勝手に作る市場サンド (商店街サンド)

バター焼き+おぼろ豆腐の市場サンド!

【商店街サンドと市場サンド】

コロカル(colocal)という日本の“地域”をテーマにしたWEBマガジンがあり、その中の「商店街サンド」という企画が気に入ってます。

「商店街サンド」とは、ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる一石二鳥の企画なのだ。
(引用元)勝手に作る商店街サンド:秋田県・鷹巣駅前編

全国いろんな商店街をまわっておられるのですが、神戸はまだ先のようなので、「勝手に作る商店街サンド:神戸編」を勝手に作ることにしました。(^_^;)

しかし自分がヘビーに利用している大安亭市場は「商店街」では無く「市場」なので、「勝手に作る市場サンド」に変えることにします。
大安亭市場

【パン選び】

さて、サンドを作るとなったら、なにはともあれパンです。
うちも大安亭市場内への出店を検討したことがあって、店舗物件を見せてもらったりもしたのですが、結果的に今は400mは離れてます。
さすがにうちのベーグルでというのは反則なので、市場内でパンを選びます。

市場内には老舗のマエダベーカリーさんの他に先月OPENした「ふらわぁぽえむ」さんがありますが、自分が市場に行ける朝9時台にはまだ開いてません。
実質一択でマエダベーカリーさんへチェックイン。
マエダベーカリーさん
朝早い時間なので、パンはまだ少なかったのですが、ジャストタイミングで名物「バター焼き」が焼き上がって出てきました。
食パンもあったのですが、サンドのパンとしてはありきたりに思えたので、今回は贅沢に「バター焼き」2枚で挟むことにしました。

【フィリング選び】

次はフィリングですが、これが結構難航しました。
朝早い時間でも既にお惣菜がいくつか並んでいるのですが、「バター焼き」 は砂糖とレーズンが入った甘い系のパンなので、なかなか合いそうなものが見当たりません。

そんな窮地の中でピッとひらめいたのが「佐竹豆腐店」さんのおぼろ豆腐
佐竹豆腐店さんのおぼろ豆腐

豆腐なので醤油などかけて食べるのが一般的でしょうが、このおぼろ豆腐は黒蜜やハチミツ等の甘いものとも合うのです。
やわらかいので、フードプロセッサなど使わなくても、そのままパンに塗れそうなのもいいと思いました。

【市場サンド完成】

かくして、無事にパンとフィリングを調達することができました。
バター焼きが2枚で300円、おぼろ豆腐が400円でトータル700円ですが、豆腐は1/4も使っていないので、実質400円ほど。
リーズナブル&デリシャスなサンドができましたよ。
バター焼き+おぼろ豆腐の市場サンド!

今回は早朝で選べるパンや具材がかなり限られたので、また違う時間帯にチャレンジしてみたいと思います。

スモールスタート (ヒマワリのその後 2)

今年もヒマワリの種まきシーズンが来ました。
昨年の反省記事で書いたように、まずは成功体験をつくることが大事と考え、今年はミニひまわりでいきます。

といっても、こんな大輪の花を咲かせる野望を捨てたわけではありません。
諦めていないからこその、ミニひまわりなんです。
sunflower

種は2袋100円のを買ってきました。
そもそも100円ショップの種を疑う声もあるようですが、自分は普段からお世話になっている100円ショップさんを信じますよ。
sunflower seed
こういう2袋選べるやつなら、違うのを選びたくなるところですが、2袋ともミニひまわりにしましたよ。
失敗しても再チャレンジできます。備えあれば憂い無し!

早速、今朝蒔きました。
water sunflower seeds
土もそのへんのをすくったのではなく、買ってきたのを使いました。
万全です!

乞うご期待!

