何故にコバルトか?

コバルトの看板

「ベーグルをやめた(正確にはコーベーだけたまに作る予定)のに、ナンタラベーグルという名前ではいかん。」

「きっと、ベーグル目当てでお越しいだたくお客様に迷惑をかけてしまう。」

そう思い、7月から店名を変えることにしました。

新しい名前は コバルト です。

とりあえず、同じ轍を踏まないように、商品やサービスに依存しない名前にしようと思いました。

でも、「なんでコバルト?」としばしばご質問をいただきますので、ブログに書く事にしました。

コバルトの看板

「好きな色から」

一般に コバルト といえば元素や金属ですが、うちのは単に好きな色「コバルトブルー」からブルーを省いただけです。

好きな色を店名にするのと同様に、好きな事を生業にしていこうという思いです。

「色のイメージから」

ブルー系の店名にすることで、ブルーが持つイメージ、「クール」、「フェア」、「若々しさ」を常に心がけていようという思いです。

・クール・・・冷たいイメージもありますが、自分の中では、自分のやるべき事を冷静に粛々とやっていく事です。

・フェア・・・ダークサイドに堕ちること無く、基本と正道に則って行動していく事です。

・若々しい・・・青春の青ですね( ´∀`)。現状に甘んじること無く、チャレンジしていく事です。

「エピローグ」

以上のような理由から コバルト という名前にしました。

コーヒーに依存しない名前にしたので、「今度は末永く名乗り続けていけたらなぁ」、と思っています。

4文字なので前よりはだいぶ覚えてもらいやすくなったんじゃないかと期待してます。

コバルト をどうぞよろしくお願いします。

コバルトの看板

「コーヒー豆屋のナンタラ」はコーヒー豆と同時購入のみになります

 

当店ではコーヒー豆の他に、「コーヒー豆屋のナンタラ」として、自家焙煎のコーヒー豆を使用した食品を作ってます。

シナモンロールベーグルコーヒーゼリーグラノーラなどです。

これらは、来月からコーヒー豆と同時購入のみとなります。

今回はそのように決めた経緯についての内容です。

ベーグル: コーベー(コーヒー豆屋のベーグル)

 

【理由1】

当店の役割は、単に「コーヒー豆を提供する事」では無く、「コーヒー豆のお客様のコーヒータイムを豊かにする事」と思っています。

そのために、ベーグル等を「うちの豆を使って淹れたコーヒーの友」として提供し始めました。

なので、豆との同事購入というのは、元々の趣旨どおりなわけです。

コピグラ (コーヒー豆屋のグラノーラ)

【理由2】

「でも、食べ物目当てのお客様がそのうちコーヒー豆にも興味を持ってくださるかもしれない」

そう思って、フードのみでも提供させていただいておりました。

しかし、3年半続けても、なかなかそうはいきませんでした。

それどころか、以下のような好ましくない面が出てきました。

・コーヒー豆のお客様のために作ってるのに、コーヒー豆のお客様が「ベーグルも一緒に買おう」と思っても既に売り切れてる

・コーヒー豆のお客様が後から来店されたベーグルのお客様に気を使って、順番を譲る

・コーヒー豆のお客様がベーグルがある日を避け、ベーグルが無い水曜しか来店されない

「コーヒー豆をお求めの方にとって、至れり尽くせりであるべきの当店が、これではいかんなぁ」と思いました。

思い切って「コーヒー豆屋のナンタラ」は止める事も考えましたが、やめなくても、「コーヒー豆との同事購入のみ」とすれば、上の問題は回避できそうに思いました。

コーシーロール(コーヒー豆屋のシナモンロール)

【エピローグ】

来月以降は、コーヒー豆が不要な方にとっては、「使えない店 (´∀`;)」となってしまいますが、ご了承ください。

うちは「コーヒー豆のお客様にとって使い良い店」を徹底的に目指していきます。

どうぞ、よろしくお願いします!

