黒糖くるみベーグル、マスコバドレーズンベーグルの真実

昨日、アースデイ神戸へご来店いただいたかたありがとうございました。
開店時間が遅くなり、また開店後バタバタしてホットコーヒー等の提供がスムーズにできず申し訳ございませんでした。
また、実店舗休業中のため、ご不便・ご迷惑をおかけしましたかたにおかれましては、申し訳ございませんでした。
本日(5/5)もアースデイ神戸です。天気が悪そうですが、粛々と営業しておりますので、よろしくお願いします。

さて、思わせぶりな件名についてですが、アースデイ神戸で販売している黒糖くるみと、実店舗では販売しているマスコバドレーズンのベーグルのフェアトレードの原材料についてです。

この2商品、POPなどでマスコバド糖(ATJさんが支援するフィリピンのフェアトレード黒砂糖 )の使用をPRしていますが、実はFLO認証ラベルのイギリス・メリディアン社のモラセスも併用しています。

当初はマスコバド糖だけで商品開発していたのですが、色合い、風味を調整する過程で、FLO認証のモラセスとコラボさせることにしました。

日本のフェアトレードには主に認証型と提携型があります。
(いろいろ分け方があるのですが、ここではタンザニア ルカニ村のコーヒーでお世話になっている京都大学 辻村教授の著書「農業を買い支える仕組み」の方式を採用しています。)
マスコバド糖は後者の典型、モラセスは前者の典型といっていいと思います。
この両者は、私が見る限り、協力してフェアトレードを広めるというようよりも、むしろ対立しているように見えます。
また、輸入元だけでなく、販売チャネルも、認証型のみを取り扱うスーパー、提携型のみを取り扱うフェアトレードショップ(WFTO認証団体の商品は扱っていることが多い)、といったように分かれていることが多いのです。

「では、当店は?」ですが、ハイブリッド、いいとこどりでいきたいと思います。
現地で支援していて、生産者の顔やフェアトレードの効果が伝わってくる提携型を強く応援したいですが、今の国内の普及度、少ない商品数では淘汰している場合では無いです。そもそも、一般的なスペシャルティコーヒーや、スタンダードのコーヒーも扱っている当店が、「フェアトレードに関しては提携型のみ扱います」ってナンセンスです。
これからも、品質の良いものであれば、区分にとらわれすぎることなく、採用・紹介していきたいと思います。

そんなスタンスを具現化している、黒糖くるみマスコバドレーズンをよろしくお願いします。

マスコバド糖(提携型)とFLOモラセス(認証型)