があっても、やたら高いとか、美味しくないとかだったら、続けてられないと思うのです。

そういうわけで、当店では、無理なく支持していただけるレベルのコーヒーとして提供していきたいと思います。

もし、昨日や明後日のイベントがきっかけで試してみて気に入っていただいたなら、支持していただければ嬉しい限りです(^_^)

ブラジルコーヒーの概況とイベント(9/7)のお知らせ

9月7日のブラジル独立記念日にささやかなイベントを実施しますので、お知らせします。
また、そのブラジルのコーヒーの概況について簡単に紹介します。

【ブラジルーコーヒーの概況】

ブラジルといえばご存知のとおり、世界最大のコーヒー生産国です。
年間で約4,300万袋(1袋当たり60Kg)のコーヒー豆を作っています。

それでは消費はどうでしょうか。

コーヒーは途上国で換金作物として作られ、主に先進国に輸出されてそこで消費されるイメージを持たれるかもしれませんが、ブラジルは消費国としても世界第2位と上位にいます。
約2,000万袋が国内で消費されていますので、作ったうちの半分は自分たちで飲んでいるということになります。

1人あたりの平均を見ても年間5.9Kgです。日本(3.5Kg)と比較しても、かなりの量のコーヒーが飲まれていることがわかります。

飲用スタイルについてですが、自国が世界最大のコーヒー生産国のため、自国のコーヒーが多く飲まれているようです。
ただし、ブラジル内には産地がいくつかありますので、複数の産地のコーヒーを楽しんでいるようです。
日本で静岡、京都、鹿児島といろんな産地のお茶を楽しめるのと同じような感じでしょうか。

飲み方はエスプレッソにたっぷりの砂糖を入れてというのが主流のようですので、エスプレッソの本場イタリアと似ているのかもしれません。

P1060864

 【9/7 ブラジル独立記念日イベント】

さて、9月7日はブラジルの独立記念日です。
ブラジルのコーヒー豆「ダテーラ サンライズ 」をご購入いただいたかたに、ハーベストブラジルコーヒー味の小袋を1つプレゼントするイベントを実施します。

※先着30名分用意しています。
※小袋とは下の写真でカップの中に入っているものです。上の写真のではありません。(^_^;)
※シティロースト、イタリアンロースト、どちらでもOKです。
(ハーベストにはシティローストのほうがオススメです。)

このブラジルコーヒー味のハーベストはオリンピックにむけて東鳩さんから発売された商品で、オリンピックが終わった今となっては入手困難のようです。
既に近所のスーパーからは姿を消しています。

買い損ねたかたはぜひこの機をご利用ください(^_^)
よろしくお願いします。

P1060866

検証結果 (ヒマワリのその後 4)

7月末になんとか花を咲かせたヒマワリですが、どれも2つ目の花を咲かせることは無く枯れました。
種を取っておいてまた来年というのは無理そうです。
P1060855

でも、せまい穴で咲いただけでも頑張ってくれたのではないかと思います。

「狭さに耐えてよく頑張った!感動した!」

しかし、ここで「よく頑張ったな」で終わってはいけません。
元もとの目的は周囲の美化でした。

「散らかっている部屋に花を置けば片付けるようになるというのなら、ポイ捨ての多いストリートに花を咲かせればゴミが減るんじゃないか」
というのがそもそもの考えでした。

ヒマワリに隣接する約20平米の範囲(下の写真)で、毎朝拾うゴミの数をカウントしていましたので、その結果を見てみます。
P1060597

【結果】

7/11 3
7/13 4
7/14 2
7/15 1
7/16 0
7/17 3
7/18 2
7/20 1
7/21 4
7/22 3 咲き始め
7/23 1
7/24 2
7/25 2
7/27 1
7/28 1
7/29 1
7/30 0 満開
7/31 1
8/1 0
8/3 2
8/4 1
8/5 3
8/6 0
8/7 1
8/8 2
8/10 1 ほぼ散る
8/11 2
8/12 1
8/13 3
8/14 2
8/15 2
8/17 2
8/18 3
8/19 4

【考察】

花が咲いている間はすこ~し減ってる気がしないではないですが、有効だったのかどうかわかりませんね(^_^;)

データが少なすぎるので、また来年といわず、これからの時期に栽培できる花を探して育ててみます。

ヒマワリにこだわらないのなら、自分が好きな青色の花を咲かせたいと思います。ご期待ください(^_^)

アイスコーヒーに向いているコーヒー豆って?

アイスオレ

お盆休みは楽しめましたでしょうか?

