モスビーン(moth bean)であんこ

モスビーンあんバター

2019年の煮豆ライフは予定どおり日本伝統の小豆で初めました。

そろそろ新しい豆での施行を再開する事にします。

今回はミャンマー産のモスビーンです。

【使用した豆】

モスビーンは亜属レベルまでは小豆と同じでササゲ属アズキ亜属です。

これまでに試したウラド豆、黒目豆(ブラックアイ)も同じです。

行きつけのスパイスストアでは、ウラド豆はミャンマー産のホール、インド産の挽き割り、ダル(挽き割りの皮が無いもの)という複数形態で提供されていますが、モスビーンはミャンマー産のホールだけでしたので、それを使って粒あんを作る事にしました。

まずは、お決まりの八ツ橋スプーン!

【調理特性】

小豆と比べると柔らかく煮えるまでに時間がかかります。

小豆ほど皮が破れないので、あんこより煮豆にするほうが向いている気がします。

【風味評価】

小豆と同じアズキ亜属に属する豆は、これまでウラド豆、緑豆を試しましたが、むしろササゲ亜属の黒目豆(ブラックアイ)のほうが香味が小豆に似ている印象でした。

しかし、このモスビーンは小豆っぽい香味があって、小豆が好きな人ならモスビーンも美味しく感じると思います。

俺は渋切りしなくても美味しくいただけました。

これまで試してきたササゲ属の豆を、小豆と香味が近い順に並べると以下のような感じです。

小豆 > 黒目豆 > モスビーン >>> 緑豆 >>>>> ウラド豆

モスビーンあんバター
モスビーンの粒あんであんバターベーグルサンド。小豆の代わりが十分務まります。

【その他】

コーヒー屋的にはコーヒーで煮なくてもコーヒー色の餡になるのがお気に入り。

栄養面では Wikipedia によると鉄分がかなり豊富みたいです。

豆の中で特に鉄分が豊富と言われるレンズ豆や大豆で乾燥豆100g中に鉄9mgなのに対し、モスビーンは10mg超えてるんです。

貧血な人には良い豆かもしれません。

モスビーンでぜんざい!

【エピローグ】

小豆っぽい香味の煮豆を作る場合、血糖値高めの俺には、小豆よりタンパク質が多くて炭水化物が少ない黒目豆が筆頭だったのですが、今回のモスビーンかなり気に入りました。

貧血のため、献血を断られてしまう可愛そうな相方には、このモスビーンを煮てあげようと思います。

体を温めるコーヒー

スパイス

暖冬も1月になって流石に寒くなってきましたね。

「寒い日は熱いコーヒーで凌ぎましょう!」

と言いたいところですが、実はコーヒーは淹れたての高温で一時的には温まりますが、その後はむしろ体を冷ますと言われています。

お酒の熱燗などと同じですね。

そういうわけで、寒さを凌ぐためにコーヒーを飲むのなら、体を温める効果のある物を加えるのもありかと思います。

「コーヒーに何か混ぜるなんて邪道!」という硬派な愛飲家からの声も聞こえてきそうですが、俺が寒さに耐えれなくなった時に利用している「混ぜ物」を軽く紹介したいと思います。

【体を温めるコーヒー混ぜ物】

1. ココアパウダー

フルシティ以上の深煎りのコーヒーと相性がいいと思います。

カカオ100%のは単独だとかなりビターなので、砂糖やミルクなども合わせたほうが美味しいと思います。

2. ジンジャーパウダー

寒さ対策の定番ですね。
1とは反対に、ミディアムローストからシティローストぐらいのコーヒーと相性がいいと思います。

3. シナモンパウダー

浅煎りから深煎りまで幅広いコーヒーに適用できるのがこれ。

砂糖を入れなくても、ほんのり甘みが増すように感じられるのも良いところでは無いでしょうか。

4. チリパウダー

3.とは反対に、浅煎りから深煎りまで、どのコーヒーとも合わないのがこれ(;´∀`)。

ただし1のココアパウダーとの組み合わせは定番なので、常にココアパウダーと一緒にコーヒーに入れるといいと思います。

スパイス
Five Spice Powder / Tim Sackton / CC BY-SA 2.0

体を冷やすと言われるコーヒーも体を温めるスパイス等を加えれば、全体としては体を温める事ができるのではないかと思います。

 

