当店のベーグルは一般的なベーグルと少し形が違っています。
上から見えると小ぶりですが、そのくせ、横から見ると高さが少し高いのが特徴です。
整形がヘタクソだからこうなっているのでは無く、これには理由があるんです。
まず全体的なボリュームについてはあまり大きく(重く)したくありませんでした。
本場NYのベーグルのように180gとかあるのは、成人1食分としては炭水化物の摂り過ぎだと思います。
パンを製造・販売する立場のものが売上減少につながるような事を言うのも変かもしれませんが、お客様には不必要に多くは食べていただきたくないと思っています。
そういうところから、1個あたり100g強といったボリュームになってます。
ただそこで問題なのは、ボリュームを抑えるからといってそのまま全体的に縮小したような形にすると、ベーグル特有のムギュッとつまった食感が失われてしまうことです。
それをなんとか生地の太さがあまり細くならないようにしようとすると、自然と冒頭のようなシェイプになるわけです。
穴も小さくする必要があるので、NYのお店でよくやられてるような片手に生地をまきつけて転がして閉じるような整形はできません。
そのため整形に時間がかかり多くは作れませんが、コーヒー豆屋なのでベーグルは少量でもいいと思っています。
それよりは納得のいくものを作りたいと思います。