ドリップ後のコーヒーの粉の残り方

コーヒーセッションで気づいたのですが、ペーパードリップで入れ終わった後、ドリッパー内に残ったコーヒーの粉がすり鉢状になるのが良いと思われているかたが多いようです。某コーヒーチェーンのコーヒー教室でそのように教わるらしいです。

当店のコーヒーセッションで紹介している入れ方では、真ん中が少しくぼむ程度で、すり鉢状とは言えない形に残ります。

某コーヒーチェーンのコーヒー教室でもドリッパーはハリオのV60らしいので器具は同じです。参加していないのではっきりしたことは言えませんが、湯の注ぎ方の違いによるものだと思います。

【ドリップ後のコーヒーの粉の形状に違いが出る理由】

以下に図解してみました。

form of ground beans after drip

湯が落ちきったら右上のようになるということは、入れてる最中は左上のようになっているはずです。
大部分の粉は湯に浸かっていて一部が水面に浮いている状態です。
粉が湯に浸かっていますので、方式としては浸漬(粉を湯に浸けておくだけの方法)寄りになります。

では、どうして左上のようになるかと言うと、おそらく一度に注ぐ湯の量が多いのだと思います。
一度に全ての湯を入れたり、分けて注ぐにしても2,3回程度だと、この状態になると思います。
メリタのドリッパーによる抽出方法はこの典型ですね。

当店のコーヒーセッションでは浸漬法ではなく透過法寄りの入れ方を紹介しています。
湯をためすぎないように、ひたひたぐらいまでしか注がないやり方です。
入れてる最中は左下の図のようになり、粉は高く浮きません。
湯が落ちきったら、右下のように中央部が少しくぼむ程度の形になります。

【まとめ】

同じ器具を使っても入れ方によっては、浸漬法寄りになったり透過法寄りになったりするということになります。
当店のコーヒーセッションで紹介する入れ方では、抽出効率に優れる透過法を採用しています。
すり鉢状にならないのは当然ですので、気にせず入れてみてください。

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5月フェアトレード月間 フェアトレード雑貨紹介

5月も後半になってしまいましたが、フェアトレード月間に合わせて、フェアトレード関連の雑貨を拡充してますので紹介します。
Facebookに写真をアップして、HPのほうでお知らせするのを忘れておりました。m(__)m

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ぱっくんカエルスタンド
価格: 500円
生産者: ジュートワークス (バングラディシュ)

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ジュートバッグ(黒猫)
価格: 900円
生産者: ジュートワークス (バングラディシュ)

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ココディッシュ(ハート)
価格: 400円
生産者: マヤパヤ (フィリピン)

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ネパールの手作りマグ(さんご)
価格: 900円
生産者: マハグティ (ネパール)

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ジュートバッグ(カエル)
価格: 800円
生産者: ジュートワークス (バングラディシュ)

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ココディッシュ(ラウンド)
価格: 400円
生産者: マヤパヤ (フィリピン)

砂糖、チョコレートも継続して販売しています。
写真だけでは質感などわかりにくいと思いますので、ぜひ店頭で手にとってみてください。
どうぞ、よろしくお願いします。

認証ロゴつけてみませんか?

レインフォレスト・アライアンス認証ロゴを付けて販売しています。

認証を付けてみてわかったこと

今週販売開始しましたコーヒー豆「ブラジル ダテーラ サンライズ」とReiko(無糖リキットコーヒー)は、正式にレインレオレスト・アライアンス認証のロゴを付けて販売しております。

その手続きの過程でわかったのですが、大手の商社、焙煎業者、コンビニ、カフェチェーンなどはこのシステムを比較的利用しているのですが、当店のような焙煎店や、コーヒーショップが利用しているケースは稀なようです。
認証付きの生豆は流通していますので、焙煎店やコーヒーショップが止めている(認証を付けずに販売している)ものと思われます。

認証をつけないのはなぜか

ロゴ利用の承認を得るには多少の手間がかかりますが、手間をかけたところで、現状はほとんど販促にはならないと思います。そういうのがあって、参加店が少ないのではないかと推測します。

でも、せっかく生産者から繋いできたタスキを焙煎店やコーヒーショップで止めていたら、一般のかたには届かず、一向に認知は広がりません。

認証をつけてみませんか?