デカフェを振り返る

デカフェ(カフェインレス) のコーヒー豆が先週終了しました。

当店としては初のデカフェでしたので、時々お客様に選定理由や感想などをお聞きしておりました。

ご協力ありがとうございます。

そこで今回は振り返りと備忘録を兼ねて、まとめてみようと思います。

デカフェ(カフェインレス) グアテマラ マウンテンウォーター - メキシコ オリザバ山

【デカフェを選んだ理由】

・夜に普通のコーヒーを飲むと眠れなくなるので
・興味本位
・出産前後のため
・豆から発する香りが良いため
(多い順)

【香味の感想】

●香り
・豆から発される香りは好み
・でも、淹れると平凡になってしまう

●味
・苦味はシティローストとしては標準的
・でも、酸味はかなり少ない

【その他】

焙煎して間もないのに、淹れる時に粉が膨らまない

【まとめ】

総括すると、「カフェイン採りたくない人がやむ無く飲むコーヒー」の域を出なかったように思います。

実際、カフェインが平気な人がリピートされる事はほとんどありませんでしたし、売れ残りもかなり出ました。

デカフェ自体はスーパーや大手コーヒーチェーンなどでも取扱っています。

賞味期限は数ヶ月先になってるようなやつです(;´∀`)

当店で焙煎してフレッシュな状態で提供しても、それらと大差無いのなら、扱っても仕方無いと思います。

でも、より良い物が作れる見込みがあれば、再チャレンジしたいとは思っています。

「ここのデカフェは美味しかった!」とかありましたら、タレコミお願いします( ´∀`)

ルワンダコーヒーのポテト臭

ジャガイモ(ポテト)

ジャガイモ(ポテト)

当店ではルワンダのコーヒー豆を積極的に扱っており、これまで、コパカマスカイヒルウィメンズと数種類を提供させていただいています。

この記事を読んでくださってる方の中にも、飲んでいただいた方がいらっしゃるかもしれないですね?
ありがとうございます( ´∀`)

さらに、もしかするとその中には、他のコーヒーには無い、生のジャガイモのような変わった香りを感じられたかたがいらっしゃるかもしれません。

今回はその香りについてです。

【ポテト臭の発生経緯】

これはルワンダに生息するアンテスティアというカメムシの一種が関係していると言われており、以下の流れで、ポテト臭につながります。

  1. カメムシがコーヒーチェリーの汁を吸う
  2. 唾液を介して細菌がチェリーに侵入
  3. チェリー内部の豆の表面で増殖して異常発酵を起こす
  4. メトキシピラジン類という香り成分が生じ、これがポテト臭を発す

ポテト臭というと何かカワイイですが、一般的にはコーヒーにとっては好ましくない臭いです。

それにしても、カメムシという奴は、屁が臭いだけかと思いきや、こんな臭く仕方もあるとは、なかなか厄介ですね(;´∀`)

【ポテト臭の抑止策】

厄介なことに日本に届く生豆の状態では、見分けがつきません。

したがって、生産地(ルワンダ)側で以下のような対策が必要になります。

  • カメムシからコーヒーチェリーを守る
  • カメムシに汁を吸われたっぽいコーヒーチェリーを取り除く

しかし、品質に定評のあるルワンダの生産者をもってしても、それらを完璧にやり切るのは困難で、稀にポテト臭の原因になる生豆が混ざってしまうのが現状です。

当店で提供しているルワンダのコーヒー豆においても、そのような豆が混ざる可能性がゼロではありません。

ご理解&ご容赦いただけますと助かります。

カメムシ
これはアンテスティアでは無い、写真ACでダウンロードしたカメムシの写真です。

「レーズンサンド」にコーヒー

レーズンサンドとコーヒー

御茶ノ水 小川軒のレーズンウィッチとカフェラテ

【今回のパートナー】

レーズンサンドが大好きです。

毎月必ず一度はどこかのレーズンサンドを2つ買って、1つはラベルに記載されている保存方法、もう1つは勝手に冷凍して、2通りを楽しんでます。

そんな状況なので、いつでも、ペアリングは試せたのですが、どうせならマルセイでと思ったら、神戸になかなか来ない(;´∀`)

