フルシティローストで提供していたブラジル ゴールデンマウンテンを先週末からイタリアンローストでも提供開始した。
コバルトでは開業以来東ティモールのコーヒー豆を絶やしたことが無いが、もうひとつ絶やさないように意識しているのがブラジルの深煎りコーヒー豆だ。
ショコラ、ダテーラ、そしてゴールデンマウンテンとエリアや生産者は変わっても、何かしらは提供するようにしている。
そんなふうに焙煎&提供を続けているのは、このブラジルの深煎りコーヒー豆が日本本来のコーヒーだと思っているからだ。
18世紀に初めて日本(長崎・出島)に持ち込まれたコーヒーでは無く、
戦後にGHQ支配下の日本に戦勝国側の都合にいいように広められた粗悪なレギュラーコーヒーやインスタントコーヒーでも無く、
その間の大正時代に、カフェーパウリスタによって広く大衆に普及していたブラジルのコーヒー。
それが日本本来のコーヒーではなかろうかと思う。
当時はまだパルプドナチュラルなんてなかっただろうから、加工方式は乾式(ナチュラル)だったに違いない。
当時のカフェーパウリスタに関する情報によると、焙煎度はかなりの深煎りだったと思われる。
一日数千杯も出ていたのだから、焙煎後のコーヒー豆の鮮度は相当良かったと考えられる。
かいつまんで言うと「焙煎後の鮮度がいい極深煎りのブラジル乾式コーヒー」。
それが日本本来のコーヒーではないだろうか。
浅煎りブームになろうが、中米のナチュラルが流行ろうが、「ブラジルは中煎り」が一般的だろうが、コバルトではこの日本本来のコーヒー豆を作り続けていきたい。