遺伝子のせいにする前に


【コーヒーの好き嫌いは遺伝子で決まる?】

数日前にイタリアの研究チームから、コーヒーの好き嫌い(摂取量)はある遺伝子の発現量と相関関係があるという発表がありました。

PDSS2 という遺伝子の発現量が多い人はコーヒーが苦手(飲む量が少ない)とのことだそうです。

参考論文 Non-additive genome-wide association scan reveals a new gene associated with habitual coffee consumption.

お酒でも同様の有名な話がありますね。
酒に強いか弱いかは、アセトアルデヒドを分解できるかどうかということで、それは遺伝子によって決まっているというやつです。

今回の発表を見聞きして、コーヒーが苦手な人は「私は元からだめなんだ」と思われるかもしれません。

まあ、その可能性もあるかもしれませんが、でも実は別の要因でコーヒーが苦手と思い込んでるだけということもあると思います。

DNAの配列で決まる?
コーヒーの好き嫌いはDNAの配列で決まる?

【一口にコーヒーといってもその成分には差異がある】

それは、ひとくくりにコーヒーといっても、以下のような理由で、その成分にはかなりの差異があるので、たまたま自分に合わないコーヒーを飲んでいただけなのではないかということです。

1) 焙煎による化学変化

焙煎によってコーヒー豆を構成する成分は大きく変わります。
当然、その豆から抽出したコーヒー(液)にも差異が出ます。

2) 焙煎後の経時変化

水分と反応することによる劣化(ステイリング)や、油脂の酸化によって成分が変わります。

【遺伝子のせいにする前に】

そういうわけで、遺伝子のせいにする前に試していただきたいのは、まず焙煎後まもないフレッシュなコーヒー豆を手に入れてコーヒーを淹れることです。
できれば焙煎後1週間以内のものがいいと思います。

その上で、異なる焙煎度(浅煎り、中煎り、深煎り)を試されることです。
焙煎度が違えば、味だけで無く成分も違いますので、もしかすると、中煎りはダメだったけど深煎りなら美味しく飲めるということもあり得ると思います。

コーヒー豆: ブラジル ダテーラ ヴィラ
焙煎度が違えば味だけでなく成分も差異があります。

【おわりに】

ちなみに俺はコーヒーはいくらでも飲めるけど、アルコールはダメな遺伝子のようです。
お酒は好きなんですが、1杯飲むと体中に赤い斑点が現れ、2杯以上で頭痛がします。

でもアルコールを拒否する体に生まれてきたおかげで、健康を害したり、酔って醜態をさらしたりせずに済んでいるように思います Σ(´▽`;)

今日は敬老の日。
もう夕方ですが、「コーヒーはOK, アルコールはNG」というナイスな遺伝子を与えてくれた両親に感謝しながら、残りの時間を過ごしたいと思います。

皆様も、良い夜を (´∇`)