イタリアンローストでも・・・

イタリアンローストは当店のコーヒーの焙煎度では最も深い度合いです。
最も高い温度まで焙煎して煎り止めており、焙煎豆の色は最も黒っぽくなっています。

従来、イタリアンローストはロブスタ種という香味評価の低い品種の生豆や、アラビカ種であっても低品質な生豆を使うことで、原価をおさえて作られるのが一般的でした。
その理由は主に2つあります。

1つ目は深くまで煎るとコーヒー豆本来の香味が薄れ不味さが誤魔化せることです。
2つ目として、焙煎が進むにつれてコーヒー豆の目減りが大きくなっていくので、最も深くまで煎るイタリアンローストに高価な豆を使うのはもったいないということもあったようです。

上記はたしかにそのとおりなのですが、イタリアンローストでも加工・精撰方式の違いや、物理的品質の違い、焙煎後の鮮度の違いなどによって差異はやはり出てきます。

当店では8月の特豆としてエチオピア イルガチャフィをイタリアンローストでも提供しておりますので、現在イタリアンローストはブラジル パライソと合わせて2種類あります。
せっかくイタリアンローストが2種類あるので、今月はテイクアウトのアイスコーヒーで使うイタリアンローストのコーヒーも2種類を交互に使うことにしています。
香りが出にくいといわれる水出しアイスコーヒーでも、ほとんどの人が判別できるだろうと思われるぐらいの、香りの違いはあります。

現在提供中のアイスコーヒーがどちらの豆を使っているか表示するようにしていますので、オーダーの際にはぜひチェックしてみてください。
今日は何の豆で作ったアイスコーヒーか表示しています