【エピローグ】

どんなもんでしょか。

スパイスストアやハラル食品店が充実している神戸では良いものを安く入手しやすいと思います。

地の利を活かして、ほっこりコーヒータイムを過ごしてまいりましょう( ´∀`)つc□~

残った赤飯のリメイクでは無く最初から赤飯おはぎ

赤飯おこげ

今日は新月。

新月→月知らず→搗き知らず→おはぎ

ということで、今年も「新月におはぎ」を続けていこうと思ってます。

さて、そのおはぎにもいろいろ種類がありますよね。

小豆のつぶあん、こしあん、きなこ、黒ゴマといったとこが定番ですが、他にも抹茶、果物、芋類といった変わり種も見かけます。

そんな中、個人的にはおはぎの最高峰で、見かけるとほぼ買ってしまうのが、半づきにした赤飯で小豆餡を包んだ「赤飯おはぎ」です。

中も小豆、外も小豆(orささげ)、という小豆ずきにはラマランおはぎです。

大阪にいた頃に時々買っていたのですが、神戸に移ってから全く見なくなってしまいました。

そこで、今年初の新月はこの「赤飯おさぎ」を自作することにしました。

【自作範囲】

自作といっても、赤飯と小豆餡が必要なので、まずはどこまで自作するか決めないといけません。

材料は小豆はあるけどもち米が無いので、餡は自作、赤飯はレトルトで済ませる方針としました。

しかしここで問題発生。

某スーパーで買ってきたレトルトのパックを開けてみると、小豆がパッケージの写真よりだいぶ少ないのです(;´∀`)

豆好きとしては、これでは寂しいので、餡とは別に煮た小豆を半づきにした赤飯に混ぜる事にしました。

予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯
予想以上に豆が少なかったレトルト赤飯

【小豆の煮豆を入れるメリット】

煮豆によって想定外の手間が増えましたが、良い点もありました。

それは、赤飯を半づきにした後に煮豆を混ぜるので、つぶれずに豆の形のままで残ることです。

また、豆だけを煮るので硬さや甘さは自在に調整できます。

調子にのって煮豆を入れすぎましたが、とても自分好みな赤飯おはぎとなりました。

【エピローグ】

残ったバゲットでラスク

残った食パンでフレンチトースト

残った豆腐で厚揚げ・・・

等と同様に赤飯おはぎも残った赤飯のリメイク品であり、最初からそのためだけに赤飯を炊くのはイマイチに思え、これまで実行せずにいました。

でも今回、レトルト赤飯で簡単に美味くできたので、またの新月にでもリピしようかと思ってます。

お気に入りのおはぎを友に、ほっこりコーヒータイムを過ごしてまいりましょう( ´∀`)つc□~

赤飯おこげ

コーヒーレッスン (ハンドドリップで淹れてみようの巻)」1月開催のお知らせ

ハンドドリップ 蒸らし後の一投目は垂直に中央へ

新年1月の「コーヒーレッスン (ハンドドリップで淹れてみようの巻)」は 1月15日 (火) です。

時間は 10:00-11:00,14:00-15:00 の2コマです。

既にレッスンのページから申し込み可能となっています。

2019年は自分でコーヒーを淹れてみようという方、当店でスタートを切ってはいかがでしょうか。

どうぞ、よろしくお願いします( ´∀`)_c□~干し柿とハンドドリップコーヒー

緑豆(リョクトウ)であんこ

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン

2018あんこ炊き納めは緑豆(リョクトウ)です。

日本では、ブラックマッペ(ウラド豆)同様にもやしの原料として使われる豆ですが、インド料理屋の豆カレーやベトナム料理屋のチェーなどエスニック料理でも見かけます。

よく行く神戸のインド料理屋さんでも、ダルカレー、ダルチキン、ダルパラックなどの豆はすべて緑豆なんですが、これが美味しいのです。

それなのに家では発芽させたもやししか使わないのは勿体ないと思い、あんこにしてみました。

【使用した豆】

神戸のスパイスストア、ハラル食品店などでは皮付きと皮無しの両方が売られています。

皮付きを粒餡にするか、皮無しを漉し餡にするか悩むところですが、今回は皮無しを選択。

やはり、「小豆だと手間がかかる漉し餡がダルからいとも簡単に作れてしまう」のがスパイス屋さんで海外の豆を入手するメリットだと思うのです。

【調理特性】

20分ぐらいは煮る必要があり、皮無しのレンズ豆よりは柔らかくするのに時間がかかります。

圧力鍋なら加圧時間は多分5分ぐらいで済むと思います。

圧力鍋はせめて5分は加圧しないと使う価値が無いと思ってるのですが、緑豆はギリギリ価値がありそうです。

【風味評価】

適度なねばりがある食感が良いです。

味は甘味料だけだと少し独特の癖が目立ち、好き嫌いが分かれそうです。

俺は甘味料だけでもいけますが、シナモンを少し加えるとより美味しいと思いました。

緑豆の漉し餡 - 八ツ橋スプーン
緑豆の漉し餡。やや固めの状態で煮終えたものを、八ツ橋スプーンで。

【エピローグ】

小豆と比べ、低価格で漉し餡がさくっと作れるのが良いところですね。

個人的にはタンパク質が多めなのも良い点です。

やや癖の強い香味が気に入れば、あんこの材料としても有用な豆だと思います。

漉し餡でも十分個性的ですが、皮付きを使った粒餡にもチャレンジしてみようと思います。