カンタ!ティモール上映会 (5月17日フォアベルクホール)

5月17日にカンタ!ティモールの上映会が開催されますので、お知らせします。詳細はPDFを参照ください。印刷した紙も店内に置いてます。

一昨年、昨年と、上映会にご参加のかたへ東ティモールのフェアトレードコーヒーを提供してきましたが、今回はコーヒーの提供予定はありません。
単に三宮で開催されるイベントですので当店のお客様で関心のあるかたにお知らせしようと思いました。

欧米諸国がフェアトレードで途上国を支援するのは、植民地時代に自分たちが楽しむためのコーヒーやカカオを、植民地で無理やり栽培させたりしたことへの罪滅ぼし的な要素が多分にあると思います。
だからフェアトレード商品のシェアも高く市民権を得ているのだと思います。

一方、直接、なにか良くないことをやらかしたわけでも無い日本では、フェアトレードと聞いても「なんで自分が?」となって、なかなか広まらないのだと思います。

そういう意味では、この東ティモールという国に対しては、結構なことを日本はやらかしてしまったと、思います。
「どんなことをやらかしたか?」については映画を観てみて下さい。

以上、上映会の紹介でした。m(__)m

Canta! Timor (カンタ!ティモール)

When and where did coffee meet bagels?

ウィーン包囲網

当店の名前は “Coffee meets Bagels” です。アメリカの出会い系サイト “Coffee meets Bagel” と良く間違えられますが、”Bagels”と複数形になっています。

ところで今回は、コーヒーはいつベーグルと出会ったのか (When and where did coffee meet bagels?) について調べてみましたので、それを記事に書くことにしました。

コーヒートベーグル、このゴールデンコンビはいつどこで出会ったのでしょうか?

結論から先に言いますと、17世紀終わり頃のヨーロッパと考えられます。

この結論につながるイベントが1683年の第二次ウィーン包囲です。
オスマン軍は神聖ローマ皇帝の居城だったウィーンを攻め落とそうと大軍で包囲したものの、おそまつな作戦により戦いは長期化します。最後は反オスマン帝国を掲げて結集したヨーロッパ連合軍によって包囲を打ち破られるという敗北に終わります。

この時敗走したオスマン軍が残した物の中にあったコーヒー豆をウィーン市民が見つけ、ウィーンにコーヒー文化が広まったと言われています。
(ちなみに、この時ウィーンに初めて出来たカフェの名前がブルーボトルです。)

また、連合軍勝利の立役者となったポーランド国王ヤン3世に感謝の意を込め、ウィーンのユダヤ人パン屋達が馬の「あぶみ」の形をしたこのパンを献上したのがベーグルの始まりであるとの言い伝えがあります。

後者のベーグル発祥の言い伝えについては信憑性が微妙で、14世紀頃のポーランドで生まれたという説もありますが、いずれにせよ、17世紀終盤のヨーロッパでコーヒーとベーグルが出会ったのは大体合ってそうです。

ベーグルといえば現在ではニューヨーク、モントリオールが有名ですが、元はヨーロッパで生まれ発展したもので、アメリカ大陸に渡る前に既にコーヒーとは出会っていたということになります。

以上、ほとんどの人にとってどうでもいい話でした。(^^;)
最後までお目通しいただき、ありがとうございます!

ウィーン包囲
ウィーン包囲

コーヒー関連フォントのまとめ

コーヒーに関連したPOPやメニュー等をパソコンで作る時に使えそうなフォントの中から、フリーのものを厳選して紹介させていただきます。
※フリーと言っても、商用は不可のものもありますので、ご注意下さい。

Coffee Mugs
WS000003

coffee beans
WS000005

Mmmm Coffee
WS000007

KR Morning Must! ※商用不可
WS000004

KR Coffee To Go ※商用不可
WS000006

AEZ mmm caffeine ※商用不可
WS000008

Have a break ※商用不可
WS000009

KR Coffee Love ※商用不可
WS000015

Coffee House ※商用不可
WS000016

当店では「商用不可」は使えませんので、Coffee Mugs と coffee beans を使わせていただいてます。
Mmmm Coffee はちゃんと大文字・小文字の区別があって、大文字は湯気が出てるのが面白いので、何かの機会に使ってみたいと思っています。