当店は、認証ロゴが無いと売れないようなモノはダメだと思いますが、コスト等をふまえて付けれるものなら積極的に付けようと思ってます。
(よっぽど、その認証団体に賛同できないとかあれば、話は別ですけどね。)

もし、当店の認証付き商品を使ってドリンクを提供する場合に、POPやメニュー等に認証ロゴを使いたい場合は、お気軽にご相談ください。
繰り返しPOPやメニューなどを作成・更新されるようならご自身で認証システムに登録し利用したほうが良いと思います。
でも、最初の一回ポッキリで済むようでしたら、デザインの承認申請をこちらで代行させていただくこともできます。

人に地球に優しい消費、未来に繋がる消費」が広まっていけばと思っています。

レインフォレスト・アライアンス認証ロゴを付けて販売しています。

ペーパーフィルターは白と茶(みさらし)のどっちがいいんでしょうか?について

コーヒー ペーパーフィルター

ペーパーフィルターはコーヒー関係のメーカーから出ているものも、100円ショップなどにある安価なものも、大体、白と茶(みさらし)が両方あって、購入する人が選べるようになっています。

たまにどちらがオススメか聞かれることがありますが、当店では現状白しか置いておらず、選択の余地はありません。
「白だけでいいや」となったのは、いくつかの観点で考察した結果ですので、それらをこの記事でシェアしたいと思います。

検討する上で観点としたのは、香味、健康、環境、お財布への影響です。

(1) 香味への影響 (販売元の見解)

「まずは販売元のかたに聞いてみよう!」ということでハリオさんに問い合わせしたことがあります。
対応いただいたかた曰く、「特に違いは出ません。お好みで選んで下さい。」とのことでした。

(2) 香味への影響 (試した結果)

販売元が「同じ」というものの、やっぱり気になるので両方試してみたことがあります。
結果、はっきりわかるような違いは自分には認識できませんでした。
ブラインドテストやったら、はずしそうです。(^^;)
しかし、抽出のプロのかたで、「茶色は紙臭い」とか、「茶色は成分が出にくい(濾しすぎる)」とおっしゃるかたも結構いらっしゃいます。
もしかすると、紙や抽出方法が違えば微妙な差が出るのかもしれません。
(例えば、もっと紙に圧力が加わるような淹れ方だと差が顕著になるとか。)
ただ、一般家庭で普通にコーヒーを楽しむには気にしなくていい範囲だと思います。

(3) 健康への影響

昔は白は塩素漂白だったため体への悪影響が指摘されていましたが、今は酸素漂白です。どちらを選んでも問題無いです。

(4) 環境への影響

商品を選ぶ判断材料にこういう観点が入ってくるのは素敵だと思いますし、役立つ情報を提供したいのですが、正直なところよくわかりません。
茶は塩素漂白というプロセスがないですが、代わりに大量の水を使って紙臭さをとっているという話です。
何故か「茶色=エコ」というイメージをもたれるかたが多いようなのですが、はっきりした根拠は無いようです。

(5) お財布への影響

ハリオさんは白のほうが安価です。

【総合評価】

ハリオさんのペーパーフィルターに関しては(5)で低価格の白でいいと思います。
余分にお金を支払ってまで茶を購入する理由が現状では見当たりません。
(2)の香味は自分にははっきりした違いは識別できませんが、 しばしば語られるのは「白のほうが良い」という話なので、白を選んでおけば間違い無いと思います。

以上、紙選びのご参考になれば幸いです。

コーヒー ペーパーフィルター

認証コーヒー: RA(レインフォレスト・アライアンス)認証

かえるのマークのレインフォレスト・アライアンス認証ラベル

近日発売のリキッドコーヒーおよびコーヒー豆にレインフォレスト・アライアンス(以下RA)認証ラベルを貼る方向で進めておりますので、前もってRA認証について紹介させていただきます。

かえるのマークのレインフォレスト・アライアンス認証ラベル

認証基準はコーヒーやカカオといった定番はもとより、野菜、フルーツ、綿、サッカーボールなど、幅広くカバーしています。
ラベルが保証するのは以下の項目で、環境保護を主目的としています。

  1. 社会・環境管理システム
  2. 生態系の保護
  3. 野生生物の保護
  4. 水の保全
  5. 労働者の公正な処遇と良好な労働環境
  6. 職場の健康と安全
  7. 地域社会との関係
  8. 作物の総合的管理
  9. 土壌の管理と保全
  10. 廃棄物の総合的管理

