違いの分かる人になる方法

コーヒー屋をやっていると、たまにこういう声を聞きます。

「どうせコーヒーの味の違いわからないし・・・」

「何飲んでも同じだから・・・」

これを聞くと、「ダバダ~ダバダ~♪」とネスカフェ ゴールドブレンドのCMを思い出します(^^)

「違いがわかる男のゴールドブレンド」というやつです。

いろんなかたが出演されていましたが、何故か真っ先に宮本亜門を思い浮かびます。

どうでもいい話ですね、スミマセン(^_^;)

では、違いがわかる男(女)になるには、どうすればよいでしょうか。

【違いがわかる人になるには】

これは簡単。

「関心をもつ」だけです。

こういう話があります。

いつも通る道にゴルフショップがあるのに、ゴルフに全く興味が無い人だと、そのショップの存在を認識してなかったりするそうです。

それと一緒で、コーヒーの味に関心をもたず、なんとなく飲んでているだけなので、「違いがわからない」となっているのだと思います。

「インスタントコーヒーと豆から淹れるコーヒーの違い」

「浅煎り、中煎り、深煎りの違い」

これらには、日本茶、紅茶、烏龍茶の違いぐらい、誰にでもわかる差があると思います。

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【注意点】

ちょっと注意していただきたいのは、コーヒー専門店などで見聞きするフレーバー(香り)です。

オレンジ、ブルーベリー、グレープなどなどいろんな表現がありますが、これはその店の主観に過ぎない事がほとんどなので、別の人が飲んでそう感じなくても当然なんです。

仮に、テイスティング(カッピング)の有資格者による客観的表現だとしても、同等レベルの人同士でなければ、共感できません

そういうわけで、商品説明にあるような香りを感じなくて当然なのです。

話半分に受けとめておきましょう(^^)

【まとめ】

「関心を持つ」「味わう」という意識を持つだけで、誰でも違いのわかる人になれます。

専門店である当店まで足を運んでくださるかたは、関心は既に持っておられると思いますので、全くもって大丈夫だと思います(^^)
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中秋節イベントのお知らせ

月餅&コーヒー

昨日のブラジルコーヒー味のハーベストはいかがでしたでしょうか?
ブラジルのイベントが終了したばかりですが、次のイベントのお知らせです。

来週の9月15日(木)は中秋の名月(十五夜)です。
十五夜が15日になるのはまあまあ貴重な気がしますので、イベントを企画することにしました。

9月11日(日)から9月15日(木)の間に、月餅を持参してご来店し、何かお買い上げいただいたかたに、コーヒー豆(約20g)をプレゼントします。

といっても販売中の商品はプレゼントできませんので、非売品の中国のコーヒー豆をお渡しします。

生豆に限りがあって、先着30名様程度になりそうです。
無くなり次第終了となりますので、ご了承下さい。

完熟豆を見極めて摘み取るピッカーさん

プレゼントの豆は、春に提供していたコーヒー豆「中国(雲南省) シンジャイ」と同じ農園産で同じ時期のものですが、品種、加工方式焙煎度は全て異なります。

【春に提供していたシンジャイ】

【中秋節イベントで提供するシンジャイ】

餡の種類にもよりますが、月餅に合わせるなら、春の時よりもう少し深く焙煎したコーヒーのほうがいいように思いますので、シティとフルシティの中間ぐらいで焙煎してみます。

月餅にコーヒーはとても相性が良い組み合わせだと思います。

中華には中華」ということで、月餅は中国のコーヒーとお楽しみください (^_^)

月餅&コーヒー

コーヒー豆「グアテマラ ラ・クプラ 15/16」提供開始のお知らせ

本日から「グアテマラ ラ・クプラ」を提供開始します。
焙煎度はフルシティローストです。

ご購入量 価格
100g 600円
200g 1,160円 (100gあたり580円)
500g 2,800円 (100gあたり560円)

ラ・クプラは過去にも紹介していましたが、ウォッシュトでした。
今回はナチュラルです。
一味違ったラ・クプラをお楽しみいただければと思います。

WINEY と記載のある麻袋

コーヒー豆: グアテマラ ヌエバ・グラナダ 15/16

【基本情報】
エリア サンマルコス地区
標高 1,400-1,500m
生産者 ヌエバ・グラナダ農園
収穫時期 2015年11月~2016年3月
加工方式 ウォッシュト
品種 ブルボン, カツーラ
認証 レインフォレスト・アライアンス認証