以上、コーヒー関連フリーフォントの紹介でした。

シティローストのオススメ抽出条件を変更します m(_ _)m

高め短め組と低め長め組のボーダーがずれます

当店ではコーヒー豆のPOPに、一応の参考としてペーパードリップで淹れるときの抽出条件を記載しております。
シティローストの抽出条件の記載内容を変更します

この記載を下記のとおり変更することにしました。

【これまで】

●焙煎度がミディアム、ハイの場合
・湯温: 90~85度
・抽出時間: 2分30秒~3分

●焙煎度がシティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンの場合
・湯温: 85~80度
・抽出時間: 3分~3分30秒

【今後】

●焙煎度がミディアム、ハイ、シティの場合
・湯温: 90~85度
・抽出時間: 2分30秒~3分

●焙煎度がフルシティ、フレンチ、イタリアンの場合
・湯温: 85~80度
・抽出時間: 3分~3分30秒

何が変わったかというと、シティローストの抽出条件が変わりました。

シティローストのオススメ抽出条件を変更します。
【高め短め組】と【低め長め組】のボーダーを右にひとつずらすニャー

シティローストは中煎りと深煎りの間ぐらいの焙煎度です。
これまでは渋みを出さないことよりも、ボディ感を出すことを重視して、【低め長め組】に含めておりました。
しかし、コーヒーセッションなどでお客様の声を聞いていると比較的短時間で抽出したものを好まれるかたのほうが多いようでしたので、【高め短め組】に移籍させることにしました。

ベーグルは「これが当店の食感&味です」と主観でいいと思ってるのですが、コーヒー豆は客観性を大事にしたいと思っています。当店は液体を売るカフェではありませんので。

そういうわけで、シティローストのPOPにおいて、抽出条件の記載内容がこれまでと変わりますが、ご了承お願いします。

あくまで参考情報ですので、みなさまがご家庭で淹れる時はこれを基点にお好みに合わせて調整していただければと思います。

コーヒー蒸らしの30秒を時計やストップウォッチにたよらずカウントする方法

蒸らしは30秒が適当です。

コーヒーをドリップで淹れる場合、蒸らし時間は30秒が適当とされています。
これはいいかげんな数値では無く、大学での実験結果などから、これより短くても長くても抽出の効率が落ちることが報告されています。
蒸らしは30秒が適当です。

しかし、「時計やストップウォッチとにらめっこしながら淹れるのはちょっと・・・」というかたもいらっしゃると思います。
リラックスしたい時なんかは肩肘はらずにゆるーく淹れたいですよね。その気持ちはよくわかります。
そこで、今回は時計やストップウォッチが無くてもざっくり30秒を計れる簡単な方法を紹介したいと思います。

方法は簡単。
ナタリー・コールのコーヒータイムを口ずさむだけです。

口ずさむのは冒頭の以下の部分です。

Coffee time
My dreamy friend, it’s coffee time
Let’s listen to some jazz and rhyme
And have a cup of coffee

Let me show
A little coffee house I know
Where all the new bohemians go
To have a cup of coffee

歌っている時間だけだと27秒ですが、蒸らしの注湯が終わってから歌い始めるまでと、歌い終わってから次の注湯までに少しディレイができるので、トータルでちょうど30秒ぐらいになります。
簡単にできて、英語学習(?)にもなって、何より、これからコーヒーを淹れようってシチューエーションにぴったりの曲なのが良くないでしょうか?
ぜひお試しを!

 

ハリオ V60 ドリッパーを使った氷出しコーヒーの作り方

桜の時期が終われば、コーヒーはアイスドリンクの時期を迎えます。
シーズン到来に先駆け、アイスオレ、アイスコーヒーなどに便利な濃厚コーヒーを氷出しで作る方法をまとめることにしました。

(必要な道具)
・ハリオ V60ドリッパー 6杯用 (VD-3T) とペーパーフィルタ
・抽出されたコーヒーを蓄えるポット
・粉を混ぜるのにつかう器とスプーン

(材料)
・深煎りのコーヒーの粉50g
※焙煎度はイタリアンローストかフレンチローストぐらい、挽き方は細挽き(当店なら「1」)がオススメです。
・氷 300g
・少量の水

(作り方)
(1) コーヒーの粉に少量の水を加えてかきまぜます。水は粉がまとまってひと塊になるの必要な程度の量を入れます。
子供の頃、泥団子を作って遊んだことはありますでしょうか?泥団子を作る時に土に水を加えて混ぜる感じです。

