コーヒー豆: 東ティモール レテフォホ 18/19

東ティモール レテフォホ コーヒー農家の人々
エリア エルメラ県レテフォホ村
標高 1,450-2,100m
生産者 カフェ・タタマイラウ
収穫時期 2018年6月~9月
加工方式 ウォッシュト
品種 ティピカ, etc.
認証 有機JAS, Euro Leaf, USDA

標高1450メートルを超える高地にあるエルメラ県レテフォホでつくられているコーヒーです。

東ティモールはアラビカ種とカネフォラ(ロブスタ)が自然交配したハイブリッド品種のコーヒーが多く栽培されていますが、このコーヒーはアラビカの伝統品種ティピカを主としています。

東ティモール レテフォホ 完熟したコーヒーチェリー

日本のNGO(Peace Winds Japan)が、東ティモール独立後の自立を支援するフェアトレードコーヒーとして2003年からスタートしました。

現在では単にフェアトレードコーヒーという枠にとどまらず、コーヒー栽培の理想郷とも言える豊かな土壌で育まれた高品質なオーガニックコーヒーへと発展し、安定供給を続けてくれています。

東ティモール レテフォホ コーヒー農家の人々

 

PWJさんの動画「レテフォホ星降る山のコーヒー・東ティモール」です。

お時間がありましたら、レテフォホの自然の素晴らしさと人々の豊かさをご覧ください。

ブラジル ダテーラ ヴィラ 18/19

ブラジル ダテーラ農園 ロゴ
エリア ミナスジェライス州パトロシーニョ市
標高 1,000-1,100m
生産者 ダテーラ農園
収穫時期 2018年6月~9月
加工方式 ナチュラル, パルプトナチュラル
品種 ムンドノーボ, カツーラ, etc.
認証 レインフォレスト・アライアンス認証

ブラジル ダテーラ コーヒーチェリー

世界第一位のコーヒー生産国がブラジルで、世界の約3割のコーヒー豆はブラジル産です。

日本の国別輸入量も同様にブラジルが最大で約3割を占めています。

そんなブラジルの中でも、ダテーラは年間85,000袋の生豆を生産する大規模農園です。

生産から輸出まで全て農園で一貫して行うことができ、安定した品質のコーヒーの供給を続けています。

ブラジル ダテーラ農園 ファーマー

社会貢献に積極的に取り組んでいる農園で、レインフォレスト・アライアンス認証を取得するなど持続可能なコーヒー生産を追求しています。

ダテーラ農園でコーヒー生産に携わる人々のインタービューを集めた動画(日本語版)がありますので、観てみて下さい。

コーヒー豆: パプアニューギニア ハイランドスイート 18/19

パプアニューギニア ハイランドスイート 乾燥工程
エリア ジワカ州バンツ近郊
標高 1,520m~
生産者 キガバー農園
収穫時期 2018年3月~8月
加工方式 ウォッシュト
品種 ティピカ, アルーシャ, ブルボン
認証

パプアニューギニアのコーヒー栽培は1920年代後半にジャマイカのブルーマウンテンが植えられてスタートします。

パプアニューギニア コーヒー豆 産地の景観

コーヒー豆の約9割は小農家により生産されており、コバルトでもそれらを扱ってきましたが、今回初めて農園物を採用する事にしました。
優良産地バンツにあるギガバー農園が作っているコーヒー豆です。

パプアニューギニア ハイランドスイート 乾燥工程

 

「ハイランド(高地)」の名に違わず、栽培環境(標高1,520m以上)はもちろんのこと、精選・選別・輸出までの保管も冷涼な高地にて行うことで、高品質を保ったまま日本へ届けられています。

パプアニューギニア コーヒー豆の船積み

ベトナム ダムダ 17/18

ブラジル ダテーラ コーヒーチェリー
エリア
標高 1,200-1,500m
生産者 小農家
収穫時期 2017年10月~2018年1月
加工方式 スマトラ式
品種 アラビカ種
認証

ベトナムはブラジルに次いで世界第二位のコーヒー生産国です。

ベトナムで作られているコーヒー豆の大部分はアラビカ種より低級とされるロブスタ種であり、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料として使用されたり、ベトナム式コーヒーのようにたっぷりの砂糖やミルクを混ぜる事でロブスタの好ましくない香味をマスクして飲用されています。

ブラジル ダテーラ コーヒーチェリー

 

