World Egg Day (10/10) イベントのお知らせ

またまた、ニュースレター以外でのお知らせが遅れてしまいました。申し訳ございません。

明後日10/10(金)の World Egg Day にコーヒー豆をお買い上げいただいたかたに、ゆで卵を1個プレゼント(限定30個)するイベントを開催します。

喫茶店モーニングの世代のかたなら、「ホットコーヒーに一番合うのはやっぱりゆで卵だ!」ってかたも多いのでは無いでしょうか?自分もそのクチです。
小学生の頃、父に週一ぐらいでモーニングに連れて行かれていたので、今でもゆで卵が入った口にコーヒーを流し込んで、口の中でからめて味わうのが大好きなんです。
今ではモーニングといっても、コーヒー1杯の代金でゆで卵がついてくる店は残念ながらほとんどありません。やや代金を上乗せしたモーニングセットとしての提供がほとんだと思います。
そんな残念な思いをくんで、エッグデー限定ですが、ゆで卵を無料でお付けすることを企画しました。
当店はホットコーヒー(液体)は提供できませんので、ぜひ、お買い上げいただいたコーヒー豆を職場やご自宅で淹れて、ゆで卵とセットでお楽しみください。

10月の第2金曜日は World Egg Day です。

コーヒーの価格が上昇傾向です

暑い夏が過ぎ、いよいよコーヒーシーズンが到来しつつありますが、それに水を差すかのようにコーヒーの価格は上昇傾向です。

UCCは11月から家庭用レギュラーコーヒー豆60製品を25%値上げすると発表しています。
スターバックスも10月から乳製品を使用したコーヒードリンクを10円から30円値上げするそうです。

生豆価格の高騰(昨年の倍ぐらいまで上昇中)に加え、円安、スターバックスの場合は乳製品の原価アップが理由とのことです。

当店は今のところは値上げは予定しておりません。むしろ、昨日から「今月の特豆」の名目で定番商品であるエチオピアインドネシアの価格を40円/100g下げたところですので、できるだけ今の価格で粘りたいところです。

スーパー等で売られている大手企業の低価格コーヒー豆との価格差が縮まることが、低価格重視でそういうコーヒーを選んでいたかたに当店のコーヒーに目を向けていただける機会が増えることにつながればと、少し期待しているのですがどうでしょうか。

さて、今月から3プライスに分かれることになりましたので、POPの色も3色に分けることにしました。
青が520円/100g, 生成りが480円/100g, 白色が440円/100g です。少しでもわかりやすくなっていれば幸いです。

新しくなったPOPです。
外国人のお客様もいらっしゃるので、日英両対応にしています。日本語表記は裏面にあります。

コーヒー豆あります

当店の悩み事として、コーヒー豆屋と認識していただけない (^^;) というのがあります。
初めてのお客様に、ベーグル屋やカフェと思われてしまうことが多々あります。

入口を入って正面にベーグルが並んでいて、コーヒー豆はその右になります。
ただでさえ「人の視線は左に偏り右側には目が行きにくい」という特性があるのに、コーヒー豆は小瓶で展示しているだけなので、コーヒー豆を売っていると認知されにくいのも当然です。

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しかし、コーヒー豆を小瓶で展示しているのにはワケがあります。

それは、焙煎豆は水分や酸素の影響以外に、光や温度によっても変質(品質劣化)することが報告されているからです。

油脂分の酸化変質の指標の1つであるPOV(過酸化物価)に対する光の影響は大きく、1ヶ月の蛍光灯下で保存した場合、暗所で保存した場合の2倍弱になるとの報告があります。

また、温度については、おおまかに10℃上がると変質は2倍速くなると言われています。

これらをふまえると、焙煎後のコーヒー豆は、日光やシーリングライトの照射は極力さけて保管したほうがベターということになります。
水分や酸素の影響と比べると小さいものかもしれませんが、善処するにこしたことはありません。そこで、当店ではサンプル用として数十グラムだけを小瓶に入れて棚に展示し、残りの販売用は扉のついたキャビネットに収納するという形をとっています。

品質保持の面ではメリットがあるのですが、デメリットはコーヒー豆屋とわかってもらいにくいことです。

販促の面では、大きなガラス瓶や樽にコーヒー豆をあふれんばかりに入れて、大いに「コーヒー豆ありますよ!」とアピールするのが良いのでしょうが、それで品質を犠牲にするのはいただけないと思います。当面はこのままのスタイルで続けたいと思います。

「コーヒー豆あります」ので、よろしくお願いします。

ナチュラルの特徴

お待たせしました。SOLD OUT になっていました珈琲豆ペーパーウェイトが入荷しました。
今回はナチュラルもあります!

珈琲豆ペーパーウェイト

どれかナチュラルかわかりますか?

正解は手前右です。

他の2つと違う点があるのですが、何でしょうか?

それはセンターカット(豆中央を縦断する線)が黒っぽく見えることです。これがナチュラルの焙煎豆を見分ける特徴となります。

黒っぽく見える理由について、「ウォッシュトはセンターカットにあるシルバースキンが残るが、ナチュラルの場合はそれが焼けて無くなってしまうため」という説明を見ることがあるのですが、これはどうなんでしょうか。

焙煎後のナチュラルの豆とにらめっこしてると、シルバースキンが焼けてなくなっているのでは無く、シルバースキンが褐色化した状態で残っていて、それが黒っぽく見えているのがわかります。

ナチュラル方式では、果肉やミューシレージ(ネバネバしたヌメリ)がついたままの状態で乾燥され、そのまま脱殻されます。
そのため、ショ糖など褐色化反応の元になる成分が、センターカット部分のシルバースキンに染みこんでいて、精製後も残っていると思われます。
それゆえ、焙煎するとメイラード反応等によって褐色化し、その結果、焙煎豆のセンターカットが黒っぽく見えるんじゃないかなと思います。

「思われます」「思います」ばかりですね。すみません。(^^;)

それはさておき、お時間のある時でしたら、粉に挽く前に、少しの間、焙煎豆を見つめてみてはいかがでしょうか。
お選びになったコーヒー豆によって、特徴があって、面白いと思いますよ。

あ、ペーパーウェイトよろしくお願いします!