ヌエバグラナダ農園は現在の農園主であるノッテボーン家が経営して20年以上になります。
この農園は340ヘクタールの面積を有し、グアテマラ南西部の高地サンマルコスに位置する美しい農園です。
グァテマラ ヌエバ・グラナダ農園

スペシャルティコーヒー農園としての高い品質の追求のみならず、農園の中の公共的側面である、労働者の住居、学校、病院等の施設の拡充にも力を注いでいます。
Guatemal Nueva Granada - Hand Picking

また、早くからレインフォレスト・アライアンスによる認証を受けており、環境保全に取り組んでいます。
かえるのマークのレインフォレスト・アライアンス認証ラベル

 

[オフィシャルサイト】 :::Nueva Granada Coffee:::

グアテマラのナチュラル

ラ・クプラ ナチュラル

2013年,2014年と取り扱っていましたグアテマラ ラ・クプラ農園のコーヒー生豆が届きました (^^)

ラ・クプラ ナチュラル

【帰ってきたラ・クプラ】

2015年は空白の1年となりましたが、2年ぶりに帰ってきました。

グアテマラといえば伝統的にはウォッシュト(水洗式)方式で加工された、クリーンなコーヒーのイメージですが、今回は当店のグアテマラとしては初となるナチュラル(自然乾燥式)のコーヒーです。

ナチュラルと言っても、ブラジルのナチュラルとは一線を画すもので、俗に「ワイニー」と呼ばれたりする、赤ワインに例えられるようなフレーバーが特徴となっています。

※ワイニーについては、コチラの過去記事を参照ください。

 【2種類のグアテマラ】

現在提供中のヌエバ・グラナダもまだ在庫がありますので、ラ・クプラの提供開始によって、グアテマラが2種類並ぶことになります。

 

コーヒーの風味を決める要素として影響大きいのは、1番目が焙煎度で2番目が加工方式と過去に書きました。

 

グアテマラの2種類は、以下の通り、この2つの両方ともが異なります。

 

  • グアテマラ ヌエバ・グラナダ(加工方式: ウォッシュト, 焙煎度: シティ)
  • グアテマラ ラ・クプラ(加工方式: ナチュラル, 焙煎度: フルシティ)

 

2つとも違えば同じ国の豆でも、香味は相当異なります。

誰が飲んでもわかる違いとなって現れると思いますので、興味ありましたら味比べしてみてください。

 

早ければ明日から焙煎&提供を開始しますので、もう少々お待ち下さい(^^)

無理なく持続可能性に貢献できるコーヒー

完熟コーヒーチェリー

今日の神戸はどうやら30度に届かず、久しぶりに真夏日を脱した模様です。

「今年は猛暑だったけど、来年はこんなこと無いだろう」と楽観視したいところですが、残念ながら期待薄のようです。

COP21のパリ協定で世界が取組む目標として合意されたのは、「2100年時点の気温を産業革命時代から2度以内の上昇に抑える」ことです。

先日のNASAの発表では今年の気温は既に産業革命時代から1.1度高くなっているとのことですので、あと0.9度までの上昇に抑えるのが世界共通目標ということになります。

つまり、世界がこれから取り組もうとしているのは、気温を今より0.9度上げないようにすることであって、気温が今より下がるなんてことは現実的では無いということです。

そりゃ、1年単位で見れば、「去年より気温が下がった」なんて年も今後出てくると思いますが、基本的には上昇基調です。

取り組もうとしているのは、温暖化の「抑止」ではなく「緩和」ということです。

さて、その緩和についてですが、温室効果ガスの排出量を減らすというアプローチに目がいきますが、吸収量を増やす(減らさない)というアプローチも忘れてはいけないことのように思います。

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昨日(9/4)のツキイチコンボで抜擢した「グアテマラ ヌエバグラナダ」と明後日(9/7)のブラジルイベントで対象となっている「ブラジル ダテーラサンライズ」は、どちらもレインフォレスト・アライアンス認証のコーヒー豆です。

レインフォレスト・アライアンスは(温室効果ガスを貯蔵することができる)森林を保護する取り組みですので、上記図(水色部分)の「吸収量を増やす(減らさない)」に貢献できるコーヒーなのだと考えています。

地球温暖化対策などは、日々の暮らしの中で無理なく取り組めることが大事だと思います。

コーヒーでいうと、いくら地球温暖化の緩和に貢献できる可能性があっても、やたら高いとか、美味しくないとかだったら、続けてられないと思うのです。

そういうわけで、当店では、無理なく支持していただけるレベルのコーヒーとして提供していきたいと思います。

もし、昨日や明後日のイベントがきっかけで試してみて気に入っていただいたなら、支持していただければ嬉しい限りです(^_^)