今年の夏はアメリカからの影響で水出しコーヒー(Cold Brew)がカフェ、コーヒースタンド、コンビニ、スーパー、自販機などで増えてきそうです。
さらにその影響で、家庭で水出しコーヒーを作るかたも増えるかもしれません。
水出し紅茶は食中毒のリスクが増すと言われていますが、水出しコーヒーはどうなのか。
当店では、紅茶ほど気にする必要は無いと思っています。
【水出し紅茶が危険と言われる理由】
紅茶の情報サイトなどを見ると、水出し紅茶が危険と言われる経緯は以下のようです。
・一般的に生産国で加工されたものが日本に輸入される
・紅茶の加工工程では緑茶ほど高温にさらされない
・輸入時に農薬検査はあっても細菌検査は無い(熱湯で入れる前提なので)
このため、水出し用としてきちんと殺菌処理されたものでは無い茶葉を、そのまま水出しで使うと、茶葉に潜んでいた細菌が液中で増殖する懸念があるということのようです。
【水出しコーヒーでは】
上記の紅茶についての懸念点が、コーヒーではどうなるか考えてみます。
紅茶と違い一般的に国内で焙煎され、その時の温度は、紅茶の乾燥時(90℃ぐらいだそうです)よりはるかに高いです。
当店では最低でも185度以上まで加熱しています。
そのため、焙煎終了時点で細菌は消滅しているとみなせます。
もちろん、焙煎以降に、手、包材、器具、水、容器などから細菌がつく可能性はあるでしょう。
しかし、それはコーヒーに限った話ではありませんので、他と比べてリスクが高いということはないと思います。
ただ、ホットで淹れて急冷する方式のアイスコーヒーと比べると、熱湯消毒が無くなる分、リスクは高いと思われます。
【まとめ】
食品衛生の専門家では無いので、「思います」「思われます」ばかりで申し訳ないのですが、自分は以上のように考えます。
水出しされるかたは、器具、容器などを清潔な状態に保って、楽しんでいただければと思います。