蒸らし時間の有効活用

7月になりましたが、暑くてもコーヒーはホットで飲まれてますでしょうか?

ホットコーヒーをドリップで抽出するときに大切なのが蒸らしです。
蒸らしとは抽出の前に、コーヒーの粉に少量の湯を注ぎ全体にゆき渡らせ、しばらく時間を置くプロセスのことです。
この蒸らしによって、コーヒーの粉にちりばめられたエキスが溶け出しやすい状態になるともに、抽出層が形成され、均一で効率的な抽出ができるようになるわけです。

what to do while steaming

この蒸らしの時間は30秒が妥当とする書籍、人が多いですが、デタラメな数字ではなく、大学の実験結果でも30秒程度が最も効率的にコーヒーを抽出するのに適した時間であることがわかっています。金沢大学の教授が書かれている「コーヒー学入門」という本に載っていますので、興味ありましたら見てみてください。

今日はこの30秒間のオススメの使い方を紹介していきたいと思います。

(1) 香りを楽しむ
一番のオススメは香りを楽しむことです。コーヒーの粉は多孔質となっていて、穴の中には香気成分を含んだガスがたまっています。蒸らすために湯をかけると、穴に湯が入るのと入れ替わりにガスが押し出され上空に上ってきます。この時に発される香りは、乾いたコーヒーの粉の香りとも、抽出後の液体の香りとも違うものです。蒸らしを待つ間にクンクン嗅いでみてはいかがでしょうか。

(2) プチエクササイズ
日頃運動不足なかたは、蒸らし時間を活用したプチエクササイズはいかがでしょうか?自分も朝一にコーヒーを淹れる時はラジオ体操(第一)をやりながら蒸らしを待つことが多いです。都合の良いことに、2種目やるとちょうど30秒なのです。1呼1秒だと1種目16秒になりますが、実際はそれより少し速くて約15秒です。2種目で約30秒になります。(ただし「両足でとぶ運動」だけは10秒です。)個人的には「からだを前後にまげる運動」+「からだをまわす運動」の組み合わせがオススメですね。この2つは日常生活であまり使うことのない動きなので、意図的にやっておいたほうが良いと思います。

いかがでしたでしょうか?
「暑い時こそ熱いものを」ということで、暑さに負けず、心に体に健康的なコーヒーライフをお過ごしください!

サルタナ(サルタン)コーヒー

Green Coffee Guide という洋書を物色していて、amazon.com で検索したら、ズラーッと Green Coffee Beans Extract という商品が表示されました。調べてみると、コーヒーの生豆(焙煎していない豆)からの抽出物を使用したダイエットサプリメントでした。

コーヒーの生豆にはクロロゲン酸類(コーヒーポリフェノール)という物質が含まれており、これが持っていると言われている脂肪の燃焼・分解を促進する機能を活用したサプリのようです。クロロゲン酸類は生豆に7%程度(アラビカ種の場合)含まれていていますが、焙煎が進むと分解・減少し深煎りでは2%程度まで減ります。したがって、焙煎前の生豆から抽出する必要があるわけです。

green coffee beans

ポリフェノールなので活性酸素を抑制する働きは以前から知られており、ネスカフェからこの効果を狙った生豆茶という飲料が販売されていたりします。今回は注目点が少し違っていて、ダイエット効果のほうにフォーカスされているようです。

実際の効果のほどはわかりませんが、ビリーズブートキャンプ、コアリズム等、この手のダイエット商品はアメリカに数ヶ月遅れて日本でも流行する傾向がありますので、近いうちに日本でも拡がりそうな予感がします。

ところで、コーヒーの歴史においても、まだ薬用効果を狙って飲用されていた時代に、生豆を石臼で砕いて、お湯に煎じて飲んでいたことがあります。サルタナ(サルタン)コーヒーと呼ばれています。今でも生豆とミルがあれば同等のものが作れるので、高価なサプリを購入される前に試してみてはいかがでしょうか?焙煎豆ご購入の際に言ってくださったら、生豆を少しお分けしますよ!ただし、自己責任でお願いします。laughing

 

休業のお知らせ

今度こそ本当に6月末で休業に入りますので、お知らせします。
休業まであと1週間ですが、よろしくお願いします!Thank You!

