コーヒー豆のブレンド方法 (プレミックスとアフターミックス)

ブルーボトルがオープンしたこともあり、神戸でもお客様などから「サードウェーブ」などの言葉を聞く機会が増えてきました。
それらは、シングルオリジンの産地の味を、中煎りまでぐらいの焙煎度で味わうのが主流になっているそうです。
でも、なんだかんだでブレンドコーヒーは人気です。特に流行に流されにくい神戸では根強いように感じます。
今日はそんなブレンドの製法の違いについて紹介してみたいと思います。

ブレンドの方法にはプレミックスとアフターミックスの2種類があります。焙煎前にブレンドするのがプレミックス、焙煎後にブレンドするのがアフターミックスです。
(アフターミックスはお客様が複数購入した焙煎豆をご自身で混ぜるのと何ら変わらないですね。)

2種類のブレンド方法
焙煎前にブレンドするのがプレミックス、焙煎後にブレンドするのがアフターミックスです。

どちらが正しいとかいうのは無く、焙煎屋の考え方や都合(^^;)で両方が使われています。

焙煎屋にとって楽チンなのは、単品で販売している焙煎豆を混ぜるだけのアフターミックスです。別途ブレンド用に焙煎する手間がかからないので楽なんです。

Coffee meets Bagels ではどうかというと、ブレンドは全てプレミックスです。
各豆を一緒に焙煎するわけだから、当然、焙煎日時と焙煎度が揃います。
これによって、焙煎から7日後までしか販売しないという鮮度管理ができるようになります。
また、焙煎度が揃うことで、ブレンドも単品同様に焙煎度によって選んでいただくということができ、焙煎度に応じた淹れ方も可能になります。

買ってきたブレンドを見て、焙煎度の違う豆が混ざっていたらアフターミックスです。
でも、アフターミックスでも同じぐらいの焙煎度の豆をブレンドしている場合は、ぱっと見ただけではどちらかわからないと思います。
興味が出てきましたら、挽いてしまう前にちょこっと眺めてみてください。

もうひとつのモカジャバ

モカジャバといえば、当店では第一には 「モカ(エチオピア&イエメン)とインドネシアのコーヒー豆をブレンドしたもの」を指し、実際に “モカジャバブレンドDIYセット” として提供しております。

今回はそのモカジャバでは無く、もうひとつのモカジャバの紹介です。

もうひとつのモカジャバとはコーヒーにココア(チョコレート)を入れたドリンクです。

ココアは体を温めてくれて、それを維持してくれる時間も長めなので、寒い季節にありがたいアレンジコーヒーです。

昔ながらの喫茶店の往年メニューで、最近のカフェでは見かけることが少なくなったように思います。

スターバックス等のカフェモカと似ていますが、一般的なモカジャバでは以下のような点に差異があります。

・エスプレッソでなくホットコーヒーを使う
・スチームミルクでは無くただのミルクや粉ミルクを使う
・チョコレートシロップでは無くチョコレートを溶かしたものやココアパウダーを使う

これはあくまで一般的な場合の話で、店によっては、モカジャバにチョコレートシロップを使ったりしていることもあります。

一応、参考までにうちで作る時のレシピを載せておきます。

これを元にお好みで調整してみてください。

カフェモカと違って、特別な器具が要らないので簡単ですよ。

【材料】

a. クリープ 20g
b. ココアパウダー 10g
c. 砂糖 10g
d. ホットコーヒー 160ml

【作り方】

(1) a,b,cをマグカップに入れる
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(2) ホットコーヒーを30mlほど入れてよくかき混ぜる
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(3) 残りのホットコーヒーを注いでかき混ぜたら出来上がり
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クリープという特定の商品名を使いたくなかったのですが、これが一番手に入りやすく使いやすいと思いましたので使いました。

スキムミルクで代用できますが、そのまま置き換えると、甘くなりがち、ダマになりがち、コクが無くなりがちです。

コーヒーはココアやミルクで隠されてしまいがちです。ただの「ホットココア」にならないように、深煎りのコーヒーを濃く淹れたものを使ってください。

当店の商品なら、ブラジル サントス(イタリアンロースト)かフレンチブレンド(フレンチロースト)が合います。

まだ少し寒さが続くようですので、冷え対策にお試し下さい。

コーヒー豆の保存を実際に試した所感(主観)です。

焙煎後のコーヒー豆の保存方法はどれが良いのか

コーヒー豆の保存方法についてよく問い合わせをいただきます。
どうもショップ、本、WEBサイトなど情報ソースによってオススメの方法がバラバラでどれが良いか判断できないということのようです。

正直に言いますと、「それならご自分で試してみられては?」と思います。
冷凍設備、保存容器などの環境によって差が出るでしょうし、結局判断するのはご本人ですから、ご自分で試して納得した方法を採用するのが一番だと思います。
でも、「試してみては?」では不親切なように思いますので、これまでに何度となく試したところの所感(主観)を競馬のイラストにしてみました。(^^;)

焙煎後のコーヒー豆の保存方法はどれが良いのか

「豆で冷凍」がベストだと思います。
「豆で常温」と「挽いて冷凍」は結構いい勝負です。保存日数が短いうちは「豆で常温」に分がありますが、長引くと逆転してくるように感じます。
「挽いて常温」はワーストです。

ワーストは避けて、後の3つから「こだわり」,「時間的余裕」,「コスト」などの観点で選んでいただくと良いように思います。
無理のない範囲でコーヒーをお楽しみ下さい。

