コーヒーセッションでカッピングはやらないんですか?という声をたまにいただきます。
神戸ではあまりやってるところがないようなのですが、東京などでは結構あちこちの自家焙煎のカフェなどでカッピング体験教室みたいなことをやっています。
当店はというと特にやる予定はありません m(__)m
1) カッピングとは
ご存知ないかたもいらっしゃると思いますので、超簡単に説明しますと、世界共通の条件&手順&評価基準でコーヒー豆の品質をチェックすることです。
具体的にどういうことをやるかというと、だいぶはしょってますが、中煎り程度に焙煎した豆を挽いて、湯に浸して、一定時間放置した後に、スプーンですすって香味を評価します。
(香りは粉の状態でも嗅ぎます。)
これを世界統一の基準に従って実施することで、品質を共通言語で語ることができるわけです。
2) カッピングが必要なのは
以上のようなカッピングが必要なのは誰でしょうか?
コーヒー関係者の立場ごとに考えてみます。
①産地の人
栽培&加工した生豆の品質管理や、バイヤーとの折衝のために有用だと思います。
②産地から買い付ける人
品質に見合ったものを適正価格で買い付けるために有用だと思います。
③焙煎する人
焙煎した豆の香味を評価することは必要です。
また、商社などから生豆を仕入れるときに、事前にサンプルを取り寄せて、香味を評価したいようなケースもあると思います。
しかし、それは共通言語である必要は無く、自分に適した方法で良いと思います。
④抽出する人
プロやマニアなら抽出液の香味を評価して記録するようなケースはあるかもしれませんが、普通に抽出した液の評価ですので、それはカッピングではありません。
一般の人にはなおさら不要だと思います。
以上のように、当店のような焙煎する立場でも無くて良い、抽出するみなさんにいたっては全く要らないと当店では考えています。
①や②の人たちの真似事をしたいというなら話は別ですが、美味しいコーヒーを味わうという目的においては要らないと思いますので、当店のコーヒーセッションに組み込まれることはありません。
わざわざスプーンでズルズル音を立ててすすったりせず、お気に入りのカップでゆったりと味わってください ( ´∀`)つc□~