コーヒー豆あります

当店の悩み事として、コーヒー豆屋と認識していただけない (^^;) というのがあります。
初めてのお客様に、ベーグル屋やカフェと思われてしまうことが多々あります。

入口を入って正面にベーグルが並んでいて、コーヒー豆はその右になります。
ただでさえ「人の視線は左に偏り右側には目が行きにくい」という特性があるのに、コーヒー豆は小瓶で展示しているだけなので、コーヒー豆を売っていると認知されにくいのも当然です。

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しかし、コーヒー豆を小瓶で展示しているのにはワケがあります。

それは、焙煎豆は水分や酸素の影響以外に、光や温度によっても変質(品質劣化)することが報告されているからです。

油脂分の酸化変質の指標の1つであるPOV(過酸化物価)に対する光の影響は大きく、1ヶ月の蛍光灯下で保存した場合、暗所で保存した場合の2倍弱になるとの報告があります。

また、温度については、おおまかに10℃上がると変質は2倍速くなると言われています。

これらをふまえると、焙煎後のコーヒー豆は、日光やシーリングライトの照射は極力さけて保管したほうがベターということになります。
水分や酸素の影響と比べると小さいものかもしれませんが、善処するにこしたことはありません。そこで、当店ではサンプル用として数十グラムだけを小瓶に入れて棚に展示し、残りの販売用は扉のついたキャビネットに収納するという形をとっています。

品質保持の面ではメリットがあるのですが、デメリットはコーヒー豆屋とわかってもらいにくいことです。

販促の面では、大きなガラス瓶や樽にコーヒー豆をあふれんばかりに入れて、大いに「コーヒー豆ありますよ!」とアピールするのが良いのでしょうが、それで品質を犠牲にするのはいただけないと思います。当面はこのままのスタイルで続けたいと思います。

「コーヒー豆あります」ので、よろしくお願いします。

コーヒー豆: ケニア キリニャガ

【基本情報】
エリア キリニャガ地区
標高 1,600-2,000m
生産者
クロップ 13/14
加工方式 ウォッシュト
品種 SL28, SL34, etc
認証

今や世界最高ともよばれるコーヒー生産国ケニア。その中でもキリニャガ地区は高品質なコーヒーを生み出すことで高い評価を得ています。
農業手法を良く教育された生産者が栽培、収穫したコーヒーチェリーは、果実のまま加工業者にわたされます。
その後、同じ加工場で同じプロセスで、生豆へ仕上げられるため、品質が高いレベルで安定しています。

ケニアの生産者

アフリカンベッドという高床のネットでパーチメントを乾燥します。
通気性が良く最も適度に乾燥が進むと言われる上、突然の雨にも対応できるようになっています。

ke kirinyaga - african bed

コーヒー豆: インドネシア リントンニフタ

【基本情報】
エリア スマトラ島北部 リントン ニフタ地区
標高 1,300-1,400m
生産者
クロップ 13/14
加工方式 ウェットハル(スマトラ式)
品種 在来種中心
認証

「マンデリン」とはそのまま特定のコーヒー生産地を表す名称ではなく、スマトラ島北部で生産されるアラビカコーヒーの総称です。そのため、マンデリンの生産地は広大なスマトラ島北部に広がり、小規模農家からの集約によるバラツキが発生し品質管理が難しくなっています。
スマトラ島 トバ湖

そんな中、スマトラ島北部 リントン・二フタ地区に限定したコーヒー豆を集め、吟味を重ねることで、高い品質を実現・維持しています。

スマトラ式

ツキイチコンボ (10/5,10/6) のお知らせ

10月5日(日),10月6日(月)に毎月恒例のツキイチコンボを実施します。

・ツキイチコンボ500 (「440円/100gの任意のコーヒー豆」 と「特定のベーグル」がセットで 500円

・ツキイチコンボ600 (「520円/100gの任意のコーヒー豆」 と「特定のベーグル」がセットで 600円

今回の「特定のベーグル」はココナツパインです。
どうぞよろしくお願いします。

ベーグル: ココナツパイン

コーヒーセッション(ペーパードリップ抽出編) 2014年10月開催のお知らせ

10月の「コーヒーセッション (ペーパードリップ抽出編)」の開催日程をお知らせします。

日にち: 10/14, 10/21,10/28
時間: 10時-11時,14時-15時,18時-19時の1日3回開催です。
※ 平日の昼間は仕事で参加できないという声をいただいておりましたので、18時からの回を設定しました。

10/7はコミスタ神戸での出張開催ですので、店での開催は上記3日のみになりました。
既にセッションのページから申し込み可能となっていますので、よろしくお願いします。

drip

ナチュラルの特徴

お待たせしました。SOLD OUT になっていました珈琲豆ペーパーウェイトが入荷しました。
今回はナチュラルもあります!

珈琲豆ペーパーウェイト

どれかナチュラルかわかりますか?

正解は手前右です。

他の2つと違う点があるのですが、何でしょうか?

それはセンターカット(豆中央を縦断する線)が黒っぽく見えることです。これがナチュラルの焙煎豆を見分ける特徴となります。

黒っぽく見える理由について、「ウォッシュトはセンターカットにあるシルバースキンが残るが、ナチュラルの場合はそれが焼けて無くなってしまうため」という説明を見ることがあるのですが、これはどうなんでしょうか。

焙煎後のナチュラルの豆とにらめっこしてると、シルバースキンが焼けてなくなっているのでは無く、シルバースキンが褐色化した状態で残っていて、それが黒っぽく見えているのがわかります。

ナチュラル方式では、果肉やミューシレージ(ネバネバしたヌメリ)がついたままの状態で乾燥され、そのまま脱殻されます。
そのため、ショ糖など褐色化反応の元になる成分が、センターカット部分のシルバースキンに染みこんでいて、精製後も残っていると思われます。
それゆえ、焙煎するとメイラード反応等によって褐色化し、その結果、焙煎豆のセンターカットが黒っぽく見えるんじゃないかなと思います。

「思われます」「思います」ばかりですね。すみません。(^^;)

それはさておき、お時間のある時でしたら、粉に挽く前に、少しの間、焙煎豆を見つめてみてはいかがでしょうか。
お選びになったコーヒー豆によって、特徴があって、面白いと思いますよ。

あ、ペーパーウェイトよろしくお願いします!

地域猫

木曜からのココナツパインの材料を仕入れに行く途中で、地域猫に出会いました。

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地域猫ってご存知ですか?
まちの野良猫に不妊手術を施し、一代限りとなったその猫を地域住民がエサやりや、トイレ掃除などの世話をするという活動です。神戸では下の写真のように片耳がV字にカットされているのが不妊手術済みの地域猫の証になっています。

地域猫の証のV字カットされた耳

珈琲豆の小売店をやっていると、通行人やお客様のかたから「ここカフェじゃないん?」とか、「カフェやったらええのに。」とかお言葉をいただくことが多々あります。

「コーヒーは自分で淹れるのが絶対に一番美味しいんです!」
と、言い切る以上、液体売りに本腰を入れるつもりはありません。でも、里親募集の猫を集めての猫カフェなら少しやってみたい気もします。
LOX食べてたら、横から猫にサーモンを奪われるカフェとか、趣があって良いのではないでしょうか。

まあ、もっと余裕ができてからの話ですね。猫のためにも頑張ってビッグになりたいと思います。