コーヒー蒸らしの30秒を時計やストップウォッチにたよらずカウントする方法

蒸らしは30秒が適当です。

コーヒーをドリップで淹れる場合、蒸らし時間は30秒が適当とされています。
これはいいかげんな数値では無く、大学での実験結果などから、これより短くても長くても抽出の効率が落ちることが報告されています。
蒸らしは30秒が適当です。

しかし、「時計やストップウォッチとにらめっこしながら淹れるのはちょっと・・・」というかたもいらっしゃると思います。
リラックスしたい時なんかは肩肘はらずにゆるーく淹れたいですよね。その気持ちはよくわかります。
そこで、今回は時計やストップウォッチが無くてもざっくり30秒を計れる簡単な方法を紹介したいと思います。

方法は簡単。
ナタリー・コールのコーヒータイムを口ずさむだけです。

口ずさむのは冒頭の以下の部分です。

Coffee time
My dreamy friend, it’s coffee time
Let’s listen to some jazz and rhyme
And have a cup of coffee

Let me show
A little coffee house I know
Where all the new bohemians go
To have a cup of coffee

歌っている時間だけだと27秒ですが、蒸らしの注湯が終わってから歌い始めるまでと、歌い終わってから次の注湯までに少しディレイができるので、トータルでちょうど30秒ぐらいになります。
簡単にできて、英語学習(?)にもなって、何より、これからコーヒーを淹れようってシチューエーションにぴったりの曲なのが良くないでしょうか?
ぜひお試しを!

 

ヒマワリの種を埋めました

「アスファルトに咲く花のぉーように♪」ということで、店の脇のアスファルトの隙間にヒマワリの種を埋めてみました。

P1030959

部屋を片付けない人に花をプレゼントすると、部屋を片付けるようになることがあるそうです。
汚い部屋に美しい花は不似合いですからね。

「ならば、ここに立派なヒマワリが咲いてればポイ捨てが減るのでは」と思った次第です。

一応、夏にはこんな感じになる予定です。乞うご期待。

sunflower

 

ハリオ V60 ドリッパーを使った氷出しコーヒーの作り方

桜の時期が終われば、コーヒーはアイスドリンクの時期を迎えます。
シーズン到来に先駆け、アイスオレ、アイスコーヒーなどに便利な濃厚コーヒーを氷出しで作る方法をまとめることにしました。

(必要な道具)
・ハリオ V60ドリッパー 6杯用 (VD-3T) とペーパーフィルタ
・抽出されたコーヒーを蓄えるポット
・粉を混ぜるのにつかう器とスプーン

(材料)
・深煎りのコーヒーの粉50g
※焙煎度はイタリアンローストかフレンチローストぐらい、挽き方は細挽き(当店なら「1」)がオススメです。
・氷 300g
・少量の水

(作り方)
(1) コーヒーの粉に少量の水を加えてかきまぜます。水は粉がまとまってひと塊になるの必要な程度の量を入れます。
子供の頃、泥団子を作って遊んだことはありますでしょうか?泥団子を作る時に土に水を加えて混ぜる感じです。

泥団子をつくる感じで粉をまとめます。
泥団子をつくる感じで粉をまとめます。

(2) ドリッパーにペーパーをセットし、(1)できたものを移します。上表面を平らにならします。

平にします。
平にします。

(3) 氷を300g入れます。ちょうどドリッパーから氷がこぼれない程度に氷が積みあがると思います。

ちょうどいい感じで300gの氷が入ります。
ちょうどいい感じで300gの氷が入ります。

(4) 後は待つだけです。次第に氷が溶けて、点滴が始まります。全て落ちきる時間は、部屋や氷の状況により変わります。今回は室温約20度で7時間程度かかりました。
寝る前にセットして、起きたら終わっているというスケジュールを組むといいと思います。

完了しますた!

