メキシコ グラポス 22/23

エリアチアパス州
標高900-1,600m
生産者グラポス農協
収穫時期2022年12月~2023年2月
加工方式ウォッシュト
品種ブルボン, ムンドノーボ, カツーラ, etc.
認証有機JAS

メキシコのコーヒーは18世紀にスペインによってもたらされました。

19世紀後半になってから輸出が拡大し、世界第9位のコーヒー生産国となっています。(2020年時点)

特にオーガニックのコーヒーに関しては世界トップクラスの生産量となっており、それらの多くは、チアパス州やオアハカ州の先住民族が営む小農家によって栽培されています。



今回紹介するのも、メキシコ南部チアパス州にあるグラポス農協に所属する小規模農家が有機農法で作るコーヒー豆です。

メキシコの新鮮な水の3割を供給すると言われるチアパスの豊富な水資源を活かして、良質の水洗式オーガニックコーヒーが作られています。

エルサルバドル サン・ホアキン 23/23

エリアサンタアナ県チャルチュアパ ブエノスアイレス地区
標高1,445-1,652m
生産者サン・ホアキン農園
収穫時期2022年11月~2023年1月
加工方式乾式 (ナチュラル)
品種ブルボン, パカス, パカマラ, etc.
認証

エルサルバドルにおけるコーヒー生産は19世紀に始まり、中米の最小国にも関わらず、20世紀後半には世界4位の生産国になるまでに発展します。

その後は内戦を経て生産量を落としますが、今世紀に入ってのスペシャルティコーヒーブームの中で良質のコーヒー生産国として名を馳せています。

Photo by Rômulo Gama Ferreira – Santa Ana – El Salvador / CC BY 2.0

今回、焙煎&提供させていただくのは、そのエルサルバドルで1905年から続いている伝統あるサン・ホアキン農園が作り上げる乾式加工(ナチュラル)のコーヒー豆です。

発酵のプロセスが綿密にコントロールされており、変な癖の無い、絶妙の仕上がりとなっています。

グアテマラ エルレティロ 22/23

グアテマラ
エリアアカテナンゴ地区 サン・マルティン・ヒロテペケ付近
標高1,500-1,700m
生産者エル・レティロ農園
収穫時期2022年11月-2023年1月
加工方式水洗式
品種ブルボン
認証

グアテマラのコーヒー栽培は19世紀に始まりました。
生産量は世界11位ですが、日本のコーヒー生豆輸入先としては第5位で2022年は2万トンを超える生豆を輸入しています。

Photo by Osxmaster – Vista de Volcanes de Acatenango Aldea Quisaché (Chimaltenango) / CC BY-SA 3.0

グアテマラのコーヒー協会アナカフェが認定する8つのコーヒー生産地区のうち、最も遅く、2012年に8番目として認定されたのがアカテナンゴ地区です。

アカテナンゴ地区はアンティグア地区の西、アカテナンゴ火山とフエゴ火山の裏手に位置し、火山灰によって作られるミネラル豊富な土壌で、コーヒーが栽培されています。

ウェットミル (水洗式コーヒー豆加工場)

ブラジル カフェ・サウダージ 22/23

ブラジル国旗
エリアアルタ・モジアナ
標高1,000-1,350m
生産者アトランティカコーヒーが生産指導する約100の小農家
収穫時期2022年6月~8月
加工方式乾式 (ナチュラル)
品種イエローブルボン(60%), カツアイ, ムンドノーボ
認証

ブラジルは世界最大のコーヒー生産国で、世界全体の生産量の約3割を占めています。

日本が輸入しているコーヒー生豆も約3割以上がブラジル産です。(2021年時点)

平地にある大規模農園では機械化が進んでいますが、このコーヒー豆は比較的標高の高いモジアナ地区の山岳地帯で栽培され、厳選された100の小農家が100%手摘みで収穫しています。

人が程よく熟したコーヒーチェリーを選んで摘み集めることが、品質のバラツキが少ない良いコーヒー生豆を生成することに寄与しています。

大正時代にブラジル移民政策へ尽力した水野龍氏が、サンパウロ州政府からのコーヒー生豆無償提供をうけて開いたカフェーパウリスタによって大衆に広まったコーヒーを「日本本来のコーヒー」と言っていいのではないかと思います。

