ひよこ豆であんこ

ひよこ豆のあんこで最中

レンズ豆の次はひよこ豆(ヒヨコマメ)です。

これはレンズ豆とはうってかわり、レストラン、カフェ等でしばしば見かけますね。

フムス、ファラフェルといった中東の料理のメイン食材ですが、最近は普通にサラダやスープなどにも入ってるのを目にします。

自分で調理する乾燥豆もスパイスストアやハラル食品店に行けばほぼ確実にあり、アクセスしやすい豆となっています。

【使用した豆】

ひよこ豆には北米などで作られる大粒のカブリと、インドなどで作られる小粒のデシの2種類があるが、神戸のスパイス屋さんでは後者が主流。

デシの中でも、今回は調理時間短縮と、漉し餡の作りやすさという観点で、皮無し半割りになっているのを選択。

【調理特性】

これまで試した豆の中では煮込み時間が長く、皮無し半割りでも圧力鍋で30分ぐらいの加圧時間が必要。

煮込み時間は長いが、その後は、マッシュ状と化した豆に甘味料を加えて混ぜれば出来上がり。

他の豆に比べ糖質が多めのせいか、砂糖が少な目でもネットリした餡が作れる。

【風味評価】

レンズ豆ほど独特の風味は無く、無難な万人受けのお味。

「くり豆」と言われるが、香味の面では栗よりサツマイモに近い。

食感はともかく香味の観点では、前回のレンズ豆のほうが栗っぽく感じた。

【コーヒー餡への適性】

小豆を使ったパン、和菓子とコーヒーは相性がいいが、小豆をコーヒーで煮込むと今ひとつ。

それに対し、ひよこ豆はコーヒーで煮るのに相性がいい印象。

今のところ、コーヒー餡を作るならベースはひよこ豆の一択。

ひよこ豆のあんこで最中
小豆餡の無い栗最中みたいになりました🌰

【エピローグ】

甘味料だけの味付けではややパンチ不足も、コーヒー餡などのベースとしては重宝しそうです。

入手しやすい点、低価格な点も良いのですが、問題は調理時間の長さですね。

あと、炭水化物系の豆の中でも特に糖質多めなので、血糖値高止まり中の俺にはちょっと配慮が必要です(;´∀`)

次はキマメか緑豆を正月休みに試そうと思います。

年末年始も心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

レンズ豆であんこ

レンズ豆こし餡の最中

黒目豆(ブラックアイ)、ウラド豆(ブラックマッペ)と来てとまってましたが、久しぶりの更新はレンズ豆です。

ややマイナーでしょうか?

神戸ではレストランでは見かけませんがスパイスショップやハラル食品店などではよく置いてある豆です。

【使用した豆】

皮むき加工されたレンズ豆で、Red と呼ばれているもの。

呼び名のとおり、レッドのようなオレンジのような鮮やかな色をしている。

鉄分などの豊富で、乾燥豆の中でも最も栄養豊富と評される。

【調理特性】

これまでのところ、最短の煮込み時間で餡が作れた。

浸水なしでも10分ほど煮込めば、餡が作れるぐらいの柔らかさになるので、圧力鍋を使うまでも無い。

煮込むと綺麗なレッドが地味な黄緑に変わるのが理科の実験のようで面白い。

元から皮むき加工されているので、皮を取る手間も無く、漉し餡が完成する。

水っぽくなりがちだが、水分を飛ばす程度、砂糖の量などで調整はできそう。

【風味評価】

栗に少し異臭が加わったような独特の香りで、栗以上に好き嫌いが分かれる。

【コーヒー餡への適性】

コーヒーで煮込むのには向かない。

試したみた味付けでは、ジンジャー、シナモンのほうが相性が良かった。

レンズ豆こし餡の最中
レンズ豆の漉し餡を最中に使ってみました。栗餡のような風味です。

【エピローグ】

短時間、簡単、低コストに漉し餡を作れる点は便利だと思います。

栄養が豊富(らしい)のも、豆を主食として食する俺みたいな人にはありがたいと思います。

コーヒー餡に拘らず、元の個性的な風味をいかした菓子やパンにしたほうが良さそうです。

初の「リピ確定」となりました。

 

Black Eye(黒目豆)を使ったコーヒーあん作りの経過と今後

前回の投稿「スパイスストアの豆でコーヒー餡(Black Eye)」から半年になります。

その後も Black Eye は変えずにコーヒー餡を作ってましたが、このたび、残りを使い切ったら他の豆に変えてみる事に決めました。

今回はその考えに至った経緯と今後のプランについてです。

【そもそもの趣旨】

基本的にはコーヒー餡のレシピは白あんを作る時の水をカフェオレベースに変えるだけでいいと思ってます。

ただし、以下2点を加味し、別の豆でチャレンジしています。

・神戸には良いスパイス屋さんが豊富にあるのだから、面白そうな豆を使って、より低コストに作ってみる。

・どうせカフェオレベースで焦げ茶色に染まるのだから、白い豆である必要は無い。

【Black Eyeの振り返り】

最初に試した豆は White Lobia という名称で売られていた白インゲン豆でしたが、皮を1つずつ取る手間が大変だったため、その必要が無い豆にしようとしました。

