Room for milk

「Room for milk」ってご存知でしょうか?
海外のカフェなどでコーヒーをオーダーした時に、店員さんから「ルフォミ?」みたいな感じで早口で尋ねられ、「なんのこっちゃ?」と思ったことないですか?
これは「Room for milk?」つまり、ミルクを追加するためのスペースをカップ上部に空けておくかどうかを聞いています。
よく日本人は質問の意味が理解できていないのに「YES」と言ってしまいがちですが、このケースでは注意して下さい。
適当に「YES]と答えてしまうと、コーヒーの量を減らされてしまいますよ。たまたまミルクをたっぷる入れるつもりだったなら結果オーライですが。

前置きが長くなりましたが、当店のコーヒーゼリーにはこの Room for milk が確保してあります。
コーヒーと違ってゼリーはその場で量を減らしたりできないので当然ですよね。
ご要望があればクリーム(コーヒーフレッシュ)をお付けしていますが、オススメは自宅に戻られたらご自分でこの Room for milk にあふれんばかりの牛乳を入れて召し上がっていただく方法です。
こちらがお付けできるクリームはよくある乳成分が全く使われていないタイプ(non-dairy cream)ですので、トランス脂肪酸がどうとか気にされるかたには特に牛乳をオススメします。
Room for milk?

コーヒー豆の加工方式 (5) パルプドナチュラル (Pulped Natural)

パルプドナチュラルではぬめり(ミューシレージ)が残った状態で乾燥させます。

本日より販売開始したブラジル ボンジャルディンはパルプドナチュラルという方式で加工・精製された生豆を当店で焙煎したものです。
ナチュラル、ウォッシュド、スマトラ式とコーヒー豆加工方式の説明を続けてきましたが、パルプドナチュラルはまだでしたので、紹介させていただきます。
パーチメント、ミューシレージいった用語は初回記事をご参照下さい。

パルプドナチュラルの方式では以下のプロセスでコーヒーチェリーから生豆へと加工されます。

  1. 収穫
    まずは赤く熟したチェリーを摘み取る
  2. 果肉除去
    チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去する
  3. 乾燥
    ぬめり(ミューシレージ)のついたままのパーチメントコーヒーをそのまま乾燥する
  4. 脱殻
    十分に乾燥してカリカリになったところを脱殻する

 

パルプドナチュラルはブラジルで開発された方式です。
伝統的なナチュラルと比較し、果肉除去のプロセスで異物や不良豆が取り除かれるため、精製度を高められるというメリットがあります。
また、果肉がついたまま乾燥させるナチュラルと、ミューシレージのみが付着した状態で乾燥させるパルプドナチュラルでは、風味の質にも差が出てきます。

パルプドナチュラルではぬめり(ミューシレージ)が残った状態で乾燥させます。

新コーヒー豆: ブラジル ボンジャルディン 販売開始(8/15~)のお知らせ

本日(8月15日)から、ドンマイブラジルフェア第二弾として、ブラジルのコーヒー豆 「ボンジャルディン」を販売開始します。
焙煎度はシティローストで、終売しましたグァテマラ ラ・クプラとの入替えになります。

ローソンでお馴染み(^^;)のブルボンアマレロ(イエローブルボン)種のコーヒーです。
ご覧のとおり、黄色いチェリーが特徴です。
これは、赤く熟する前に摘んでしまったのではなく、完熟の状態でも黄色い品種です。
緑と黄色がブラジル国旗みたいで、ブラジルのコーヒーに合っているのではないでしょうか。
よろしければ、お試し下さい。

ブルボンアマレロ(イエローブルボン)

コーヒーの生産地毎の旬

ネット全盛の世の中ですが、まだまだテレビの影響は大きいですね。
先週放送の「こんなところに日本人」をご覧になったかたから、毎日のように東ティモール/レテフォホの問い合わせをいただいています。
しかし、残念ながら現在当店にレテフォホのコーヒーはありません。
置いていない理由は東ティモールのコーヒーは今が旬ではないからです。