当店は来週の火、水、木と3連休をいただきます。

暑さのピークを過ぎた感はありますが、今年は9月もなかなかの暑さが続くらしいです。

まだまだアイスコーヒーの需要がありそうですので、今日はアイスコーヒー用の豆についてです。

【アイスコーヒー専用の豆はありません】

「アイスコーヒー用の豆ください!」とお客様から言われることがあります。

お店によってはアイスコーヒー用のコーヒー豆を置いていることがあると思います。

今、ドトールさんのWEBサイトを見てみたら、「アイスコーヒー」というそのままの名前のブレンドコーヒー豆がありました。

当店は特にそのような専用の豆は用意しておりませんので、ホット同様に好みでコーヒー豆を選んでいただくことになります。

とはいっても、どれを選んでいいか悩むかたもいらっしゃいますでしょうし、ホットと違って試飲していただくこともできませんので、一応のオススメ豆を紹介します。

【ホットで淹れて急冷する場合】

ホットで淹れて急冷する方法のアイスコーヒーに求められるのは、キレのある苦味だと思います。

これをブラックでそのまま飲んだり、クリーミやシロップを入れて飲むのが、王道スタイルでしょう。

なので、最も苦いイタリアンローストのコーヒー豆がオススメです。

現在のラインナップではブラジル ダテーラヴィラが該当します。

アイスコーヒーの作り方

【水出しの場合】

水出しのアイスコーヒーは、クリームやシロップは使わず、ストレートでそのまま飲みやすい、苦味も酸味も強くなく、甘味を感じれるコーヒー豆が向いていると思います。

なので、フルシティローストぐらいの豆が一番合うと思います。

フルシティローストはいろいろ揃えるようにしていますが、今のラインナップなら東ティモール レテフォホがクリーンで甘みがあってオススメしています。

苦味は平気というかたなら、フレンチロースト、イタリアンローストもいいと思います。

P1060340

以上、店主の主観と、お客様の感想を元に、オススメを紹介してみました。

酸味のあるアイスコーヒーなどチャレンジしたいかたは、気にせず、浅煎り、中煎りのを選んでくださいね。

美味しいアイスコーヒーを飲みながら残暑を乗り切ってまいりましょう(^_^)

咲きました (ヒマワリのその後 3)

ミニひまわり

店舗脇のミニヒマワリがようやく咲きました (^_^)
種を蒔いた時の前回投稿が4月20日なので、100日以上かかっての開花です。
ミニひまわり

通常は60日で咲くようなので、40日ほど遅い開花です。
また、開花はしましたが、既に下のほうは枯れかけて満身創痍のようにも見えます。

土が極端に少ないので、十分に根をはれず、養分を採ることもできず、発育に問題が出たのだと思います。

それでも、アスファルトの隙間でよくがんばってくれました。

当初の計画と、今回の結果の間には、かなりギャップがあります。

【当初の計画】

このイメージでしたが、失敗。。

【今回の結果】
ミニヒマワリ

でも、今回の栽培で、狭いアスファルトの隙間で屋根より高いヒマワリを育てるのは無理があると気づきました。(遅っ!)

これからは小さくても凛として咲く花を育てていきたいと思います (^_^)

無理せずコーヒーを楽しみましょう (^_^)

一昨日は定休日でした。
コーヒーセッションの開催日でしたが、午後の部にキャンセルが入ったので、梅田まで出てコーヒー屋さんを2軒まわってきました。

どちらも、雑誌やWEBのサードウェイブコーヒー特集などに取りあげられるような今風(^_^;)のコーヒー屋さんです。

【今風のコーヒーとは】

ホット、アイス合わせて5種類ほどいただきましたが、噂どおり煎りが浅いです。
どれを選んでも、当店でいうミディアムロースト、ハイローストぐらいの焙煎度のコーヒーが出てくるようです。
当然、酸味は最高潮です。

アイスコーヒーぐらいは別の深煎りのコーヒー豆を使うのかなと思ったんですが、違いました(^_^;)
ホットコーヒーと同等の浅煎りのコーヒー豆を使って、水出しで作ったり、フレンチプレスで淹れたのを急冷して作ったりしてるんですね。

「ホットもアイスも酸味を味わいましょう!」ということなのでしょう。

【今風のコーヒーは美味しいのか】

※ これは飲む人の好みですので、参考程度にとどめてください。

酸味のみならず、渋み、雑味まで最高潮のコーヒーもありました(^_^;)