そんな中このダムダは、ベトナムでは希少なアラビカ種コーヒー豆を、インドネシア マンデリン同様のスマトラ式で加工処理した、先進的なコーヒー豆です。

従来のベトナムのコーヒー豆とひと味もふた味も違うフレーバーを体感していただけると思います。

 

 

コーヒー豆: インドネシア マンデリン コンコルディア 17/18

コーヒー豆 インドネシア マンデリン コンコルディア
エリア スマトラ島北部 リントンニフタ地区
標高 1,400m
生産者 小農家
収穫時期 2017年10月~2018年3月
加工方式 ウェットハル(スマトラ式)
品種 ティピカ, アテン, etc
認証

「マンデリン」とはそのまま特定のコーヒー生産地を表す名称ではなく、スマトラ島北部で生産されるアラビカコーヒーの総称です。そのため、マンデリンの生産地は広大なスマトラ島北部に広がり、小規模農家からの集約によるバラツキが発生し品質管理が難しくなっています。
スマトラ島 トバ湖

そんな中このコーヒー豆は、輸出業者、栽培エリア、加工方式、コレクター(各農家から加工途中のコーヒー豆を集める人)を限定してブレンドすることで、安定したロットを作っています。

インドネシア マンデリン スマトラタイガー ハンドピック作業

 

コーヒー豆: エチオピア イルガチェフェ 17/18

エリア 南部諸民族州 ゲデオゾーン イルガチェフェ地区 コンガ村, アリチャ村
標高 1,780-1,870m
生産者 小農家
収穫時期 2017年10月~2018年1月
加工方式 ウォッシュト
品種 在来種
認証

“モカ” とはイエメンの港の名前に由来し、この港から出荷されるイエメンとエチオピアのコーヒーを指していました。

したがって “モカ” と呼ばれるコーヒーは多種多様ですが、この “モカ” はエチオピアのウォッシュト(水洗式)です。

伝統的なナチュラル(自然乾燥式)のモカとは一味違う、クリーンな清涼感のある風味が特徴です。

エチオピア イルガフェフェ ウォッシュト 乾燥工程

エチオピア最高との評価を世界中で得ているイルガチェフェ地区の豆を、さらに2つの村にまで絞り、ブレンドして作り上げられたスペシャルロットです。

エチオピアのコーヒーセレモニー

コーヒー豆「タンザニア エデン キリマンジャロ 17/18」

「エデンの森」マーク
エリア タンザニア南西部 ムベヤ地区
標高
生産者 Shongo (農家グループ名)
収穫時期 2017年8月~2018年1月
加工方式 ウォッシュト
品種
認証

【タンザニアのコーヒーの歴史】

タンザニアでは16世紀にエチオピアからロブスタ種のコーヒーが伝わったのが、コーヒーのはじまりです。

今のような焼いて挽いて湯をかけてという飲用では無く、コーヒ豆をハーブなどと一緒に噛んで刺激剤として使用されていました。

そこに、19世紀にドイツによってリユニオン島からのアラビカ種のコーヒーが持ち込まれ、現地人を使った強制的な栽培が始められます。

第一次世界対戦後も、イギリスが敗戦国のドイツに取って代わり、コーヒー生産は増加していきました。

その後、1977年イギリスからの独立による国営化、1991年の民営化を経て、現在に至っています。

【日本での人気】

日本では、ヘミングウェイ原作の映画「キリマンジャロの雪」をきっかけに、人気が高まったと言われています。

2017年の統計でも、イタリアに次ぐ第二位のタンザニアコーヒー輸入国となっており、タンザニアのコーヒー豆のシェアが高い事は、日本のコーヒーにユニークな特徴といえると思います。

【エデンキリマンジャロとは】

日本ではタンザニアのコーヒーはキリマンジャロ地区産であるかどうかに関わらず、キリマンジャロという名前で提供されていたので、キリマンジャロの名のほうが馴染みある方が多いと思います。

そのキリマンジャロでは、近年、森林の減少が問題になっており、コーヒーも将来が危ぶまれています。

このエデンキリマンジャロは「失われゆくキリマンジャロの森の保護を支援する事が、美味しいキリマンジャロコーヒーの安定供給に繋がっていく」という思想で作られているコーヒーです。

タンザニア キリマンジャロ

 

タンザニア・ポレポレクラブというNGOを通じて、エデン・キリマンジャロの日本国内での販売量に応じた数の苗木がキリマンジャロの森に木が植えられる仕組みになっています

「エデンの森」マーク