コーヒー豆の大きさと風味の関係

昨日から焙煎&提供開始したプレミアムショコラ
まだ2日目ですが、名前のせいもあって (^_^;) か順調な滑り出しです。
ありがとうございます (^^)

ところで、このプレミアムショコラですが、昨年と比べて豆の大きさが少し小さくなっています。

そこで、今回は「豆のサイズが小さくなること」についてです。

【豆のサイズが小さくなった?】

仕入先からの情報をそのまま書くと、以下のとおりです。

「通常はスクリーンサイズS17/18が90%以上なのが、15/16クロップはS17/18に加えてS16を40%配合している」

S1は1/64インチで、ミリメートルに換算すると、S18は7.14mm, S17は6.75mm S16は6.35mm です。
S18とS16で11%程度の差があり、体積だと3乗なので、30%近くの差があることになります。

以上は生豆の話ですので、加熱されて膨らんだ焙煎豆では、さらに差が目立つかもしれません。

今回このように小ぶりの豆が増える事になった理由は、産地であるブラジルの干ばつの影響だそうです。
コーヒーの果実が成長する時期に干ばつが重なったため、果実もその中の種子(コーヒー豆)も小ぶりになったとのことです。

まだ入荷していないダテーラサンライズのニュークロップも、同じような状態と聞いています。

昨年のクロップと比較し、やや小ぶりの豆が混ざっています。
昨年のクロップと比較し、やや小ぶりの豆が混ざっています。

【豆が小さくなることの影響】

一昔前までは「コーヒー豆は大きい方が良い」と言われていました。そういう話を聞いたことがあるかたでしたら「今年のは小さい」と聞くとネガティブに受け取られるかもしれません。

自分なんかは逆に、トマトやミカンなど小さいほうが濃厚で美味しくて、大きいと大味なイメージがあるのですが (^_^;)

今も各生産国の輸出規格では大きいほうが上級とされているケースが多いです。
例えばコロンビアの規格でスプレモ(S17以上)はエクセルソ(S14~16)より上級であり、取引価格も少し高くなります。

でも実際のところは、「大きい」と「美味しい」は、あまり関係ないように思います。
特に農園,地域,品種などが特定されているようなコーヒー豆の場合は、大きさによる先入観は捨ててしまったほうがいと思います。

強いて影響を挙げると、体積(スプーン)で豆を計量している場合に、粒が小さいことによって、かさ密度が増して、いつもよりコーヒー豆を多く使ってしまう可能性があるぐらいでしょうか。微々たるもんだとは思いますが。

【今年の風味を楽しみましょう】

農作物なので、その年の天候などの影響を受けるのは避けられないことです。
「今年のプレミアムショコラ」「今年のサンライズ」を楽しんでいただければと思います (^^)

コーヒーとお茶、深煎りコーヒーと紅茶

【コーヒー VS 紅茶?】

数日前に、総務省の家計調査による品目別都市ランキングで、神戸市が紅茶の購入額で全国1位だったとのニュースが出てました。

コーヒー豆屋なので「コーヒーは?」と思ってソースを見てみたら、21位でした。
神戸というとUCCさんなどの影響で、コーヒーの街というイメージがあったのですが、消費に関しては意外に順位が低いようです(^_^;)

では神戸の人が紅茶ばかり買ってるかというと、そんなことは無くて、以下のとおり支出額ではコーヒーの1/4程度にすぎないのです。

・コーヒー 6,141円
・紅茶 1,545円

このように書くと、「なんだ、神戸もやっぱりコーヒーのほうが紅茶より人気あるんだ」と思われるかもしれません。

たしかにその2つを比較するとそうなりますが、コーヒーの焙煎屋をやっていると、これはレベルが違う2つを比較しているように思えて来るのです。

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【レベル合わせ】

お茶は発酵の度合いによって緑茶、青茶、紅茶などに分類されます。
コーヒーも焙煎の度合いによって、浅煎り、中煎り、深煎りなどに分かれます。

なので、「コーヒーと紅茶」はレベルが合って無くて、「コーヒーとお茶」が同レベルだと思うのです。

「コーヒーとお茶」を同レベルとして基準にすると、他のものは以下のようになります。

「紅茶」・・・「深煎りのコーヒー」みたいなとこでしょうか。

「紅茶専門店」・・・上記同様、「深煎りコーヒー専門店」といったところでしょうか。

「ハーブティー」・・・お茶じゃないので、チコリみたいなもんでしょうか。

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【浅煎りと深煎りでは緑茶と紅茶ぐらい差がある】

結局、何が言いたいというと、コーヒーは浅煎り、中煎り、深煎りと焙煎度が変わると、緑茶、烏龍茶、紅茶ぐらい違うということです。

成分が違うので味も違います。

浅煎りのエチオピアと深煎りのグアテマラでどちらにするか悩むということは、静岡茶(緑茶)と、アッサム(紅茶)でどちらにするか悩んでいるようなものだと思います。

あまり、そんな人いませんよね?

