コーヒーのお客様から「100gで何杯分ですか?」という質問を結構いただきます。
答えは当然「1杯あたり何グラム使用しているか」に依存するのですが、普段コーヒーメーカーやドリッパーについているメジャースプーンですりきり一杯といった測り方をされていて、重量を意識されていないことが多いようです。
スプーンで測るのは楽ちんですが、スプーン一杯のコーヒーの重量はコーヒーによってかなり差異がありますので、できれば一手間かけて重さを測っていただくことをオススメします。
上白糖と、グラニュー糖、三温糖で大さじ一杯の重量が違うように、コーヒーも以下のようないくつかの要因でメジャースプーン一杯の重量が変わります。
・焙煎度が深くなると重量は軽くなります
・同じ焙煎度でも長時間かけると重量は軽くなります
さらに、豆のまま測る場合は、大粒のほうが、メジャースプーン内で豆と豆の間や豆とスプーンの間の隙間が大きくなるので軽くなります。
例えば、当店で現在販売中のグァテマラ(浅煎り、小粒)と、ブラジル(深煎り、中粒)のハリオのメジャースプーン一杯の重量は、グァテマラ16gに対しブラジルは13gと3gの差異があります。
たかが3gと思われるかもしれませんが、原料であるコーヒーの量が20%近く違うわけですから、抽出液への影響は大きいです。消費税5%が8%に増えるよりインパクトがあります。(^ ^)
安定した抽出を望まれるようでしたら、ぜひ、「コーヒーの量は体積では無く重量で測る」ようにしてみてください。