できあがり量は250~280mlぐらいになります。量によって濃さも変わりますので、味を見ながら、牛乳、豆乳、水などで割ってください。1回で50ml使うとしても5杯分にはなりますから、普通の水出し(ドリップじゃないやつ)と比べると効率はいいです。
薄めずにそのままアイスクリーム等にかけるのも美味しいと思います。

他のドリッパーでもできると思いますが、小さいドリッパーの場合は氷が多くは入らないので、途中で入れ足さなければいけないかもしれません。何回かやれば普段お使いのドリッパーでの手順は作れると思いますので、6杯用V60ドリッパー(VD-3T)が無くてもトライしてみてください。

当店では6杯用V60ドリッパー(VD-3T)は現在取り扱っておりませんので、一応、以下にamazonのアフィリエイトリンクを貼っておきます。(^^)
現時点で600円ぐらいですね。

ハリオ V60 透明 ドリッパー 03 クリア VD-3T
ハリオ
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初ギシルは雲南産

ギシルの元

今日は定休日だったので、家でギシル(qishr)というコーヒーの殻からつくるお茶を淹れて飲んでみました。

当店で昨年の春節に焙煎・販売した中国・雲南省のコーヒー「粋」を飲んで、雲南のコーヒーに興味を持ち、なんと雲南に渡ってコーヒーの生産に携わっている、ものすごい行動力を持ったSさんという女性がいらっしゃいます。

そのSさんが最近日本に一時帰国されて、当店に立ち寄ってくださった際に、ギシルをいただきました。

コーヒーの故郷とも言われるイエメンでは、今日2種類のコーヒーが飲まれているそうです。
1つがコーヒー豆を挽いた粉から作られる「ブン」。
そしてもう1つが、コーヒーの実からコーヒー豆を取り出した殻から作られる「ギシル」です。

ギシルの元
夕陽が当たった状態で撮ったので色合いが変になってしまいました。

コーヒー豆は高価で取引される輸出用に回されるため、イエメンでのシェアはギシルのほうが多いそうです。

淹れ方は簡単で、ハーブや砂糖と一緒に煮だしたものを濾すだけです。

小鍋で煮出すだけです。
小鍋で煮出すだけです。

Sさんから「雲南小粒珈琲花蜜」という雲南のコーヒーの花から集められたハチミツをいただいていたので、今回はそれを砂糖の代わりに使うことにしました。この珈琲花蜜ですが、それ単体でもゼラニウムのような華やかな香りを発していたので、さらにハーブを加えることはしませんでした。

コーヒーの花から集めたハチミツです。
コーヒーの花から集めたハチミツです。

初めて飲むギシルは、色といい風味といいローズヒップティー(ハイビスカスが入ってないやつ)を思わせるような印象を持ったのですが、一緒に飲んだ人は「全く違う」と言っておりました。(^_^;)

ギシル
ギシルコーヒーの出来上がりです。紅茶やローズヒップティーのような赤い色です。

唯一飲んだギシルが雲南なので一般的なイエメンのものと比較してどうとかはわからないです。
抽出液より前に、材料の時点で生豆の加工方式が雲南はウォッシュトなのでパーチメント(下図の4)が混ざってないけど、イエメンはナチュラルだからパーチメントも混ざっている、とかいった物理的な違いもあるのかもしれません。

Coffee_Bean_Structure.svg

ネットを見ると、ギシルを出しているカフェなどもあるようですので、ご興味がありましたら一度試してみてはいかがでしょうか。(オススメしているわけではないですよ。)

個人的にはカフェより中華料理屋のドリンクメニューに雲南のコーヒーやギシルがあったら面白いと思います。どのお店も「右へ倣え」といった感じで烏龍茶やジャスミン茶があるだけなので。