普通は、まず先に緑茶か紅茶かを決めると思います。
そして紅茶と決めたなら、次にダージリンかウバか悩むわけです。

コーヒーも同様に、最初にどの焙煎度にするか決めてから、その焙煎度の中からどれを選ぶかに進むことをオススメします。

やっぱりまだ「モカは酸っぱい」、「マンデリンは苦い」というような話を良くききますので、前回記事を補足する意味で書いてみました。

好みに合ったコーヒー豆を見つけるには

一言で「コーヒーずき」と言ってもにいろいろなタイプのかたがいらっしゃいます。

(1) 誰かが淹れた液体を飲むのが好きな方
(2) 自分で豆から淹れて飲むのが好きな方

当店はコーヒー豆の焙煎&小売店ですので、当店を利用していただけるのは(2)のかたなのですが、(2)の中にもいろんなかたがいらっしゃいます。

①とにかく毎回いろんなコーヒー豆を試してみたいかた(刺激派)
②好みのコーヒー豆一筋でいきたいかた (リラックス派)

自分にとってはどちらも大切なお客様ですが、今日は②のかたが自分好みのコーヒー豆にたどりついて、安心していただけることを目的とした内容です。

似たような内容を何度か書いている気もしますが、ご容赦ください(^_^;)

【前提】

まず前提が2つあります。この2つがNGだと、香味が劣化したり雑味がまざったりするので、コーヒー本来の味へと進めません。極めて大事な前提です。

・焙煎後の鮮度が良いこと

できれば焙煎後1週間以内のものを手に入れて1週間以内に飲んでいただく(つまり最長でも焙煎から2週間以内)といいです。
自家焙煎の店で焙煎日がわからない場合はお店の人に遠慮なく聞いて構わないと思います。
自家焙煎屋が答えれないのはおかしいので。

・不良豆や異物が取り除かれていること

これらが多く混ざっているとコーヒー以外の味がしますので、好みのコーヒーどころでは無くなってしまいます。

焙煎後の鮮度は大事です。
焙煎後の鮮度は大事です。

【最初は焙煎度、次に加工方式】

上記前提はOKですか?
それではコーヒー豆の好み探しを始めましょう。

苦味、酸味は甘味、コクなどと比べ多くの人がコーヒーにはっきり感じることができるもので、好みに合う合わないに大きく影響します。
そして、この苦味、酸味は焙煎度で決められる割合が大きいのです。
したがって最初のステップとしては焙煎度でコーヒー豆を選ぶのがオススメです。

好みの焙煎度がつかめたら、次は加工方式に着目するのがいいと思います。
加工方式というのはコーヒーチェリーを生豆に加工する処理の方式です。
この加工方式の香味への影響はかなりあって、特に香りへの影響が大きいように感じます。
この加工方式についても、記載していない豆屋があったら遠慮無く聞いていいと思います。

香味への影響が強い順番はこんな感じです。
香味への影響が強い順番はこんな感じです。

【品種、産地など他の要素は?】

ここまでの2つで、香味はざっくりは決まってきますので、品種や産地は軽視しても構わないと思います。

品種はアラビカかカネフォラという「種」の違いは香りや苦味にはっきり出ますが、アラビカ種配下の「品種」の違いはそれほど大きくありません。

産地に関しても、昔のようにコモデティやスタンダートとよばれるようなコーヒー豆がそのまま単品として売られていた頃は、生産国の特徴というのはあったのだと思います。
しかし、現在はコモデティはブレンド用に使われることが多く、シングルオリジンとして販売されるのは、生産者や地域が特定された、より高品質なものです。
そのようなコーヒー豆は加工方式、品種など多様化していて、その国に共通の風味というのは無くなってきています。

【まとめ】

まず焙煎度、次に加工方式とやっていくと、「フルシティローストのウォッシュトのコーヒー豆!」というぐらいに好みのスコープが絞れると思います。

そうすれば、カフェで液体を買うよりも確実に美味しいコーヒーが自分で淹れれるようになります。

自分好みのコーヒー豆を使って淹れるんだから当たり前ですよね (^_^;)

