「こうべガーデンカフェ」で東ティモールのコーヒーがデビュー予定です

東ティモール レテフォホ

待ちわびてた東ティモールのコーヒー生豆のニュークロップが今日無事に届きました。

他のコーヒ豆との兼ね合いで、店頭での提供はもう少し先になりますが、先行して、来週 11/23 に「こうべガーデンカフェ」で「世界のごちそう パレルモ」さんからドリンクメニューとして提供していただけることになりました。

【東ティモールのコーヒーとの関わり】

元々、東ティモールのフェアトレードコーヒーの営業ボランティアをやっていた経緯があり、コーヒーの産地としては思い入れが強い国です。
毎年仕入れて焙煎&販売しているだけでなく、アースデイ、ロハスフェスタなどのイベントでも常に東ティモールのコーヒーを使ってきました。
映画「カンタ・ティモール」の上映会でも大阪で1回、神戸で2回、2013年から3年連続で東ティモールのコーヒーを提供させていただいてます。

東ティモール レテフォホ
待望の東ティモールのコーヒー豆が無事届き、思わずバックドロップの絵。

【ガーデンカフェとの関わり】

また、ガーデンカフェというイベントも過去に何度か接点があります。
営業ボランティアをやっていた2011年のガーデンカフェはみなとのもり公園での開催でした。
営業にうかがったお店のかたが、こうべガーデンカフェで東ティモールのコーヒーを使ってくださるという話になり、評価までしていただきました。
残念ながら、「思うような商品ができなかった」とのことで、その話は流れました。

そして、昨年は自らガーデンカフェに出店して東ティモールのコーヒーを紹介するチャンスをいただいたのですが、当店の都合で辞退しました。

そのような経緯がある中で、今回、パレルモさんが選んでくださったことで、ついにガーデンカフェに東ティモールのコーヒーが登場することになりました。

焙煎度はシティローストでの提供となる予定です。
店頭販売はフルシティの予定なので、シティローストで味わっていただけるのはこのイベントのみになるかもしれません。
3連休で遠出されるかたも多いと思いますが、機会がありましたら、世界の料理と一緒にお楽しみいただけると嬉しいです。smile

コーヒーの飲み頃 (神戸マラソン向けコーヒーを早くも焙煎した理由)

今年はサブフォーブレンドに変わります。

いよいよ今週末は神戸マラソンですね。
天気が心配ですが、なんとか、ランナーの皆様には気持ちよく走っていただきたいものです。

そういう自分は、第一回から昨年まではずっと抽選に応募してましたが、2012年に1度当たっただけです。その時は大阪マラソンと神戸マラソンが同日開催だったので、少し当たりやすかったのだと思います。
結果は2時間57分とギリギリでしたがサブスリー(3時間以内)で完走することができました。一応、その結果があって、2013年,2014年とサブスリーブレンドなるものを店で提供したわけです。サブスリーを達成していない人がサブスリーブレンドなんて作っても全く説得力無いですもんね。経営したことのない人の経営コンサルティングみたいなもんです。

そんな、サブスリーブレンドですが、既にお伝えしましたように、今年はサブフォーブレンドに変わります。
また、今年は豆での販売は無く、当日早朝の無料ポットサービスのみです。豆の量は300gもあれば十分なので、サンプル焙煎用の小型焙煎機で既に昨日焙煎を終えました。(以下はその煎り上がりの瞬間の動画です。)
https://youtu.be/by5_D25bY8I

と書くと、「豆売りしないのに随分早く焙煎するんだな」と思われるかたもおられるかと思います。
昨日Facebookのほうでも簡単に書いたのですが、その理由は、コーヒーは一般的に焙煎直後より焙煎の2,3日後に入れたもののほうが美味しいと感じる方が多いからです。

焙煎直後は炭酸ガスの放出が激しすぎることが、成分の抽出を阻害するためと言われています。焙煎直後のコーヒーを挽いて湯をかけると、ボコボコ泡が出てきます。このように激しく炭酸ガスが出てくることによって、湯が粉に浸透することを妨げるようです。この状態で淹れたものを飲んでみると、シャバシャバした薄い印象のコーヒーになりがちです。
それで、この「コーヒーもうひとつだな」なんて思いつつも飲み続けてたら、次第に美味しく感じるようになってきたってこと、経験されているかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
次第に美味しくなるといっても、時間が経過するにつれて、酸化等による劣化は進みますし、香味も抜けていくので、2,3日後ぐらいを過ぎると、それ以降は劣えていきます。