アースデイ神戸2015は出店を見送ります

5/4, 5/5に今年もみなとのもり公園でアースデイ神戸が開催されます。
当店は今年は出店を見送ることにしました。

5/4は月曜なので実店舗の営業日です。
以前ブログで「実店舗を営業しながら参加できる状態になれたらまた参加したい」と述べましたが、今はまだ至ってません。

他の出店者さんとブースをシェアして定休日の5/5(火)だけ参加できないか等も試みたのですが、今回は調整つきませんでした。

楽しみにしてくださったかたには、申し訳ない思いです。
2013,2014と連続で参加させていただいたので当店としても残念です。
またいつか戻ってきたいと思いますので、その時はよろしくお願いします。
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コーヒーは焙煎度によって淹れ方を変えることをオススメしています

当店では中煎り(ハイロースト)までの焙煎度のコーヒーと、中深煎り(シティロースト)以上の焙煎度のコーヒーでは抽出時間を変えることをすすめています。

下の写真のようにコーヒー豆のPOPには前者が2分30秒~3分, 後者は3分~3分30秒と記載しています。
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この理由は、焙煎が浅いと、「美味しい成分が出尽くして不味い成分だけが出続けている状態」になるのが早いからです。

P1030830-002
この写真は300ml抽出する時に50ml毎に器を変えたものです。
一番左が最初の50mlで、以降、右方向に順に並べてます。
左から右にいくにつれ、次第に色や味が薄くなるのは当たり前ですが、順番に飲んでいくとあるところで明らかに「まずっ!」と思えるポイントがあります。

その不味くなるポイントが、例えばフルシティ(深煎り)では左から4つ目なのに対し、ミディアムロースト(浅煎り)では3つ目だったりします。
だから、焙煎度が浅めのコーヒーは、比較的早く淹れ終えることをオススメしています。

早く淹れ終えるやり方には通常2つあります。

1つ目は、抽出のペースをあげる方法です。ハリオのV60円錐ドリッパー等なら落とす速度を調整しやすく、この方法で対応できます。一方、メリタなどの1つ穴で径が小さいものでは、難しいかもしれません。

2つ目は、早々に抽出を止めて、湯で薄める方法です。後で薄めるんだから、粉は多めにして濃く淹れておく必要があります。
この場合の注意点は、薄めるのに使う湯は臭くないものを使うことです。ドリップの場合は湯に臭いがついててもコーヒーの粉の層を通過する時に軽減されるのですが、薄める時の湯はカップやサーバに直接注がれることになるでしょうから、少し気をつかったほうがいいですよ、ということです。

この2つはどちらでもいいと思います。やりやすいほうでどうぞ。

最近、サードウェーブ等の影響か、酸味のある浅煎りのコーヒーを嗜好されるかたも増えてきたように思います。
浅煎りのコーヒーは不味くなりやすいので、以上のことをちょっとだけ意識してみてください。

イカナゴとチキンカツとコーヒー豆とベーグル

昨日Facebookページにイカナゴの釘煮の写真(下)を載せましたが、あれは「いただきもの」で、うちでは、釘煮はつくる習慣はありません。

P1030818

「やること(ToDo)リスト」を作ってそれを遂行していくのは大事ですし、多くの人は実際にリストを運用していると思います。
何かで読んだのですが、「やらないことリスト」も「やることリスト」と同じぐらい重要だそうです。理念やミッションといったものからブレないためにも、「これはやらない」と決めておくといいそうです。確かに理念云々もあるでしょうが、単純に、個々のリソースは限られているのだから、なんでもかんでも手を広げずに、やることをしぼって品質や生産性を高めることを目指すべきだと思います。

そんなわけで、イカナゴの釘煮はうちではつくらずに、外から調達すると決めました。チキンカツ(揚げ物類)も同様です。
なので、大安亭市場には頼りまくりです。

その代わり、コーヒー豆とベーグルは自分たちで焼くことにしました。
なので、「コーヒー豆とベーグルは外から調達する」と決めているかたのお役には多少たてるのではないかと思っています。

確定申告も「自分でやらない」と決めたいところですが、今はそうもいきません。
今夜は徹夜になりそうな予感です。