なんとか、姫路でゲットしましたので、今回は満を持しての「レーズンサンド」です。

【合わせるコーヒー】

コーヒーは以下の3種類の焙煎度で用意しました。

・ハイロースト(中煎り) 「東ティモール レテフォホ

・フルシティロースト(深煎り)「フルシティブレンド

・イタリアンロースト(極深煎り) 「コロンビア モンターニャネバダ

レーズンサンドとコーヒー

【ペアリング結果】

「1位 イタリアンロースト、2位 ハイロースト、3位 フルシティロースト」となりました。

・イタリアンロースト・・・こってり&しっとりした生地と甘いクリームには、やはりビターなコーヒーがピッタリ。

・ハイロースト・・・甘酸っぱいレーズンにハイローストの酸味と香りがマッチ。

・フルシティロースト・・・全然問題ないのですが、上2つが良かったので第3位に。

【まとめ】

幅広い焙煎度のコーヒーに合う、コーヒーととても相性のいい洋菓子といっていいと思います。

コーヒー豆とレーズンサンドのギフトセットなど素敵ですね!

うちでもギフトシーズン等に用意したいところですが、さすがにレーズンサンドまで自作するのは難しいです。

「うちが作ったろか!」ってかた、いらっしゃいましたら、お声がけくださいまし( ´∀`)

白十字さんのオペラレーズンサンドとマンデリン

「鹿の子」ならぬ「珈の子」

「鹿の子」ならぬ「珈の子」

和菓子とコーヒーのフードペアリングを紹介していますが、今回は和菓子とコーヒーです。

といっても、そんな大袈裟なもんじゃないことを最初に言っておきます(;´∀`)

その名は「珈の子(かのこ)」といいます。

【伝統和菓子 鹿の子】

「鹿の子(かのこ)」という和菓子はご存知ですか?

餡玉のまわりに、小豆や栗をつけたものです。

最も一般的なのは小豆を付けたものですが、小豆を付けると子鹿の背中の模様のまだら模様に似ているので、そう名づけられたそうです。

【創作和菓子 珈の子】

その「鹿の子」に付いてる小豆の一部をコーヒー豆(焙煎豆)に置き換えたものが「珈の子」です( ´∀`)

「鹿の子」ならぬ「珈の子」

置き換えるのは小豆の3割ぐらい、深煎りのコーヒー豆がオススメです。

浅煎りだと見栄えが良くないし、固すぎると思います。

何も知らずに食べた人は最初ビックリしますが、その後は概ね好評のようです。
多分ですけど(;´∀`)

抽出していないのでコーヒーの味はあまりしませんが、甘さの中の苦さと、カリッとした食感がいいんですよね。

「鹿の子」から作ろうとすると少し大変ですが、和菓子屋さんで「鹿の子」をゲットすれば、あとはピンセットでチョチョイのチョイですよ。

ささやかなサプライズの演出にどうでしょう ( ´∀`)つc□~

今年はテイクアウトドリンクは止めます

アイスコーヒー!

5月に入って、夏を思わせる暑さになってきました。

2014-2016年は毎年5月になると、アイスドリンクをテイクアウト用に販売していました。

でも、今年からは止めることにしましたので、お知らせします。

【理由】

うちはコーヒー豆の焙煎屋なので、「焙煎済みのコーヒー豆を購入して、家やお店などでコーヒーを淹れる人」が使い良い店を目指すのが最優先なんです。

アイスドリンクは、飲んでいただいた方が「これは美味しい!自分でも淹れてみようか!」となるのを期待して提供していました。

しかし、現実は甘くありませんでした(;´∀`)

誰かが作ったコーヒーを飲むのが好きな人が、自分でコーヒーを作るのが好きになる間には、大きな壁があるような気がします。

また、アイスドリンクを作っていると、本来うちが一番大事にしないといけない、コーヒー豆を目当てに来ていただいたお客様をお待たせしてしまうケースも少なからず出て来ます。

以上のような理由で、今年のドリンク提供は止めることにしました。

【今後】

毎年夏になるとドリンク目当てにご来店してくださってた方には申し訳ない限りです。

でも今後は、「ドリンク目当ての方をなんとかコーヒー豆に・・・」なんて大それた事は考えず、既にコーヒー豆に多少の関心をお持ちの方に注力していきたいと思います。

今回はアイスドリンクですが、ベーグルについてもほぼ同様の状態ですので、「今後どうするか良く考えねば!」と思っています。

「どうしてももう一度あの味を!」って方は、アイスコーヒーもカフェオレベースも作り方は公開してますので、チャレンジしてみて下さ( ´∀`)