ペーパーフィルターは白と茶(みさらし)のどっちがいいんでしょうか?について

コーヒー ペーパーフィルター

ペーパーフィルターはコーヒー関係のメーカーから出ているものも、100円ショップなどにある安価なものも、大体、白と茶(みさらし)が両方あって、購入する人が選べるようになっています。

たまにどちらがオススメか聞かれることがありますが、当店では現状白しか置いておらず、選択の余地はありません。
「白だけでいいや」となったのは、いくつかの観点で考察した結果ですので、それらをこの記事でシェアしたいと思います。

検討する上で観点としたのは、香味、健康、環境、お財布への影響です。

(1) 香味への影響 (販売元の見解)

「まずは販売元のかたに聞いてみよう!」ということでハリオさんに問い合わせしたことがあります。
対応いただいたかた曰く、「特に違いは出ません。お好みで選んで下さい。」とのことでした。

(2) 香味への影響 (試した結果)

販売元が「同じ」というものの、やっぱり気になるので両方試してみたことがあります。
結果、はっきりわかるような違いは自分には認識できませんでした。
ブラインドテストやったら、はずしそうです。(^^;)
しかし、抽出のプロのかたで、「茶色は紙臭い」とか、「茶色は成分が出にくい(濾しすぎる)」とおっしゃるかたも結構いらっしゃいます。
もしかすると、紙や抽出方法が違えば微妙な差が出るのかもしれません。
(例えば、もっと紙に圧力が加わるような淹れ方だと差が顕著になるとか。)
ただ、一般家庭で普通にコーヒーを楽しむには気にしなくていい範囲だと思います。

(3) 健康への影響

昔は白は塩素漂白だったため体への悪影響が指摘されていましたが、今は酸素漂白です。どちらを選んでも問題無いです。

(4) 環境への影響

商品を選ぶ判断材料にこういう観点が入ってくるのは素敵だと思いますし、役立つ情報を提供したいのですが、正直なところよくわかりません。
茶は塩素漂白というプロセスがないですが、代わりに大量の水を使って紙臭さをとっているという話です。
何故か「茶色=エコ」というイメージをもたれるかたが多いようなのですが、はっきりした根拠は無いようです。

(5) お財布への影響

ハリオさんは白のほうが安価です。

【総合評価】

ハリオさんのペーパーフィルターに関しては(5)で低価格の白でいいと思います。
余分にお金を支払ってまで茶を購入する理由が現状では見当たりません。
(2)の香味は自分にははっきりした違いは識別できませんが、 しばしば語られるのは「白のほうが良い」という話なので、白を選んでおけば間違い無いと思います。

以上、紙選びのご参考になれば幸いです。

コーヒー ペーパーフィルター

認証コーヒー: RA(レインフォレスト・アライアンス)認証

かえるのマークのレインフォレスト・アライアンス認証ラベル

近日発売のリキッドコーヒーおよびコーヒー豆にレインフォレスト・アライアンス(以下RA)認証ラベルを貼る方向で進めておりますので、前もってRA認証について紹介させていただきます。

かえるのマークのレインフォレスト・アライアンス認証ラベル

認証基準はコーヒーやカカオといった定番はもとより、野菜、フルーツ、綿、サッカーボールなど、幅広くカバーしています。
ラベルが保証するのは以下の項目で、環境保護を主目的としています。

  1. 社会・環境管理システム
  2. 生態系の保護
  3. 野生生物の保護
  4. 水の保全
  5. 労働者の公正な処遇と良好な労働環境
  6. 職場の健康と安全
  7. 地域社会との関係
  8. 作物の総合的管理
  9. 土壌の管理と保全
  10. 廃棄物の総合的管理

FLO(国際フェアトレード)認証と比べると、FLOが生産物の取引を重視するのに対して、RAは農園の管理に重点が置かれています。
労働者への最低賃金の支払いこそ求めているものの、FLOのような最低価格やプレミアムの規定はありません。「生産者が認証を通して品質と生産性を向上させれば、おのずと高く売れる」という考え方です。
認証システムの管理コストも生産者が負担し、認証製品を購入・販売する側は監査人の出張費を支払うぐらいのもので、負担はほとんどありません。また、コーヒーなど原料が一種類の生産物の場合、原料の30%以上がRA認証のものであれば、認証製品としてラベルを貼ることができます。
このため、企業などが参入しやすく、日本でもUCC, ローソンなど大手企業の商品で見かけることが多くなっています。

