「ココナツパイン」に替えて、5月26日 (木) から「メープルバナナ」を作ります。
提供期間は6月6日 (月) までです。
どうぞよろしくお願いします。
ルワンダ コパカマ 15/16 は本日焙煎した分が無くなり次第、提供終了となります。
当店では焙煎から7日後までを提供期間としていますので、完売しない場合も5月30日で終了します。
どうぞ最後までよろしくお願いします。
本日5月20日は東ティモールの独立記念日です。
一般的にはそうですが、当の東ティモールでは主権回復日との認識だそうです。
植民地支配していたポルトガルからは1975年に独立を果たしており、その後のインドネシアの支配から主権を回復した日が2002年5月20日ということです。
今日はそういう日ですので東ティモールのコーヒーについて書きます。
東ティモールのコーヒーの歴史は1815年に当時のポルトガル領ティモール総督がコーヒーの苗を持ち込んだことから始まります。
19世紀半ばには主要な輸出産品となりますが、1890年代にさび病が発生し、主だった種は絶滅に追い込まれます。
しかし、アラビカ種とロブスタ種の自然交配によって生まれたハイブリッドティモールが、この病害への抵抗力を有して生き延びます。
(アジアの他の生産国やコロンビア等にはこのハイブリッドティモールがさらに交配した品種(カチモール,バリエダコロンビアなど)が広まっています。これに対し、東ティモールでは先駆けとも言えるハイブリッドティモールが現在も主要品種となっており、ある種の独自性と言えるかもしれません。)
その後、1970年代からのインドネシアによる支配時代にコーヒー生産は減少していきますが、2002年の独立(主権回復)後は、急速に復興し、現在へと至っています。
今ではアジアの中でも高品質なコーヒーを産み出す産地として評価されています。
当店で取り扱い可能なコーヒーは3つあります。
1つ目はパルシックさんがサポートしているアイナロ地区マウベシのコーヒーです。
品種は東ティモール発祥のハイブリッドティモールです。
当店では12/13クロップ, 13/14クロップ と2年連続で提供しました。
自分は今の店を始める前にこのコーヒー豆のセールススタッフをしていたことがあり、思い入れが強いコーヒーですが、最近は総合的判断のもと、次のレテフォホを主に取り扱っています。
2つ目はピースウインズジャパンさんがサポートしているエルメラ地区レテフォホ村のコーヒーです。
当店で現在も取り扱っており、とても人気があるコーヒー豆です。
品種は優良品種として名高いティピカがメインとのことです。
3つ目はオルタートレードジャパンさんがサポートしているエルメラ&アイレウ地区のコーヒーです。
品種はは東ティモール発祥のハイブリッドティモールです。
このコーヒーはまだ当店で取り扱ったことはありません。
他の2つに比べて日本への入港が遅く、収穫後1年近く経ってやっと入ってくると思ったら、上のレテフォホの新物がすぐに入ってきたりして、なかなかタイミングがあいません。
機会があれば、取り扱ってみようとは思っています。
日本は東ティモールを侵略するインドネシアのスハルト政権を支援していた時代がありました。
日本軍が占領していた事もあります。
先進国が途上国に対する過去の負い目を感じてフェアトレードなどで支援するのなら、コーヒー生産国の中で日本が応援するべきなのはこの国なんではなかろうか・・・
そういう考えがあって、当店では微力ながら応援したい、そして共に豊かになっていきたい、と思っています。
もしかすると、他国よりもちょっとだけ贔屓目に扱うことがあるかもしれませんが、ご容赦ください。(^_^;)
先日、国内大手飲料メーカーからでコールドブリュー(Cold Brew)と名のつく缶コーヒーの発売が発表されました。
この言葉、昨年ぐらいから夏になると登場回数が増えてたので、見かけたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
他にもネット等を見ていると、 Japanese-Style, Kyoto-Style といった言葉を目にします。
以上3つは、全てアイスコーヒーの製法なのですが、特に目新しいものではなく、昔からあるものです。
近年アイスコーヒーの人気が上昇しているアメリカで、日本で昔からあるアイスコーヒーの製法が、いろんな名称で呼ばれているだけのことです。
さらには、その影響を受けた日本のコーヒーショップが真似して使ったりもしてます。(アイスコーヒーといえば日本のほうに一日の長があると思うんですけどね。。。)
それぞれについて、簡単にまとめますので、見慣れない言葉に惑わされないようにしてください(^_^;)
和訳すると単に「水出し」コーヒーですが、その中でも、コーヒーの粉と水を一気に混ぜて時間を置いてから濾すタイプのものを差すことが多いようです。
昔から家庭やコーヒーショップで使われている方法ですが、最近よくニュースになっているのは、ある程度の規模をもった焙煎業者が大量に作って、缶、瓶、袋などに充填して販売する工業製品です。
高温でしか溶解しない成分は抽出されませんので、まろやかで飲みやすい液体になります。
ホットコーヒーを濃く淹れて氷で急冷する方法です。
氷の上にドリップしたり、ドリップしてから氷と混ぜたりします。
他の2つと比べると短時間で作れます。
ホットで淹れるのでホットコーヒーで味わえる香ばしさや苦味をアイスコーヒーにも取り込みやすいです。
これはウォータードリップ式の水出しコーヒーです。
コーヒーの粉の層にゆっくり水をドリップする方式です。
水出しなので、言葉の意味的には “Cold Brew” に含まれると思うのですが、(1) の混ぜて濾すだけの方式と差別化して、Kyoto Style と呼んでいるようです。
低温の水は抽出力が弱いので、一滴ずつポトポトと長い時間かけて落とします。
高温でしか溶解しない成分は抽出されないのは (1) と同じですが、一般的に(1)より濃く抽出しやすいです。
ホットコーヒーでも、ハンドドリップのほうがフレンチプレスより成分を濃縮しやすいのと同様です。
求める風味、ライフスタイル、コストなどトータルで判断していただいたほうがいいので、一概にこれがいいとはオススメできません。
当店では以下の様な考えで、(2) で作っています。
・求める風味 → 極深煎りコーヒーの香ばしさと苦味を出したい。
・ライフスタイル → 10分程度で作れるので、予想外の売れ行き好調で在庫が無くなった時などに便利。
・コスト → ドリッパーやコーヒーメーカーを持ってれば追加の器具は不要だし、粉も比較的少なく済む。
コーヒーはホットしか飲まないという硬派だった方でも、温暖化の影響か、アイスコーヒーを試してみようというかたが増えてきているように思います。
あまり、アチラから来たハヤリにつられることなく、ご自分に合った美味しいアイスコーヒーを淹れていただければ思います。
(2),(3)の名称を見ればわかるように、日本はアイスコーヒー先進国ですから (^^)