コーヒーは連携プレー(役割分担)でいきましょう

コーヒー業界団体脱退で騒がれているネスレさんですが、海外ではこんな素敵な写真をアップしてくれました。

焙煎後のコーヒー豆(粉)

何だかわかりますか?

焙煎したコーヒー豆を挽いた粉の拡大写真です。焙煎後のコーヒー豆はこのような多孔質のハニカム構造になっています。
よく見れば、空洞の壁に褐色のコーヒーの成分らしきものがくっついているのが見てとれると思います。

生豆を加熱することで、化学反応によってコーヒーの成分をつくり、それを繊維質が破壊されてできたハニカム構造の部屋の壁に浮き立たせるところまでが、当店のタスク

壁にくっついたコーヒーの成分をお湯に溶かしだすのは、みなさまのタスクです。

連携プレーでお気に入りの一杯につなげていきましょう。

イワキウォータードリップサーバのガラス部分の代替品を見つけました

そろそろシーズンオフに入ろうとしているイワキウォータドリップサーバーですが、ガラス容器を割ってしまった人のため代替品をやっとこさ見つけました!

そんな人いねーよ、と言われそうですが、うちのお客様に2人もいらっしゃるんです。(^^;)
純正品はパーツ単位では取り寄せできないので、一式買い直しになるんですよね。DURALEXのような強化ガラスにしてくれればいいのにと思うのは自分だけでしょうか?

サイズを測れば直径が9cmから11cmの間で, 高さ16cm以上の円柱形の容器があればなんとかなりそうなことはわかるんですが、これを満たす適当な代替品を見つけれずにいたんです。

やっと見つけたのはこちら。ダイソーの水差し(COLOR LIFE)です。

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深さが浅すぎるとドリップされたコーヒーに粉が浸かってしまうんですが、これは、ほら、ちょうどいい感じでしょ。

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これで、本体ごと買い替えなくても、末永く活躍してくれること間違い無しですね!

一点、ガラスと違って軽いので、こかさないように気をつけて下さい。

ちなみに、三宮では阪急オアシスの店舗では無く、スポワの上の店舗まで行かないと置いて無さそうでした。(2014年9月中旬時点)

P.S.  最近「スポワ」じゃ通じないんでしょうか?昔はスポーツワールドを略してスポワって言ってたもんですが。

コーヒーの粉に湯をかけても膨らまないのはなぜ?

今日は昨日のコーヒーセッションでお問い合わせいただいた内容をシェアすることにしました。

Q.
「ペーパードリップで粉にお湯をかけても(今日やった時みたいに)膨らまないのはなぜでしょうか?」

A.
まず膨らむ仕組みを説明させていただきます。
焙煎後のコーヒー豆はハニカム構造といって蜂の巣のような空洞だらけの多孔質の構造になっています。
0.01mmぐらいの小さな空洞なので、コーヒー豆を挽いて粉にしても1つの粉に数百個の空洞が残ります。
この小さな部屋に焙煎によって発生する炭酸ガスがたまります。
ペーパードリップで湯をかけると、湯がこの空洞に入り、先客の炭酸ガスは押し出されて上がってきます。これによって、粉面が押しあげられて膨らみます。

では、「膨らまない」のはどういう時か。
以下の3つが考えられます。

(1)焙煎後かなり時間がたって鮮度が落ちているコーヒーで、炭酸ガスを放出し切っている
(2)浅煎りのため、空洞がまだ十分形成されていない上、炭酸ガスの発生も少ない
(3)極細挽きで、空砲がほとんど破壊されて無くなってしまっている (この場合は、膨らまない以前に、湯が浸透せずに粉の上を流れてしまうこともあります)

ほとんどの場合は(1)に該当していると思います。

なお、この膨らみはペーパードリップによる透過法では無くてはならないものです。透過法はこの膨らみによって形成された透過層(※)に湯を繰り返し通過させることで、コーヒーの成分を湯に溶かし出す仕組みだからです。
膨らまなかったり、逆に陥没して減っこんだりするような状況では、透過法のロジックが破綻してしまいます。
透過層

「うちはドリップで淹れないから膨らまなくても平気?」
そうでもないです。たしかに、膨らまないこと自体はフレンチプレス、エスプレッソといった抽出方法には悪影響は無いかもしれません。しかし、膨らまないということは炭酸ガスと一緒に香りも抜けてしまっていることになります。
さらに、そのような鮮度の悪いコーヒー豆なら、既に酸敗して味が変わってしまっていたり、酸化臭を発してしまっていることも往々にしてあります。

ドリップ(透過法)で淹れるかたも、そうでないかたも、お湯をかけた時に膨らむかどうかは、そのコーヒー豆が賞味期限内かどうかを判断する目安となります。

いかがでしたでしょうか。
今後も、問い合わせをいただくことが多い事柄については、シェアしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

※透過層・・・これまで濾過層と言ってましたが、透過層に呼び方を改めました。数年前に読んだコーヒー本での名称「濾過層」をこれまで使っていたわけですが、考えてみると濾過しているのはペーパーフィルタのほうであって粉の層では無いので改めました。前々回以前にご参加いただいたかたには混乱を招く変更で申し訳ございません。指しているものは同じです。