そういうわけですので、今回のサブフォーブレンドは一番飲み頃の状態で提供したいと思い、昨日焙煎しました。お近くのランナーはぜひどうぞ。ただし、利尿作用などあるとも言われますので、ご自身の体調やレースの本気度なども勘案してお楽しみください。

 

TABLE FOR TWO 初入金しました

先月末をもって、Reiko Essence および Reiko をお買い上げいただいたお客様からお預かりしていた寄付金(1本につき20円)の合計が、TABLE FOR TWO への最低入金額(10,000円)を超えて、10,180円となりました。

早速ですが、本日付けで、10,180円を TABLE FOR TWO へ入金しましたので、ご報告します。

TABLE FOR TWO の仕組み
【TABLE FOR TWO プログラムの仕組み】
対象となる定食や食品をご購入いただくと、1食につき20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になります。
20円というのは、開発途上国の給食1食分の金額です。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られるという仕組みです。

ご購入後にどのように飲んでいただいたかわかりませんので、「ヘルシーメニュー」として健康に役立ったかは正直わかりません(^_^;)
でも、アフリカなどTABLE FOR TWOが支援している開発途上国の子ども達の給食 509 食分となることは間違いありません。ありがとうございます。

初入金と時を同じくして、Reiko が終了してしまいましたが、また何らかのTABLE FOR TWO対象商品を近日中に提供開始するつもりです。
もちろん、単に社会貢献になるだけでは無く、それを抜きにしても品質に納得していただけるものにするつもりですので、引き続きよろしくお願いします。

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パナマ ハートマン は「ややゆる」です

パナマ ハートマンお試しいただけましたでしょうか?

中米の自然乾燥式の豆らしい個性的な香りに、かなり好き嫌いが別れるご感想をいただいています。
好き嫌いが別れるということは、この独特の香りが苦手なかたも少なからずいらっしゃるということなのですが、当店では良くも悪くもこれがこの豆の特徴だと考えています。

このワイニーなどと表現される香りですが、実は通常ハンドピックで取り除く発酵豆という欠点豆が発する臭い(発酵臭)に結構似ています。
この臭いを発する豆が少しだけ混ざっていると悪者扱いですが、多く集まると高評価になってしまうというような印象を個人的には抱いています。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のような。

P1050423
写真ではわかりにくいかもしれませんが、当店の他のシングルの豆(ブレンドしていない豆)に比べると、やや色のバラツキがあります。これはわざとそうしています。

そのパナマ ハートマンにも醗酵豆と思われるものが混ざっているのですが、あまりこれを取り除きすぎると、個性が弱くなる気がして、他の豆より、ややゆるめのハンドピックをしています。
入試に例えると通常は70点で足切りなのを60点にオマケしている感じです。
だから、シングルのコーヒー豆(ブレンドしていないコーヒー豆)の中では、色のバラツキがやや多くみれると思います。

そんな、ややゆるコーヒー豆のパナマ ハートマンですが、当店では一番高価なコーヒー豆でもありますので、ご購入の前に遠慮無く試飲してみてください。

 

濃いコーヒー

strong coffee

【濃いコーヒーがいいんだけど】

「甘い」の次は「濃い」に行ってみたいと思います。

「濃いのがいいんだけど」とよくお聞きすることがあります。
店主もどちらかというと、あっさりしたコーヒーより濃いコーヒーが好みです。

似た表現に「コクがある」、「ボディがある」というのもありますが、前者は非常に曖昧で、人によって意味合いも違うように思います。
「ボディがある」は「濃い」とほぼ同じだと思いますが、今回は「濃い」で統一することにします。

strong coffee

【どういうコーヒーが濃いのか】

まず前提として、粉の量、挽き方、淹れ方は同じ条件とします。というのは、一般的に以下の法則があるからです。

・粉の量が多くなると濃くなる
・挽き方が細かくなると濃くなる
・湯温が高くなると濃くなる
・抽出時間が長くなると濃くなる

お客様が店側に聞きたいのは、上記ではなく、豆が持つポテンシャルとしての濃さだと思いますので、以下はそれについて書きます。

基本的に焙煎が進行するに連れて濃さは増してくるのですが、あまりに深く煎りすぎると逆に薄くなるように感じます。(「ボディを失う」と言ったりします。)
そういうわけで、イタリアンローストよりは、フルシティローストかフレンチローストぐらいのコーヒー豆が一番「濃い」を感じていただけると思います。
一番苦いのはイタリアンローストですが、「一番苦い」イコール「一番濃い」では無いということです。

「フルシティローストの中ではどれが濃いか?」については、産地の環境、収穫後の鮮度、品種などの影響があると言われていますが、一概にこうだとは言えません。
その時のラインナップの中でどれかぐらいはお答えできますので、聞いていただければと思います。

drip coffee

【抽出条件での調整は粉の量がオススメ】

なお、序盤に書きましたように、粉の量、挽き方、淹れ方によって濃く調整することは可能です。
ただ、粉の量を増やすのはいいのですが、挽き方、湯温、抽出時間による調整は不味い成分が出やすくなることにもつながるのでご注意ください。
抽出方法に合った条件(挽き方、湯温、抽出時間)にとどめておいて、濃さは粉の量で調整することをオススメします。

粉で濾す?

