個人店をやっていると、毎日のように向き合っていくことになるのが許容範囲です。
うちの場合はコーヒー豆とベーグルを自店で作っているので、この2つの品質がお客様に出せる許容範囲内にあるのかを日々問い続けて営業しています。
ベーグルは妻と二人で許容範囲にあるか否かを判断します。一方、コーヒーは妻は飲まないから自分一人で決めます。
零細個人店に企業のような「社内レビュー」とか「上司の判断をあおぐ」とかは当然ありません。
お客様による受入検査もありません。飲食料品ですので、品質が良くないと、口にしたお客様ががっかりして、信頼を失って終わることになります。
昨日はとあるコーヒー豆の煎り止めタイミングが少し早まってしまいました。豆の外観(色、シワの伸び具合)は許容範囲におさまっているように感じたのですが、数時間置いてから香味をテストした結果、NGとしました。
材料費も、準備&焙煎に費やした時間も無駄になるので、バッサリNGにするのは、正直なところ、ためらいます。
でも、その後、焙煎し直した豆をお客様にお渡ししていると、バッサリいってよかったなと思います。堂々とお渡しできますもん。多少の損失が有っても、うしろめたさが無いほうが気分スッキリです。
とはいっても高級生豆3Kgの損失は痛いので、当分は食費を節約して補填することにします。そういうわけで冒頭のオートミールでした。
同じことをやらかしてたら「学習能力の無いやつ」になってしまいますので、許容範囲を外さないように、しっかり対策を練って明日からやっていく所存です。