最近読んだブルーバックス本「コーヒーの科学」。
昨年発売された本なんですが、そろそろ発売から1年になりますので、読まれた方も多いのではないでしょうか?
滋賀医科大学の講師である科学者の旦部先生が、科学の切り口でコーヒーを解説する内容で、とても面白いです。
当店では、お客様から質問をいただいた際は、なるべく信頼できるソースから得た、新しい情報をお伝えするようにしています。
しかし、まだまだ解明されていないことも多く、今まで正しいと思われていたことが、新しい研究によって、古い見識となっていくことがあります。
今回は、コーヒーの甘さについて、俺がこれまで認識していた内容とだいぶ差異が出てましたので、アップデート情報として書くことにします。
中煎りまでのコーヒーの甘さと、深煎りのコーヒーの甘さが別物というのは、これまで同様ですが、それらの由来は以下のように考えられるそうです。
1. 中煎りまでのコーヒーの甘さ
(これまでの当店の認識)
成分の1つであるクロロゲン酸に味覚修飾物質としての一面があり、その影響で甘く感じる。
※味覚修飾物質は味覚を変化させる物質のことです。ミラクルフルーツが有名ですね!
(コーヒーの科学の説明)
フラノン類による香りから来る甘さ
※香りから来る甘さなので、鼻をつまめば甘くなくなるそうです。面白いですね!
2. 深煎りのコーヒーの甘さ
(これまでの当店の認識)
コーヒーの成分の多くを占める、多糖類から来る甘さ
(コーヒーの科学の説明)
正体不明 (^_^;)
※先述のフラノン類も深煎りではほとんど無くなるそうです。
まあ、別にこんな事は知らなくても、コーヒーは美味しく飲めるのですが、男性のお客様を中心に、興味があるかたもいらっしゃるので書いてみました。
そういうかたに、「コーヒーの科学」はうってつけだと思いますので、コーヒー飲みながら読んでみてくださいね( ´∀`)つc□~