さすがにこれは「誰が飲んでも美味しくないだろ・・・」と思ってしまいましたが、そういう問題外なのを除けば、美味しく飲める人もいるんじゃないかと思います。

ただ、カフェなどで非日常的に飲むのに向いてるコーヒーという印象です。

豆で買って帰って毎日飲む「我が家のコーヒー」としては、あまり適していないと思います。

※あくまで個人的感想です。

普段飲むコーヒーは、しみじみ美味しいのが一番ではないでしょうか。
普段飲むコーヒーは、しみじみ美味しいのが一番ではないでしょうか。

【無理せずいきましょう (^_^)】

「このコーヒー美味しい!毎日飲みたい!」と、本当にそう感じたのならいいと思うんです。

でも、そうではなく、

「流行っているから美味しい」

と、思わされてるかた、思い込もうとしているかたも少なからずいらっしゃるような気がしています。

流行色はナントカ委員会によって決められていることはご存知でしょうか?
そこで決まった流行色にファッション業界などが追随するわけです。

コーヒーもこれに近いものがあって、ナントカ協会で、「美味しいコーヒーとはこういうものだ!」となれば、流行りモノ好きな店や人がそれに追随する流れがあります。

毎年「今年の流行色」を追いかける人もいらっしゃるとは思います。
でも、無駄なコストはかけず、自分が本当に好きな色の服を着続ける人のほうが多数なのでは無いでしょうか。

コーヒーも先入観無しに飲んでみて、美味しいと思うコーヒーがいいと思います。

無理にレモンティー、ハーブティーみたいなコーヒーを飲まなくてもいいでしょう。

好みのコーヒーを楽しんでいきましょう (^_^)

以上、流行色そっちのけで青色ばかり着ているやつの投稿でした。(^_^;)

-shared-img-thumb-150912275732_TP_V

コーヒーメーカーで作るカフェオレベース(コーヒーシロップ)

前に書いた「簡単&楽ちん: コーヒー豆から自分で作るカフェオレベース(コーヒーシロップ)」を見て、実際にやってみたとの報告を何件かいただきました。

やっぱり実践してもらえると、書いた側としては嬉しいです。ありがとうございます。(^_^)

その中で、コーヒーメーカーでやろうとしたけど思うような液体にならないという話がありましたので、今日はそれをフォローする内容を書くことにします。

【コーヒーメーカーにおける問題点】

カフェオレベースとは「ただの濃厚なコーヒー」なので、コーヒーメーカーの取扱説明書に書かれている水、粉の量の組み合わせから、水だけ半分以下に減らせばいいというのが基本的な考えです。

一般的なコーヒーメーカーでは杯数が少ないほど薄くなりがちですので、1-8杯まで作れるコーヒーメーカーならMAXの8杯分の粉を入れて、水は4杯分以下にして作ります。

ただ、コーヒーメーカーはハンドドリップのように注ぎ方に融通が効かないので、粉に対して水が少ないと、全ての粉にまんべんなく湯を通すことができません。

粉の中央の真上からポタポタ湯が落ちるだけのコーヒーメーカーだと、外のほうの粉はまだ乾いているのに水が無くなって、終わってしまうことになります。

この状態では、抽出不全で、結構な量の粉を使った割に薄い液体になってしまいます。

【対策】

さらに水を減らせば、少しは抽出液を濃くできるかもしれませんが、出来上がり量は減り、ますます粉のムダが増えてしまいます。

そこで、粉と水の量は据え置いた対策として以下の2つを挙げます。

1. 手動で混ぜる

真ん中しか湯が通らないということが無いように、適当なタイミングでマドラー等を使って粉と湯をかきまぜる方法です。
これで抽出不全を改善することはできますが、「ポチッとするだけで完成」というコーヒーメーカー最大の長所が無くなってしまいます。

これなら、最初からハンドドリップで淹れたほうがいいような気もしますので、次の方法を紹介しします。

2. コーヒー豆を細かく挽く

細挽きにすると、湯が通過しにくくなるので、湯がたまって、粉全体が浸かります。

これによって、乾いたままの粉が残るようなことは減り、濃い液体を抽出することができます。

エスプレッソ用まではいかない程度の細挽きです。
エスプレッソ用の極細挽きまではいかない程度の細挽きです。

ただ、細く挽くことのデメリットとして、苦味、雑味、渋味なども出やすくなると思います。
ブラックで飲むには少々きついかもしれませんが、たっぷりの牛乳で薄めることが前提のカフェオレベースなら許容できる範囲だと思います。

コーヒーメーカーもバラエティに富んでますので、今回の内容があてはまるかどうかわかりません。
ただ、粉が乾いている状態で終わってしまっているのなら、細挽きで改善するかもしれません。

細挽きにしたことで、湯が落ちにくくなって溢れるってこともあり得ますので、うまくいくまでは、側で見守りながらされるといいと思います。

ちなみに、何を隠そう、当店も細挽き&コーヒーメーカーで作ってますので、お使いのコーヒーメーカーに合わせて工夫すればなんとかなると思いますよ!

満足のいくカフェオレベースができることを祈っています (^_^)

アイスオレ
カフェオレベースと牛乳を冷蔵庫にストックしておけば、いつでもアイスオレができます。