泥団子をつくる感じで粉をまとめます。
泥団子をつくる感じで粉をまとめます。

(2) ドリッパーにペーパーをセットし、(1)できたものを移します。上表面を平らにならします。

平にします。
平にします。

(3) 氷を300g入れます。ちょうどドリッパーから氷がこぼれない程度に氷が積みあがると思います。

ちょうどいい感じで300gの氷が入ります。
ちょうどいい感じで300gの氷が入ります。

(4) 後は待つだけです。次第に氷が溶けて、点滴が始まります。全て落ちきる時間は、部屋や氷の状況により変わります。今回は室温約20度で7時間程度かかりました。
寝る前にセットして、起きたら終わっているというスケジュールを組むといいと思います。

完了しますた!

できあがり量は250~280mlぐらいになります。量によって濃さも変わりますので、味を見ながら、牛乳、豆乳、水などで割ってください。1回で50ml使うとしても5杯分にはなりますから、普通の水出し(ドリップじゃないやつ)と比べると効率はいいです。
薄めずにそのままアイスクリーム等にかけるのも美味しいと思います。

他のドリッパーでもできると思いますが、小さいドリッパーの場合は氷が多くは入らないので、途中で入れ足さなければいけないかもしれません。何回かやれば普段お使いのドリッパーでの手順は作れると思いますので、6杯用V60ドリッパー(VD-3T)が無くてもトライしてみてください。

当店では6杯用V60ドリッパー(VD-3T)は現在取り扱っておりませんので、一応、以下にamazonのアフィリエイトリンクを貼っておきます。(^^)
現時点で600円ぐらいですね。

ハリオ V60 透明 ドリッパー 03 クリア VD-3T
ハリオ
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初ギシルは雲南産

ギシルの元

今日は定休日だったので、家でギシル(qishr)というコーヒーの殻からつくるお茶を淹れて飲んでみました。

当店で昨年の春節に焙煎・販売した中国・雲南省のコーヒー「粋」を飲んで、雲南のコーヒーに興味を持ち、なんと雲南に渡ってコーヒーの生産に携わっている、ものすごい行動力を持ったSさんという女性がいらっしゃいます。

そのSさんが最近日本に一時帰国されて、当店に立ち寄ってくださった際に、ギシルをいただきました。

コーヒーの故郷とも言われるイエメンでは、今日2種類のコーヒーが飲まれているそうです。
1つがコーヒー豆を挽いた粉から作られる「ブン」。
そしてもう1つが、コーヒーの実からコーヒー豆を取り出した殻から作られる「ギシル」です。

ギシルの元
夕陽が当たった状態で撮ったので色合いが変になってしまいました。

コーヒー豆は高価で取引される輸出用に回されるため、イエメンでのシェアはギシルのほうが多いそうです。

淹れ方は簡単で、ハーブや砂糖と一緒に煮だしたものを濾すだけです。

小鍋で煮出すだけです。
小鍋で煮出すだけです。

Sさんから「雲南小粒珈琲花蜜」という雲南のコーヒーの花から集められたハチミツをいただいていたので、今回はそれを砂糖の代わりに使うことにしました。この珈琲花蜜ですが、それ単体でもゼラニウムのような華やかな香りを発していたので、さらにハーブを加えることはしませんでした。

コーヒーの花から集めたハチミツです。
コーヒーの花から集めたハチミツです。

初めて飲むギシルは、色といい風味といいローズヒップティー(ハイビスカスが入ってないやつ)を思わせるような印象を持ったのですが、一緒に飲んだ人は「全く違う」と言っておりました。(^_^;)

ギシル
ギシルコーヒーの出来上がりです。紅茶やローズヒップティーのような赤い色です。

唯一飲んだギシルが雲南なので一般的なイエメンのものと比較してどうとかはわからないです。
抽出液より前に、材料の時点で生豆の加工方式が雲南はウォッシュトなのでパーチメント(下図の4)が混ざってないけど、イエメンはナチュラルだからパーチメントも混ざっている、とかいった物理的な違いもあるのかもしれません。

Coffee_Bean_Structure.svg

ネットを見ると、ギシルを出しているカフェなどもあるようですので、ご興味がありましたら一度試してみてはいかがでしょうか。(オススメしているわけではないですよ。)

個人的にはカフェより中華料理屋のドリンクメニューに雲南のコーヒーやギシルがあったら面白いと思います。どのお店も「右へ倣え」といった感じで烏龍茶やジャスミン茶があるだけなので。