ただし、当店のような少量取扱業者向けには監査を免除する措置があるので、参加するにあたってのハードルは、他の認証システムより低いように思います。そんなわけで、当店でも認証ラベル付き商品を提供してみようと思って、必要な手続きを鋭意進めています。

順調に行けば、当店でも今週末にも販売開始できそうなので、ぜひご来店の際にチェックしてみてください。

 

Black Rose (ブラック・ローズ)

ブラック・ローズ

ゴールデンウィークということで普段よりお酒を飲む機会が増えるかたも多いと思います。

コーヒーとお酒というと、二者択一では無く、両方それぞれを嗜まれるかたが多いのでは無いでしょうか。
さらにはコーヒーとお酒をコラボさせた「酒入りコーヒー」なんてジャンルもあり、世界中で広く飲まれています。

そのひとつとして、以前にコーヒーウォッカを紹介しましたが、これからの時期にウォッカは合わないと思います。

先日遠方から来てくれた知人に「ブラック・ローズ」というカクテルを作って出したので、夏向けの「酒入りコーヒー」として紹介しようと思います。
black roses

「ブラックローズ」というのは、「バーテンダー」という漫画の17巻133話で出てくるカクテルです。

「珈琲・・・なんてバーで言ったら怒られますよね?」と言った女性客にバーテンダーが出したのが「ブラック・ローズ」です。

漫画のレシピでは、ゴールド・ラム45mlとアイスコーヒー120mlを合わせるだけです。

ゴールド・ラムはラムを色で分類した時の呼び方のひとつで、名前のとおり金色のような薄い褐色のラムです。
本来は樽熟成して色づくのですが、着色料を添加して色づけているものもあります。
珈琲とまぜたらラムの色なんてわからなくなるので、色だけのゴールド・ラムなんてナンセンスな気がします。
ちゃんと熟成が進んだ甘味とコクのあるものを使ったほうがいいでしょう。

(と、書いておりますが、昨日は選択の余地が無く、着色料タイプのお世話になりました。)

ゴールド・ラムよりさらに熟成が進んだダーク・ラムもいいと思います。

ラムをお持ちでしたら、暑い夜の一杯にお試し下さい。
(漫画では故人を追悼するシチュエーションでしたが、細かいことは気にせずにいきましょう。)

ブラック・ローズ

カンタ!ティモール上映会 (5月17日フォアベルクホール)

5月17日にカンタ!ティモールの上映会が開催されますので、お知らせします。詳細はPDFを参照ください。印刷した紙も店内に置いてます。

一昨年、昨年と、上映会にご参加のかたへ東ティモールのフェアトレードコーヒーを提供してきましたが、今回はコーヒーの提供予定はありません。
単に三宮で開催されるイベントですので当店のお客様で関心のあるかたにお知らせしようと思いました。

欧米諸国がフェアトレードで途上国を支援するのは、植民地時代に自分たちが楽しむためのコーヒーやカカオを、植民地で無理やり栽培させたりしたことへの罪滅ぼし的な要素が多分にあると思います。
だからフェアトレード商品のシェアも高く市民権を得ているのだと思います。

一方、直接、なにか良くないことをやらかしたわけでも無い日本では、フェアトレードと聞いても「なんで自分が?」となって、なかなか広まらないのだと思います。

そういう意味では、この東ティモールという国に対しては、結構なことを日本はやらかしてしまったと、思います。
「どんなことをやらかしたか?」については映画を観てみて下さい。

以上、上映会の紹介でした。m(__)m

Canta! Timor (カンタ!ティモール)

When and where did coffee meet bagels?

ウィーン包囲網

当店の名前は “Coffee meets Bagels” です。アメリカの出会い系サイト “Coffee meets Bagel” と良く間違えられますが、”Bagels”と複数形になっています。

ところで今回は、コーヒーはいつベーグルと出会ったのか (When and where did coffee meet bagels?) について調べてみましたので、それを記事に書くことにしました。

コーヒートベーグル、このゴールデンコンビはいつどこで出会ったのでしょうか?