当店ではコーヒーも農作物なので収穫し生豆に精製されたあとは、早く焙煎してお客様に飲んでいただきたいと考えています。
コーヒーは産地によってだいたいの収穫時期が決まっていて、東ティモールのコーヒーは夏から秋にかけて収穫され、日本に入ってくるのは冬以降になります。
昨年収穫されたものなら、今からメールで注文しさえすれば、来週から再販することも可能なわけですが、それよりは、別の生産国のコーヒーの中から今年収穫されたものを選んで仕入れたいのです。そういうわけで、先月に生豆が無くなった時に、再度仕入れることは敢えてしませんでした。

各生産国のコーヒーがいつ収穫され、消費国に入港、焙煎されるのかについては、以下を案内します。Sweet Maria’s というアメリカの生豆屋さんのWEBサイトです
World Coffee Production Timetable, Availability

大まかには地域で分かれていて、北半球の場合11月~翌年3月の期間に収穫、精製を終え、早いものは3月出港し、日本には5月以降に到着します。赤道直下のコロンビア、ケニアなどは年に二回収穫時期があります。
このように産地ごとの収穫時期、入港時期を意識してると、そのうちコーヒーで季節感が味わえるようになってきますよ。日本に届いたばかりのグァテマラのコーヒーを口にしながら「もうすぐ夏だなぁ」とか。

さて、上記URLにも掲載されていますが、東ティモールは今まさに収穫時期です。冬になって日本に届けば、できるだけ早く仕入れて皆様に紹介したいと思っていますので、よろしくお願いします。

体がよろこぶ! 旬の食材カレンダー (Sanctuary books)

新ベーグル: ブラックペッパー&チーズ販売開始のお知らせ(8/14~)

新ベーグル連続リリース、10週目は8月14日(木)からブラックペッパー&チーズ(200円) を発売します。
5月のアースデイ神戸で限定販売したベーグルですが、店頭商品として新発売することにしました。(新ベーグル! と言っていいのか微妙ですが。^^;)
Wチーズと入れ替えます。
販売期間は8月25日(月)までです。

どうぞ、よろしくお願いします。

ベーグル: ブラックペッパー&チーズ

イタリアンローストでも・・・

イタリアンローストは当店のコーヒーの焙煎度では最も深い度合いです。
最も高い温度まで焙煎して煎り止めており、焙煎豆の色は最も黒っぽくなっています。

従来、イタリアンローストはロブスタ種という香味評価の低い品種の生豆や、アラビカ種であっても低品質な生豆を使うことで、原価をおさえて作られるのが一般的でした。
その理由は主に2つあります。

1つ目は深くまで煎るとコーヒー豆本来の香味が薄れ不味さが誤魔化せることです。
2つ目として、焙煎が進むにつれてコーヒー豆の目減りが大きくなっていくので、最も深くまで煎るイタリアンローストに高価な豆を使うのはもったいないということもあったようです。

上記はたしかにそのとおりなのですが、イタリアンローストでも加工・精撰方式の違いや、物理的品質の違い、焙煎後の鮮度の違いなどによって差異はやはり出てきます。

当店では8月の特豆としてエチオピア イルガチャフィをイタリアンローストでも提供しておりますので、現在イタリアンローストはブラジル パライソと合わせて2種類あります。
せっかくイタリアンローストが2種類あるので、今月はテイクアウトのアイスコーヒーで使うイタリアンローストのコーヒーも2種類を交互に使うことにしています。
香りが出にくいといわれる水出しアイスコーヒーでも、ほとんどの人が判別できるだろうと思われるぐらいの、香りの違いはあります。

現在提供中のアイスコーヒーがどちらの豆を使っているか表示するようにしていますので、オーダーの際にはぜひチェックしてみてください。
今日は何の豆で作ったアイスコーヒーか表示しています

8月10日(日) 臨時休業のお知らせ

明日8月10日(日)は臨時休業をいただきますので、お知らせします。
台風接近による暴風雨が予報されているためです。ご了承お願いします。
皆様もどうかお気をつけてお過ごしくださいませ。
台風には勝てません