FLO(国際フェアトレード)認証と比べると、FLOが生産物の取引を重視するのに対して、RAは農園の管理に重点が置かれています。
労働者への最低賃金の支払いこそ求めているものの、FLOのような最低価格やプレミアムの規定はありません。「生産者が認証を通して品質と生産性を向上させれば、おのずと高く売れる」という考え方です。
認証システムの管理コストも生産者が負担し、認証製品を購入・販売する側は監査人の出張費を支払うぐらいのもので、負担はほとんどありません。また、コーヒーなど原料が一種類の生産物の場合、原料の30%以上がRA認証のものであれば、認証製品としてラベルを貼ることができます。
このため、企業などが参入しやすく、日本でもUCC, ローソンなど大手企業の商品で見かけることが多くなっています。

ただし、当店のような少量取扱業者向けには監査を免除する措置があるので、参加するにあたってのハードルは、他の認証システムより低いように思います。そんなわけで、当店でも認証ラベル付き商品を提供してみようと思って、必要な手続きを鋭意進めています。

順調に行けば、当店でも今週末にも販売開始できそうなので、ぜひご来店の際にチェックしてみてください。

 

Black Rose (ブラック・ローズ)

ブラック・ローズ

ゴールデンウィークということで普段よりお酒を飲む機会が増えるかたも多いと思います。

コーヒーとお酒というと、二者択一では無く、両方それぞれを嗜まれるかたが多いのでは無いでしょうか。
さらにはコーヒーとお酒をコラボさせた「酒入りコーヒー」なんてジャンルもあり、世界中で広く飲まれています。

そのひとつとして、以前にコーヒーウォッカを紹介しましたが、これからの時期にウォッカは合わないと思います。

先日遠方から来てくれた知人に「ブラック・ローズ」というカクテルを作って出したので、夏向けの「酒入りコーヒー」として紹介しようと思います。
black roses

「ブラックローズ」というのは、「バーテンダー」という漫画の17巻133話で出てくるカクテルです。

「珈琲・・・なんてバーで言ったら怒られますよね?」と言った女性客にバーテンダーが出したのが「ブラック・ローズ」です。

漫画のレシピでは、ゴールド・ラム45mlとアイスコーヒー120mlを合わせるだけです。

ゴールド・ラムはラムを色で分類した時の呼び方のひとつで、名前のとおり金色のような薄い褐色のラムです。
本来は樽熟成して色づくのですが、着色料を添加して色づけているものもあります。
珈琲とまぜたらラムの色なんてわからなくなるので、色だけのゴールド・ラムなんてナンセンスな気がします。
ちゃんと熟成が進んだ甘味とコクのあるものを使ったほうがいいでしょう。

(と、書いておりますが、昨日は選択の余地が無く、着色料タイプのお世話になりました。)

ゴールド・ラムよりさらに熟成が進んだダーク・ラムもいいと思います。

ラムをお持ちでしたら、暑い夜の一杯にお試し下さい。
(漫画では故人を追悼するシチュエーションでしたが、細かいことは気にせずにいきましょう。)

ブラック・ローズ

カンタ!ティモール上映会 (5月17日フォアベルクホール)

5月17日にカンタ!ティモールの上映会が開催されますので、お知らせします。詳細はPDFを参照ください。印刷した紙も店内に置いてます。

一昨年、昨年と、上映会にご参加のかたへ東ティモールのフェアトレードコーヒーを提供してきましたが、今回はコーヒーの提供予定はありません。
単に三宮で開催されるイベントですので当店のお客様で関心のあるかたにお知らせしようと思いました。

欧米諸国がフェアトレードで途上国を支援するのは、植民地時代に自分たちが楽しむためのコーヒーやカカオを、植民地で無理やり栽培させたりしたことへの罪滅ぼし的な要素が多分にあると思います。
だからフェアトレード商品のシェアも高く市民権を得ているのだと思います。

一方、直接、なにか良くないことをやらかしたわけでも無い日本では、フェアトレードと聞いても「なんで自分が?」となって、なかなか広まらないのだと思います。

そういう意味では、この東ティモールという国に対しては、結構なことを日本はやらかしてしまったと、思います。
「どんなことをやらかしたか?」については映画を観てみて下さい。

以上、上映会の紹介でした。m(__)m

Canta! Timor (カンタ!ティモール)