ティピカとブルボン

昨日、新コーヒー豆としてルワンダ バフ ニャルシザを発売し、久しぶりにティピカ、ブルボンというコーヒー品種の両巨頭が店頭に出揃いました。
今日はこのアラビカのニ大品種について特徴などを紹介したいと思います。

arabica coffee family tree

どちらも香味の評価は高いものの、収量(木から収穫できるコーヒー豆の量)が少ないこと、病害虫に弱いことが嫌われ、効率重視の流れの中で栽培量が減ってきました。
しかし、近年は高品質への需要が増え、栽培がまた盛り返してきています。

ティピカ、ブルボンの見た目、味の特徴は大雑把に以下のような感じです。

品種 ティピカ ブルボン
外観 やや縦長 やや小ぶりで丸い
さっぱりした酸味と甘味 濃密なボディと甘味

見た目はわかりやすいですが、味は焙煎度による違いのほうが先に来ます。
しつこいようですが、焙煎度が深くなるにつれ、酸味は減り、ボディは増します。

幸いにも、今当店にあるボリビア / プーマプンク (ティピカ), ルワンダ バフ ニャルシザ (ブルボン) とも、焙煎度は同じシティローストです。
それぞれ、上記味の特徴がよく出ていて把握しやすいと思いますので、機会があればお試し下さい。
(プーマプンクは終了間近ですが・・・)

ココナツシュガー再入荷しました

ココナツシュガーがようやく再入荷しました。
欠品中に何人かからお問い合わせをいただきましたので、こちらでお知らせします。

前のとメーカーが変わったこと、円安が進んだことにより、微妙に値段が上がってます。ご了承下さい。

ココナッツの花蜜からつくられる、低GIでビタミン&ミネラルが豊富な砂糖です。
近頃コーヒーの糖尿病予防の効果がとりあげられたニュースなどを目にしますが、それに期待するなら、コーヒーに入れる砂糖をココナツシュガーにするのは理にかなった選択だと思います。ただし、単に甘くなる以上の香味への影響が感じられるかもしれませんので、お好みでどうぞ。

飲み物以外にも、これまでお使いの砂糖と1:1で置き換えるだけで、いろいろなものに利用できます。店主的にはココア、煮豚、わらび餅に使う砂糖はここのところいつもココナツシュガーです。
よろしければいろいろお試しくださいませ。

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メリークリスマス!!

福袋にエチオピアを入れていたのには理由があります。

ご存じですか?今日(2015年1月7日)はコーヒー発祥の地エチオピアでは2007年4月29日でクリスマスなんです。(ちなみにエチオピアの正月は日本の9月11日です。)
昨年のクリスマスが消化不良だったかたは、今夜改めて聖夜を楽しんではいかがでしょうか。

エチオピアンクリスマスに味わうコーヒーはもちろんエチオピア/イルガチャフィがいいと思います。
そういうわけで、1/3~1/5に販売したコーヒー福袋のほとんどにエチオピア/イルガチャフィを仕込んでいました。(^^)

ミディアムローストのほうは少し短時間の抽出を意識して淹れてみてください。
(時間が長引くと渋味が出やすいため)

素敵なクリスマスを!
福袋にエチオピアを入れていたのには理由があります。

どうせ英語を学ぶならコーヒー&ベーグルで

今年の目標に「今年こそ英語をモノにする」をかかげたかたもおられるのではないでしょうか。
どうせ学習するなら、教材は興味の持てる内容のほうが楽しいし長続きするのではないでしょうか。
そういうわけで、いくつかコーヒー&ベーグル関連のネタを紹介したいと思います。

以下は全てNPRというアメリカのラジオ局で過去にオンエアされたものです。
リンク先の”Download”からmp3ファイルをダウンロードでき、”Transcript”からその音声の内容を英文で見ることができます。
ディクテーションやシャドウイングなどにもってこいだと思いますので、よろしければ試してみてください。

[Coffee]

How Coffee Influenced The Course Of History (5:05)
コーヒー伝搬の歴史など全般的な話です。

Coffee Is The New Wine. Here’s How You Taste It (5:37)
ボルチモアにあるArtifact Coffeeというコーヒーショップによるテイスティングのお話。
ご家庭でコーヒーを楽しむかたが、このような官能表現などを無理に覚える必要は無いと思います。あくまで英語学習のネタとして。

No. 1 Most Expensive Coffee Comes From Elephant’s No. 2 (5:38)
ゾウの糞からとるコーヒーの話。なお、当店ではゾウのコーヒーは扱っていません。

[Bagel]

A Brief History Of Bagels And Lox (3:02)
ベーグルとド定番ベーグルサンド LOX について生い立ちなど。
LOXはアメリカ最高のマッシュアップだそうです。同意します。

Muslim Men Rescue Bagel Shop And Keep It Kosher (4:35)
ニューヨークでビアリ&ベーグルといえば Kossar’s が有名ですが、それに匹敵する高い評価と伝統をもつ Coney Island の話です。残念ながらこの放送より後に閉店した模様です。

Mr. Coffee, Lender’s Founders Die (4:30)
Lender’s BagelsのMurray Lenderが亡くなった時の放送。彼がいなかったら当店にベーグルは無かったかもしれません。 前半は同時期に亡くなったMr.Coffee のSamuel Glazer の話です。

今回は5分ぐらいまでの短めのを紹介しました。また機会があれば、ステップアップ用に少し長めのものもご案内したいと思います。
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