市場とコーヒー豆屋

ちょうど1週間前に、縁あって神戸の商店街・市場活性化をテーマにしたミーティングに参加させていただきました。
実は当店は市場で店を構えることを当初考えていましたので、興味深いテーマなんです。

「市場にコーヒー?」と思われるかもしれませんが、大阪では天満市場にも黒門市場にもコーヒー豆屋が入ってますし、珍しいことではありません。
(今HPを確認したら、天満市場のほうのコーヒー豆屋は今現在は無くなっている模様です。)

大手ロースターのように大量焙煎して賞味期限は数ヶ月先というスタイルでは市場に似つかわしくないようにも思えますが、早朝から必要な分量だけを焙煎して”鮮度を売る”スタイルの豆屋なら、市場を構成する一店舗としておかしくないと思います。

神戸で物件を探しはじめて、最初に目をつけた物件は、大安亭市場の中の空き店舗物件でした。
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昨年3月に候補物件の下見に行った時に、その物件の2階から撮った写真です。

両隣が八百屋さんと惣菜屋さんにはさまれていて焙煎機のダクトが正面からしか出せないこと、ベーグル関連の機器を置くスペースの確保が難しいことがあって、残念ながらこの物件はあきらめ、数ヶ月後に今の店舗に落ち着きました。

零細個人店がスーパーやショッピングセンター相手にお客様を獲得しようと思ったら、いつもホンマモンを提供し続けることと、お客様との関係性を大切にしていくことしか無いと思うのです。

市場や商店街ならそういった店がいくつか集まれば、相乗効果でお客様が集まってくるようになると思うのですが、夜しか開いてない居酒屋さんぐらいしか周りに無い当店には、「ついで寄り」は期待できず、基本的に単独奮闘です。「日々努力して乗り切っていかねば」と、身を引き締める思いに駆られた13/14コーヒー年度末でした。

今日からコーヒー新年度、そして、おかげさまで当店1周年です。ありがとうございます!
少しでも、みなさまのお役に立てる店になれるよう、2年目を営んでいきます。

今月の特豆: エチオピア、インドネシア、グァテマラ

10月は新しいコーヒー年度が始まる月です。今月の特豆は、景気良く、以下の3種類を提供させていただくことにします。

ご購入量 通常価格 特豆価格
100g 520円 480円
200g 1,000円 920円 (100gあたり460円)
500g 2,400円 2,200円 (100gあたり440円)

グァテマラは10月末までですが、他の2つは生豆の在庫が無くなるまで10月以降も継続させていただく予定です。ぜひご利用ください。

Guatemala

ベーグル入替え (10/2) のお知らせ

10月2日(木)に珈琲キャラメル、マスコバドレーズン、レモンピール&クリームチーズ、枝豆チーズを、コーベーシナモンレーズンベリーズクリームチーズえびごまチーズに入替えますので、お知らせします。

販売期間はコーベーシナモンレーズンベリーズクリームチーズが10/31まで、えびごまチーズは10/13までです。

10月は新しいコーヒー年度の始まりで、かつ当店の1周年でもありますので、コーベーを再販することにしました。1ヶ月間の期間限定ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

ベーグル: コーベー

 

コーヒー豆「ケニア キリニャガ」販売開始のお知らせ(2014/10/1~)

10月1日(木) に ケニア キリニャガを販売開始します。「10月1日はコーヒーの日」ということで、今や The Topnotch (最高) と評されるコーヒー生産国のコーヒーをご用意することにしました。

焙煎度はシティロースト、価格は下記のとおりです。

ご購入量 価格
100g 520円
200g 1,000円 (100gあたり420円)
500g 2,400円 (100gあたり400円)

ケニアといえば、昨日のベルリンマラソン、デニス・キメット(ケニア)選手速かったですね!

2時間2分57秒の世界新!
自分が生きているうちにサブツー(フルマラソンで2時間を切ること)が見れそうな予感がします。

さて、当店にケニアの生豆が入荷したということは、エチオピア(イルガチャフィ)と合わせて今年もサブスリーブレンドに必要な材料が揃ったことになります。

昨年は神戸マラソン当日の早朝に当店で淹れてお出ししておりましたが、スタート会場から離れた当店にレース前にお越しいただくのも大変だと思いますので、大会に先立って焙煎豆を限定販売させていただこうかと検討しております。

具体的に決まりましたら、お知らせしますので、よろしくお願いします。

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コーヒー豆あります

当店の悩み事として、コーヒー豆屋と認識していただけない (^^;) というのがあります。
初めてのお客様に、ベーグル屋やカフェと思われてしまうことが多々あります。

入口を入って正面にベーグルが並んでいて、コーヒー豆はその右になります。
ただでさえ「人の視線は左に偏り右側には目が行きにくい」という特性があるのに、コーヒー豆は小瓶で展示しているだけなので、コーヒー豆を売っていると認知されにくいのも当然です。

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しかし、コーヒー豆を小瓶で展示しているのにはワケがあります。

それは、焙煎豆は水分や酸素の影響以外に、光や温度によっても変質(品質劣化)することが報告されているからです。

油脂分の酸化変質の指標の1つであるPOV(過酸化物価)に対する光の影響は大きく、1ヶ月の蛍光灯下で保存した場合、暗所で保存した場合の2倍弱になるとの報告があります。

また、温度については、おおまかに10℃上がると変質は2倍速くなると言われています。

これらをふまえると、焙煎後のコーヒー豆は、日光やシーリングライトの照射は極力さけて保管したほうがベターということになります。
水分や酸素の影響と比べると小さいものかもしれませんが、善処するにこしたことはありません。そこで、当店ではサンプル用として数十グラムだけを小瓶に入れて棚に展示し、残りの販売用は扉のついたキャビネットに収納するという形をとっています。

品質保持の面ではメリットがあるのですが、デメリットはコーヒー豆屋とわかってもらいにくいことです。

販促の面では、大きなガラス瓶や樽にコーヒー豆をあふれんばかりに入れて、大いに「コーヒー豆ありますよ!」とアピールするのが良いのでしょうが、それで品質を犠牲にするのはいただけないと思います。当面はこのままのスタイルで続けたいと思います。

「コーヒー豆あります」ので、よろしくお願いします。

コーヒー豆: ケニア キリニャガ

【基本情報】
エリア キリニャガ地区
標高 1,600-2,000m
生産者
クロップ 13/14
加工方式 ウォッシュト
品種 SL28, SL34, etc
認証

今や世界最高ともよばれるコーヒー生産国ケニア。その中でもキリニャガ地区は高品質なコーヒーを生み出すことで高い評価を得ています。
農業手法を良く教育された生産者が栽培、収穫したコーヒーチェリーは、果実のまま加工業者にわたされます。
その後、同じ加工場で同じプロセスで、生豆へ仕上げられるため、品質が高いレベルで安定しています。

ケニアの生産者

アフリカンベッドという高床のネットでパーチメントを乾燥します。
通気性が良く最も適度に乾燥が進むと言われる上、突然の雨にも対応できるようになっています。

ke kirinyaga - african bed