置き去り

【粉で濾す?】

コーヒーのペーパードリップで「粉で濾す」と言う表現を聞いたことありますでしょうか?

「”紙で濾す”の間違いでは?」と思われるかたもいらっしゃるかもと思い、説明記事を書いてみることにしました。

【まず思いつくのは「紙で濾す」】

「濾す」を辞書で引くと「液体などに混じったごみやかすを,布・紙・フィルターなどで取り除く」と出てきます。

ペーパードリップによるコーヒーの抽出では、コーヒーの粉と液体が混ざった状態になりますが、粉は紙で取り除かれて、液体だけが落ちます。これは「紙で濾す」です。

【もう1つが「粉で濾す」】

ドリップ抽出ではもうひとつの「濾す」があります。それが冒頭の「粉で濾す」です。

コーヒーの粉は多孔質になっていて、その一つ一つの部屋や壁にコーヒーの成分が存在しています。そして、その成分には美味しい成分もあれば不味い成分もあります。

コーヒー豆のハニカム構造
焙煎されたコーヒー豆は多孔質になっています。

当然、コーヒーを淹れる者としては、美味しい成分だけをカップの中に取り込みたいわけです。

しかし、不味い成分を紙で濾すことはできません。美味しい成分だけでなく不味い成分も紙を通過することができてしまいます。

じゃあ、どこで濾すかというと、コーヒーの「粉で濾す」のです。

粉から美味しい成分は溶かし出しつつも、不味い成分は粉に置き去りにするのが、「粉で濾す」ということです。

置き去り
不味い成分を置き去りにします。

「紙で濾す」のは紙が勝手にやってくれるので、意識すべきは「粉で濾す」のほうです。

「美味しい成分だけ溶かし出して、不味い成分は置き去りにする」
そうイメージしながら淹れると、なんとなく淹れるより楽しんでいただけると思います。
「美味しくなあれ、美味しくなあれ、まずいのは入っちゃやーよ・・・^^;」
そんな感じで、ぜひやってみてください。I can do!

ミルクに合うコーヒーとは

ミルク&コーヒー

ミルクに合うコーヒー。これは「酸味の少ないコーヒー」「アイスコーヒー用(サマーシーズン)」と並んで、当店では最も多いリクエストの一つです。

フレッシュを1ポーションだけ入れるのでは無く、カフェオレやカフェラテのように牛乳が全体の半部以上になるぐらい入れるとして話を進めます。

【なにはともあれ焙煎度】

この場合も焙煎度で選んでいただくといいと思います。

ミルクに負けない苦さがあるコーヒーということで、深煎りのコーヒーが良いと思います。
個人的にはフレンチ、イタリアンといった極深煎りがベストと思うのですが、一般のお客様や当店の豆を使っていいただいている飲食店様の声では、フルシティが一番好評のようです。

なので、最近は「ミルクに合うコーヒー」をお求めのお客様にはフルシティをオススメするようにしています。(いちオッサンの主観で推してもしょうがないので^^;)

まずはフルシティで試して、苦味が足りなければフレンチやイタリアン、苦すぎるようならシティというように二回目で調整していただければと思います。

【決めた焙煎度の中から何を選ぶか】

そして次のステップは「決めた焙煎度の中からどれを選ぶか?」ということになります。
ミルクをたっぷり入れると、コーヒーそのものの風味の違いはマスクされわかりにくくなってきます。したがって、コスパを考えると一番お求めやすい価格のものがオススメになります。こう言うと身も蓋もないですが、「あまり差が出ないのならお買得なので良いのでは」とうことです。当店の場合は各種ブレンドがそれになります。
「たまには、いつもと違った風味のカフェオレを」という場合は、当店のライナップでしたら、エチオピア イルガチャフィなどは、極深煎りにしても、ゼリーにしても、カフェラテにしても、個性的な香りが残りますので、いい選択肢だと思います。

これから寒くなってくると、ミルクたっぷりのコーヒーはホカホカしていいですよね!
ミルクのベストパートナーたるコーヒー豆を見つけてください。
ミルク&コーヒー