ネットで調べてみると Black Eye という小さな豆も White Lobia と呼ばれていて、むしろ一般的に White Lobia とはこの Black Eye の事を差すようでした。

それを知って「このBlack Eyeという豆もきっとインゲン豆の仲間で、手亡のように小さいので皮を取らないで済むかも!」と安易に選んだのが Black Eye の使い始めです。

でも、使い続けてると、白インゲン豆ほどでは無いがしっかりした皮や、独特の香りが気になるようになり、改めて調べると、インゲン豆では無く小豆の仲間のササゲであることが判明。

(参考) 豆の分類 | 公益財団法人 日本豆類協会

アズキより皮が破れにくいとされるササゲは今回の用途には適さないと判断し、止めることにしました。

「赤くなくていいから、粒あんを低コストに作りたい」そんな用途ならいいのかもしれません。

ブラックアイ(Black Eye)
Black Eye はインゲンマメ属では無くササゲ属の一種でした Σ(´∀`;)

【今後のプラン】

まず、形状としてはダルを使ってみようと思います。

せっかくスパイス屋さんには、皮が無くて挽き割りになったダルがあるのだから、これを使わない手は無いと思います。

ホールビーンに拘る理由は特に無いですからね。

ダルなら柔らかくなるのも速いだろうし、皮由来の余計な風味が低減できそうです。

豆の種類は、餡の材料として定番のササゲ属、インゲンマメ属は一旦置いておいて、以下の3つを試してみます。

Masoor Dal (レンズ豆: ヒラマメ属ヒラマメ種)
Toor Dal (キマメ: キマメ属キマメ種)
Chana Dal (ヒヨコ豆: ヒヨコマメ属ヒヨコマメ種)

どれも1Kg 400円程度のお手軽価格です。

ブラックアイで作ったコーヒー餡
ササゲは、マッシャーを使っても、なかなか皮がやぶれません。

【エピローグ】

500gで買っても、使い切るのに半年はかかるので、かなりの長丁場になりそうです。

美味しい餡と、心地よいコーヒータイムを過ごしてまいりましょう ( ´∀`)つc□~

スパイスストアの豆でコーヒー餡(Black Eye)

Black Eye

コバルトではコーヒー豆焙煎後の鮮度を重視し、販売期間を焙煎から7日後までと定めています。

毎回7日後までに売り切れればいいのですが、そうはいかないこともあります。

売れ残って販売期間を過ぎてしまった豆はどうなるか?

飲める程度の量なら自己消費、飲み切れない時は基本廃棄です。

ただ、イタリアンローストやフレンチローストといった極深煎りは、製菓、製パンなど飲む以外の用途に使えます。

そのひとつとして施行していたのがコーヒー餡です。

今回、イタリアンローストの豆が売れ残ったので、久しぶりにチャレンジしてみました。

【これまでのチャレンジ】

最初は小豆餡を作る時の水の代わりに濃厚コーヒー液を使う方法でしたが、小豆に負けて、コーヒー感があまり出ませんでした。

そこで白餡を作る時の水の代わりに濃厚コーヒー液を使う方法をとる事にしました。

しかし、手亡、白えんどう豆といった白餡の材料が入手しにくかったので、インド人コミュニティが発達している神戸には豊富なスパイスストアで販売されている豆で代用することにしました。

1Kg500円程度なので、原価低減にもなります。

前回は White Lobia という豆を使ってみました。

White Lobia は日本語訳で白えんどう豆と書かれているので、白餡の材料として適しているようなのですが、皮が固く、水に浸けた後、煮る前に皮を取る必要があり、これがなかなか大変でした。

white lobia (白エンドウ豆)
ナフリスタンさん(残念ながら既に閉店) で買った商品のラベルではWhite Lobiya と書かれていますが、正しくはWhite Lobia のようです。

【Black Eye 編】

そこで、今回はBlack Eyeという別の豆で試しました。

名前どおり黒い目のような柄があり少し不気味ですが、粒は小さく、皮も柔らかめです。

Black Eye

皮を取らずに作ってみましたが、フードプロセッサーを使わなくても、マッシャーだけでそこそこ滑らかにすることができました。

Black Eye

風味はWhite Lobia よりは癖がある感じです。
でも小豆ほどでは無いので、コーヒー感は残りました。

まずまずの物が、簡単、低コストで作れたので、今後は Blace Eye固定でクオリティを高めていこうと思います。

コーヒー餡のバカンスサンド(カンパーニュサンド)
早速カンパーニュサンドにしてみました。やっぱり餡はこういう軽いパンのほうが合いますね。ベーグルの出る幕じゃなさそうです。