コーヒー豆には2019/2020,2020というクロップ表記がある。
いつ収穫された農作物かを表すためのもので、日本でも米や豆などに2020年度産という表記が付くのと同様である。
上二桁の”20″を省略して19/20, 20と書くことも一般的になっている。
以前に「19/20は2019/10/1から2020/9/30に収穫されたコーヒー豆を表す」と習ったが、どうも最近この規則に当てはまらない事が多いので調べてみた。
その結果、いつのまにか同一のクロップ表記に対応する期間が生産国によって異なるようになっているようだ。
ICOの統計資料を見ると、生産国をApril Group, July Group, October Group の3つに分類し、グループごとに期間を設定している模様である。
具体的には以下のようになっている。
April Group
コバルトが扱うコーヒー豆では東ティモール、ブラジル、インドネシア、エクアドル、ルワンダなどが属する。
2019/4/1から2020/3/31に収穫されたコーヒー豆が2019/2020と表記される。
July Group
タンザニア、コンゴなどが属する。
2019/7/1から2020/6/30に収穫されたコーヒー豆が2019/2020と表記される。
October Group
コロンビア、グアテマラ、エチオピア、ケニアなどが属する。
2019/10/1から2020/9/30に収穫されたコーヒー豆が2019/2020と表記される。
上記により、現在コバルトで提供しているケニア レナと、ブラジル ゴールデンマウンテンはどちらも2020年6月に収穫された豆なのに、クロップ年度が前者は19/20、後者は20/21と異なっている事にガッテン。
残る難点は輸入業者さん、生豆屋さんによる2020や20という片側表記だ。
これは2019/2020を略して2020と書くところもあれば、2019と書くところもあってややこしい。
2020としたほうが新しい農作物のように見えて印象面でお得な気がするが、謙虚に2019と書かれる事もある。
これには特にルールもなく業者さん次第のようだ。
コバルトでは誤解を招きそうな片側表記は避けて、19/20, 20/21 といった表記法で統一していこう。