「自分の好みは◯◯ローストぐらいの●●式のコーヒー豆です」ぐらいはすぐに言えるようになると思いますので、チャレンジしてみてください (^^)

 

味、香味、風味、そして、おいしさ

おいしさの構成要素

コーヒーに限らず、食べ物&飲み物について、味、香味、風味といった言葉を使いますが、使い分けがイマイチ曖昧なように思います。

俺も「香りを特に意識してい言いたい場合は香味」、というように曖昧に使っていたのですが、最近読んだ書籍でわかりやすい説明をみつけました。

【味、香味、風味】

まず、甘み、旨味、酸味、苦味、塩味の基本味に辛味、キレ、コクなどが加わった広義の「味」があります。

この「味」に「香り」が加わったのが「香味」です。
「香り」+「味」=「香味」ですので、漢字的にもわかりやすいですね(^^)

さらに、この「香味」にテクスチャ(食感、口触り)が加ったのがと「風味」となります。

簡単&明確ですよね!
わかりやすくて、お客様にも説明しやすく、気にいりました。今後は、上記の定義で言葉を使い分けていきたいと思います。

【風味だけでおいしさは決まるのか】

さて、「風味」までなら以上です。

「うーーまーーぁぁあいいいぞおおおおお!!!!!」

と、味皇さん(古っ!)を叫ばせるには、風味までが勝負かもしれませんが、一般の人が感じる「おいしさ」はさらに「風味」にプラスアルファを加えたものだと思います。

おいしさの構成要素

例えば、コーヒーでいうと以下の様なプラスアルファがあると思います。

・ブルマンだからおいしい

・素敵な雰囲気のカフェだからおいしい

・食べログ高得点の店だからおいしい

・雑誌やテレビに出ている有名店だからおいしい

・スターも飲んでいるからおいしい

・イケメンバリスタが淹れてるからおいしい

うちの場合は、食通をうならせるようなコーヒーを目指して風味を追求しているわけではありませんので、プラスアルファも大切だと思っています。

しかし残念ながら、上に箇条書きしたようなものはどれもあてはまりませんので、それ以外の価値を生み出して、それが伝わるようにしていかなければと思っています。

本場ニューヨークでも人気、とうふクリームチーズの簡単レシピ

豆腐クリームチーズ

ベーグルの本場ニューヨークの人気店では200g近くあるような大きなベーグルにたっぷりのクリームチーズを挟んで食べるのが定番。
日本のようにベーグルに何もはさまずに食べてる人を見た覚えがありません。
伝統的なベーグルは100g程度だそうですので、クリームチーズ等をはさみやすいようにベーグルが肥大してきたと言えると思います。

そんな、みんな大好きなクリームチーズですが、有名な Ess-a-Bagel を筆頭に通常のクリームチーズの他にクリームチーズと豆腐を混ぜたディップを用意しているお店も多いです。
クリームチーズの何割かを豆腐に置き換えることで少しさっぱりした味わいになるだけでなく低カロリーとなるため、健康志向のニューヨーカーに人気のようです。

当店でも、この混ぜたディップのほうを「とうふクリームチーズ」として稀に提供しているのですが、最近はすっかりご無沙汰になっておりました。
今日は相性のいいハーブベーグルがあるので、頑張って用意しましたが、また当分つくらない可能性があります (^_^;)

以前に豆乳カッテージチーズというのは作り方を掲載しましたが、豆腐クリームチーズはまだでしたので、作り方を載せることにしました。
とても簡単ですので、ぜひご自分で作ってみていただければと思います。

豆腐クリームチーズ
Why don’t you make tofu cream cheese by your self?

【材料】

・木綿豆腐
・クリームチーズ
・酢
・塩

【作り方】

(1) 豆腐の水をきる
(2) 水を切った後の豆腐の重量をはかる
(3) (2)の重量と同じ重さのクリームチーズと、10%の重さの酢と、1.6%の重さの塩をフードプロセッサーで混ぜる

以上 !(^^)

どちらかというと、ドライフルーツなどが入った甘めのベーグルよりは、プレーンオニオンセサミなど食事系のほうに合うと思います。

最初の水の切れ具合によって、なめらかさが変わってきますので、お好みで調整してみてください。