お客様と抽出の話しているとたまにこういう話が出ます。
「今はコーヒー豆が良くなったので昔ほど気にしなくても良い。」
たとえば、いい豆ならフレンチプレス(コーヒープレス)でも美味しく入るとか、抽出時間が長くなっても大丈夫とかいうような事です。
【今と昔の違いはあまり無い】
当店はまだ4年目で、昔を詳しくは知りません。
ただ、昔に比べて、日本にやってくる生豆の不良豆が少なくなったり、乾燥ムラが減ったりということはあると思いますが、昔も今もコーヒー豆はコーヒー豆です。
生豆の成分や構造に大きな差は無いです。
そして焙煎によって起きる化学反応も同じですので、ハイロースト時点での焙煎豆の成分、フルシティロースト時点での成分というのも、昔も今もそれほど変わってないはずです。
【抽出の理屈も変わらない】
抽出の理屈は、焙煎豆の成分に依存していますので、浅煎りは渋味が出ないうちに早めに終了するというような話は、昔も今も同じです。
「スペシャルティコーヒーとよばれるような高品質な豆なら、プレスで淹れると一番良さが出る」「ドリップの蒸らしで粉をかき混ぜても雑味は出ない」「長時間かけて淹れても渋味は出ない」
というような話はあり得ないと思いますよ( ´∀`)