Coffee English

Coffee Books in Kindle

Windows版のKindle でコーヒーの英語本を読んでた時に、辞書で調べた単語がだいぶ蓄積されてきました。覚えておいて、外国人が来店された時に英語で対応できるようにしたいと思います。
ちなみに、コーヒー本といえば All About Coffee ですが、Kindle版はなんと無料なんです。ちょっとずつ読んでるのですが、現時点のLocationは 1274 / 29795。。。。まだ5%にも到達していません。いつ読み終わるかわかりませんが、ちょっとずつ読んでいきたいと思います。

cup of Joe     コーヒー
sniff クンクン嗅ぐ
slurp      音を立てて飲食する
spit      を吐き出す
green coffee bean      コーヒー生豆
burlap sack     黄麻布(おうまふ)の大袋
indigenous to Ethiopia      エチオピア原産の
shrub      低木
stale 新鮮で無い
chaff     チャフ
gage roaste level 焙煎度
scorch  焦がす
scorched beans 焦げ豆
subside (ハゼが)鎮まる
roast chamber     焙煎室
airtight container     密閉容器
Coffee Leaf Rust (CLR) さび病
extract      抽出物
caffeol      コーヒーを煎るときに出る油
gustatory      味覚の
substitute      代用品
palatable      口に合う
native to      ~原産の
caffeol      コーヒーオイル
steep      を浸す
steeping time      浸漬時間
cone      円錐
particulate      微粒子
absorption      吸収
whole bean coffee      挽いていないコーヒー
hull      の外皮を取る
peel      の皮をむく
certifying body      認証機関
norm      規範
percolate      浸透する
apparatus      器具
filtrate      ろ過する
filtration      ろ過
infuse      を煎じる
coffee brewer      コーヒーメーカー
filter coffee      フィルターで淹れたコーヒー
room for milk      ミルクを入れるために確保しておくスペース

Dear Deer

西播磨シカ新聞、なんてあるんですね。

前から行きたかった伊丹のアントンへようやくいくことができました。わが故郷の佐用では ”獣害対策” と “町のPR” を兼ねて、鹿肉の食用展開を図っています。アントンさんは佐用まで毎月足を運んで鹿肉を買いつけて、それを使った多様な料理を提供してくださっているのです。

今までコロッケやハンバーガーなど鹿肉使用率の低そうな鹿肉料理しか経験がなかったのですが、今日は赤ワイン煮込み、燻製といった「鹿肉そのもの」といった感じの料理をいただくことができました。低脂肪、高タンパク、鉄分豊富で、マラソンランナーの体調管理等にとても良さそうです。

佐用と直接関係が無い伊丹のかたが頑張ってくださっているので、自分も何か協力できることはないだろうかと思ってます。獣害対策と竹林整理に同時に貢献できそうな、竹炭鹿肉ベーグルドッグなどが安易に思い浮かぶところではあります。来年には何らかの形で世に出したいです。I can do!

Coffee Lights Project

Coffee Lights Project なるプロジェクトを進めることにしました。

一昨日に神戸にある自然食品店を訪問しました。このお店はアースデイ神戸でたまたまブースが通路をはさんだ向かい同士だったという縁で知りました。ただの自然食品店でなく障害者の自立を目指して作ったお店で、障害者の雇用創出等に長期にわたって取り組まれておられます。

仕入や販売のみでなく、仕分けなどいろいろな作業をこなされているのですが、お話を聞いた中で、ピピッ!と来たのが有機大豆の不良豆を取り除く作業でした。有機大豆は無農薬ゆえに虫食いなどの不良豆が多いそうで、何百Kgという大量の大豆から不良豆を取り除く作業を請け負って作業されていいるということでした。まさに、コーヒー生豆のハンドピックそのものです。

コーヒーもフェアトレードやオーガニック(意図的に農薬を使わないのでは無く、農薬が買えないから無農薬になっているものも多い)は、コーヒー豆の品質を保証するものでは無いので、欠点豆や異物がかなり混入しているものもあります。それを品質面でも優れた商品としてお客様に提供することを目指して、このお店の方々とコラボしていけそうに思いました。

課題は多いですが、経営が軌道にのったらやるのでは無く、やるなら最初からだと思っています。OPEN時のコアプロダクトとして商品化することを目標に、Coffee Lights Project として進めていきます。

soy beans

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