結論から先に言いますと、17世紀終わり頃のヨーロッパと考えられます。

この結論につながるイベントが1683年の第二次ウィーン包囲です。
オスマン軍は神聖ローマ皇帝の居城だったウィーンを攻め落とそうと大軍で包囲したものの、おそまつな作戦により戦いは長期化します。最後は反オスマン帝国を掲げて結集したヨーロッパ連合軍によって包囲を打ち破られるという敗北に終わります。

この時敗走したオスマン軍が残した物の中にあったコーヒー豆をウィーン市民が見つけ、ウィーンにコーヒー文化が広まったと言われています。
(ちなみに、この時ウィーンに初めて出来たカフェの名前がブルーボトルです。)

また、連合軍勝利の立役者となったポーランド国王ヤン3世に感謝の意を込め、ウィーンのユダヤ人パン屋達が馬の「あぶみ」の形をしたこのパンを献上したのがベーグルの始まりであるとの言い伝えがあります。

後者のベーグル発祥の言い伝えについては信憑性が微妙で、14世紀頃のポーランドで生まれたという説もありますが、いずれにせよ、17世紀終盤のヨーロッパでコーヒーとベーグルが出会ったのは大体合ってそうです。

ベーグルといえば現在ではニューヨーク、モントリオールが有名ですが、元はヨーロッパで生まれ発展したもので、アメリカ大陸に渡る前に既にコーヒーとは出会っていたということになります。

以上、ほとんどの人にとってどうでもいい話でした。(^^;)
最後までお目通しいただき、ありがとうございます!

ウィーン包囲
ウィーン包囲

コーヒー関連フォントのまとめ

コーヒーに関連したPOPやメニュー等をパソコンで作る時に使えそうなフォントの中から、フリーのものを厳選して紹介させていただきます。
※フリーと言っても、商用は不可のものもありますので、ご注意下さい。

Coffee Mugs
WS000003

coffee beans
WS000005

Mmmm Coffee
WS000007

KR Morning Must! ※商用不可
WS000004

KR Coffee To Go ※商用不可
WS000006

AEZ mmm caffeine ※商用不可
WS000008

Have a break ※商用不可
WS000009

KR Coffee Love ※商用不可
WS000015

Coffee House ※商用不可
WS000016

当店では「商用不可」は使えませんので、Coffee Mugs と coffee beans を使わせていただいてます。
Mmmm Coffee はちゃんと大文字・小文字の区別があって、大文字は湯気が出てるのが面白いので、何かの機会に使ってみたいと思っています。

以上、コーヒー関連フリーフォントの紹介でした。

シティローストのオススメ抽出条件を変更します m(_ _)m

高め短め組と低め長め組のボーダーがずれます

当店ではコーヒー豆のPOPに、一応の参考としてペーパードリップで淹れるときの抽出条件を記載しております。
シティローストの抽出条件の記載内容を変更します

この記載を下記のとおり変更することにしました。

【これまで】

●焙煎度がミディアム、ハイの場合
・湯温: 90~85度
・抽出時間: 2分30秒~3分

●焙煎度がシティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンの場合
・湯温: 85~80度
・抽出時間: 3分~3分30秒

【今後】

●焙煎度がミディアム、ハイ、シティの場合
・湯温: 90~85度
・抽出時間: 2分30秒~3分

●焙煎度がフルシティ、フレンチ、イタリアンの場合
・湯温: 85~80度
・抽出時間: 3分~3分30秒

何が変わったかというと、シティローストの抽出条件が変わりました。

シティローストのオススメ抽出条件を変更します。
【高め短め組】と【低め長め組】のボーダーを右にひとつずらすニャー

シティローストは中煎りと深煎りの間ぐらいの焙煎度です。
これまでは渋みを出さないことよりも、ボディ感を出すことを重視して、【低め長め組】に含めておりました。
しかし、コーヒーセッションなどでお客様の声を聞いていると比較的短時間で抽出したものを好まれるかたのほうが多いようでしたので、【高め短め組】に移籍させることにしました。

ベーグルは「これが当店の食感&味です」と主観でいいと思ってるのですが、コーヒー豆は客観性を大事にしたいと思っています。当店は液体を売るカフェではありませんので。

そういうわけで、シティローストのPOPにおいて、抽出条件の記載内容がこれまでと変わりますが、ご了承お願いします。

あくまで参考情報ですので、みなさまがご家庭で淹れる時はこれを基点にお好みに合わせて調整していただければと思います。