藤江屋分大さんの「うすぐも」

藤江屋分大さんは明石の老舗和菓子屋さんですが、そごう神戸店に出店されています。

先週の土用の丑の日にいたっては、大丸神戸店でも分大さんの土用餅が並んでいました。

神戸にも和菓子屋さんはあるのですが、やはり洋菓子の街ですので、ここぞという時はお隣の城下町に根付いた和菓子が台頭してくるようですね。

ありがたみが薄れるのかもしれませんが、明石まで足を運ぶこと無く、近所でサッと入手できるのは素直に「グッジョブ!」と言いたい気がします。

さて、そのデパ地下の分大さんへ先日「たこつぼ」目当てで行った時に目についたのが「うすぐも」というお菓子です。

後日再訪してゲットしましたので、今回はそれを紹介したいと思います。

藤江屋分大@明石の蒸しきんつば「うすぐも」

「うすぐも」は季節菓子で、4月上旬から9月下旬の間、看板商品の「分大餅」と入れ替わりで登場するようです。

分大餅の代打みたいな位置づけなんだと思いますが、俺はまだ「分大餅」をいただいた事が無く、「うすぐも」のほうが先になりました。

さて、その「うすぐも」ですが簡潔に表現すると「低い円柱形の蒸しきんつば」となります。

これまでの和菓子ライフでは、きんつばは出入橋きんつば屋さん、松永製餡さん、本高砂屋さんといったところの物をいただいて来ました。

いずれも直方体の焼いてあるタイプでしたので、円いのも、蒸してあるのも、「うすぐも」が初体験です。

調べてみたところ、形についてはむしろ円いのが原形で、日本刀の「つば」のように円く平らな円型になっているから「きん”つば”」なんだそうです。

今となっては少数派ですね。

蒸した皮はモチモチしていて、焼売や餃子(焼いてない側)の皮を彷彿させる、和菓子ではあまり遭遇しない食感が楽しいです。

その皮に包まれている粒あんは淡い色をしていて、しっかりした甘味を感じました。

先週から全国的に猛暑&晴天が続いてます。

日差しが和らぐことを期待し、「うすぐも」とアイスコーヒー、なんていかがでしょう( ´∀`)つc|_|