いつも完成品ばかりなので、今日はオリジナルの和菓子アレンジを紹介してみようと思います。
その名は「かしあ餅」。
【かしあ餅の開発経緯】
大阪時代に最も気に入ってた和菓子が肉桂餅(にっきもち)という餅物です。
本当に好きで、自宅用にはもちろん、手土産などにも利用していました。
でも神戸に引っ越して店を始めてからは、なかなか大阪まで行けません。
「似た和菓子を」と思っても、神戸の和菓子屋さんではシナモン系の和菓子を見た事もありません。
強いて挙げると、三宮駅などで売られている、京都の生八ツ橋ぐらいでしょうか。
それならばと編み出したのが、大福餅にカシア をふりかけた「かしあ餅」です。
いわゆるひとつの「口内調味」というやつですね。
【かしあ餅のカシア】
カシアは正確にはセイロンシナモンとは別のスパイスですが、三宮、北野あたりのスパイス屋さんで「シナモン」として売られているのは、ほとんどこのカシアです。
両方とも取り扱っておられるのは、神戸スパイスさんぐらいではないかと思います。
廉価版シナモンといった感のあるカシアですが、セイロンシナモンと比較して、刺激と香りが強く、大福のトッピングとしては、むしろカシアのほうが向いているように思います。
古くからインド人コミュニティが発達し、香りの良いスパイスが低価格で手に入る、神戸の地の利を活かしたアレンジと言えるではないでしょうか。
この傑作を、これまた大好きな和菓子「柏餅(かしわもち)」になぞらえて、「かしあ餅」と名付けました。
【エピローグ】
「肉桂餅、食べた事無いし・・・」って方も生八ツ橋が好きなら、この「かしあ餅」も、きっと気に入っていただけると思いますよ~☕