そこで飲まれたコーヒー豆の焙煎度はかなりの深煎りで、当時のすさまじい売れ行きから察するに、焙煎後の鮮度はかなり良かったのではないかと思われます。

コバルトでは、ブラジルの極深煎りコーヒー豆を定番として提供し続けていきたいと思っています。

タンザニア ジェニュインキリマンジャロ 22/23

エリアキリマンジャロ山麓
標高
生産者マムセラ生産者共同組合
収穫時期2022年5月-7月
加工方式水洗式
品種ケント, etc.
認証

タンザニアのコーヒー「キリマンジャロ」は映画「キリマンジャロの雪」のヒットで、日本で人気銘柄となりました。

その人気ゆえか、「キリンマンジャロ地区産で無くても、ブコバ地区以外で採れたアラビカコーヒーならキリマンジャロと名乗れる」という緩いルールが適用されています。

キリマンジャロ山

そんな中、このコーヒー豆はキリマンジャロ山麓で育まれた、正真正銘 (ジェニュイン) のキリマンジャロコーヒーです。

キリマンジャロ山麓の肥沃な火山灰土壌で、良質なコーヒーが育てられています。

キリマンジャロ山麓で、収穫、果肉除去、発酵、乾燥といったパーチメントまでの加工作業を生産者自身で行う、MAMSERA(マムセラ)生産者協同組合によって作られています。

MAMSERA(マムセラ)生産者協同組合

ウガンダ マウントエルゴン 22/23

エリアムベレ県ブギスカプチョルワ地区
標高1,700-2,200m
生産者小農家
収穫時期2022年9月~11月
加工方式水洗式 (ウォッシュト)
品種ブルボン, SL14, SL28, ブルーマウンテン
認証有機JAS, レインフォレスト・アライアンス認証

ウガンダはロブスタ種の原産地とも言われ、現在も輸出されるコーヒー豆の8割はロブスタ種です。

その主な輸出先であるヨーロッパでは、エスプレッソの用途などで人気を博しています。

そんな中でこの豆は、ケニアとの国境を跨るエルゴン山で有機農法によって栽培されているアラビカ種コーヒー豆です。

Photo by Kristina JustMount Elgon Forest, Kenya, Uganda / CC BY-SA 2.0

ウェットミル(水洗式処理の加工場)が建設され、各農家から集めたチェリーを一括して加工できるようになったことで、品質のバラツキが減り、よい生豆が作られるようになってきています。

コーヒーは穀物や野菜などと違い、嗜好品に分類される飲食料品です。

無くても生きていける嗜好品だからこそ、なるべくなら他の生命に迷惑をかけずに嗜むのが良いのではないかと思います。

コバルトでは他の生命に迷惑をあまりかけてなさそうなコーヒー豆を積極的に扱っていきたいと思っています。

ブラジル モジアナ 22/23

ブラジル国旗
エリアサンパウロ州モジアナ地区
標高900-1,200m
生産者
収穫時期2022年5月~7月
加工方式乾式 (ナチュラル)
品種
認証

ブラジルは言わずと知れた世界最大のコーヒー生産国で、おおよそ世界の1/3のコーヒー豆がブラジルで作られています。

日本もコーヒー豆の1/3以上をブラジルから輸入しています。(2021年時点)

このコーヒー豆は、ブラジルの伝統的な栽培エリア (モジアナ地区)で収穫されたチェリーを、ブラジル伝統の乾式(ナチュラル) 処理で生豆に加工したものです。

「これぞブラジル」というコーヒー豆の品質安定バージョンといった感があります。

大正時代にブラジル移民政策へ尽力した水野龍氏が、サンパウロ州政府からのコーヒー生豆無償提供をうけて開いたカフェーパウリスタによって大衆に広まったコーヒーを「日本本来のコーヒー」と言っていいのではないかと思います。

そこで飲まれたコーヒー豆の焙煎度はかなりの深煎りで、当時のすさまじい売れ行きから察するに、焙煎後の鮮度はかなり良かったのではないかと思われます。

コバルトでは、ブラジルの極深煎りコーヒー豆を定番として提供し続けていきたいと思っています。